美術館と便器
美術館に作品として“便器”を出品したらどうだろうか。いえいえ、これでもワタシ、気は確かであり大真面目だ。おそらく、人びとは便器でも芸術作品として鑑賞する態度をとるだろう。
デュシャン(*下記)という高名な美術家は、実際に便器を出品したのだ。彼が何を云いたかったのかは、ワタシ如きには判らないが、「美術館や展覧会は、“芸術”を保証する」とでも云いたかったのではなかろうか . . . 本文を読む
鉄道エッセイ・・21世紀への警鐘・・
《京福電鉄また正面衝突》という事件を扱った小論です。2001年07月頃、東京新聞の朝刊に「21世紀への警鐘」と題して掲載されました。
・・21世紀への警鐘・・
25日朝刊一面に《京福電鉄また正面衝突》という大きな見出しが踊っていた。昨年の12月17日にも、正面衝突を起こしたばかりだ。それから未だ半年経つや経たずだというのに、このような重大且つ深刻な事故を . . . 本文を読む
反体制丼
本日の昼食は、自分で作った「反体制丼」。カツやフライを卵でとじただけ。
乗っているのは、ハムカツとイカフライ。トッピングとして、糸三つ葉。それに、みそ汁とやはり自分で漬けた糠漬け(胡瓜、なす)。みそ汁は、インスタント。
【レシピ】適当…
① 材料:ハムカツとイカフライ(「マルエツ」で購入)、卵、タマネギ、糸三つ葉
② 調味料:(醤油、日本酒)、だし(市販の和風だし+昆布茶粉末)、
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柳ケ瀬エレジー:過疎と路面電車
岐阜市内と近郊を走る名鉄岐阜市内線が、今年(05年)の春に全廃された。不採算が、その理由だ。
揖斐線廃線跡
岐阜市とその近郊を廻ってみて驚いた。中心の過疎化が進むドーナツ化現象の典型である。人びとの居住地区は、かつて水田か雑草地しかなかった郊外に向かって急速に伸びている。通勤・通学・買い物客も、マイカ . . . 本文を読む
オモロイ鉄道用語
鉄道用語はマニアっぽく聞こえる。男の子は誰しも、少年期に一度は自動車・バイクや鉄道に憧(あこが)れるようです。その憧れが成人後も残滓(ざんし)となり、鉄道用語をマニアっぽく感じさせるのではないだろうか。
首都圏を走るJRの電車の種類を表す記号としては、「クハ201」とか「モハ203」「サハ205」というように表示されている。
「ク」は制御車 . . . 本文を読む
わっぷ
我、垂乳根(たらちね)の胎内を出(いで)しころは、眉目秀麗な男(お)の子なりしかど・・・今や、昔日の面影は毫(ごう)もなく、単なるボケ爺になりにけり。
青雲の志に燃え、“末は博士か大臣か”と嘱望されし白皙(はくせき)の美青年……と、勝手に勘違いした吾が輩は、一心不乱に勉学に励んだ…とは、真っ赤な偽り。
学費は、巷の赤提灯に、或いは ♪赤い灯青い灯 灯る 脂粉の匂い紛々(ふんぷん) . . . 本文を読む
電子狂時代
日本政府は、いよいよ、顔の電子情報(生体識別)を記録した旅券導入方針を固めたそうだ。
これは「米国が、近い将来、生体識別非対応の旅券には、ビザ(査証)免除を停止する方針」を決定したことに対応した措置であるとか。
生体識別とは、顔の特徴や、指紋、眼球の虹彩などがあるそうだ。こうなると、まさに電子狂時代の到来ですな。
だけど、大変だよ、こりゃあ。
ことが旅券に限定されているう . . . 本文を読む
「バカの壁」の怖さ
養老 孟司(北里大学教授、東京大学名誉教授)の「バカの壁」が、未だに売れに売れている。著者の養老センセは、昨年の申告所得で「長者番付」に載った。
随分前になるが、この本に関してワタシは、「面白くない」という趣旨の投稿を、某掲示板に出したことがある。その際、同趣旨の投稿が幾つか寄せられた記憶がある。
ワタシもセンセのご本は数冊読ませて頂いた。確かに、頭脳明晰で . . . 本文を読む
明るい悩み相談室:[幕開き]か「幕開け」か…教えてチョウダイ
ブログ の皆様へ
私は、次の日本語のどちらが正しいのか、はたまたどちらでも構わないのか、迷っております。是非、お教えください。
[幕開き]か「幕開け」か、どちらが正しいのでしょうか。分かりません。
辞書を見ても、両方出ています。また実際、両方とも使うようです。似たようなのに、「極め付き」と「極め付け」があります。 . . . 本文を読む
虚実皮膜論
「きょじつひまくろん」もしくは「・・ひにくろん」とも読む。
ご存知、近松門左衛門の語。「芸は実と虚との皮膜の間にある」「事実と虚構との中間に芸の真実がある」ということらしい。
しかし以下に述べることは、虚実皮膜論とは全く無縁の話だから誤解のないようにお願いします。
我々は「昔はそうでなく、こうだった」なんてことをよく言い合う。しかし昔のことはよく分からないんだから、いい加減と . . . 本文を読む
バージン「ガーリック・ライス」
〈写真の説明〉
*バージン「ガーリック・ライス」…下記に説明
*和製スープ(和風だし+昆布茶粉末+醤油+刻みねぎ)
*サラダ(「マルエツ」で購入)
*キムチ
バージンというと聞こえがよいが、要は何も入っていないという「チョウ貧困飯」に過ぎない。
だがお立ち会い! これが結構バカウマなのだ。金のないときor手を抜きたいとき、旨いものが喰いたくなったら、お . . . 本文を読む
おれおれ警官
某先輩が、例によって都内の某所を逍遙していた。ご本人によれば、断じて「徘徊」ではないそうだ。
とある交差点の信号を「青の点滅」で渡り終わったところに巡査が待ちかまえていた。「おじさん、おじさん、点滅で渡ると危ないよ」と云った。
この「おじさん」なる不用意な発言に、某先輩はカチンときた。
「おめえなんぞに、おじさん呼ばわりされる謂(い)われはねえ」という . . . 本文を読む
あとまんま
馬肉が好きでよく喰いに行く。桜鍋は、関東では盛んだが、熊本では鍋にする食習慣はない。専ら「馬刺」だ。
というのは馬肉は、火を通すと直ぐ固くなり不味くなるからだ。鍋にしたときは、肉が赤味を持っているうちに食べないと旨くない。
第一、我が国では、馬肉を食べる地域が少ない。こんなに狭い国土でも、食習慣は随分違うから面白い。高句麗(騎馬民族…現在の朝鮮半島北部 . . . 本文を読む
怒ッ!!! 嫌みな奴らだ!
今回は、あまり良い気分はしない話。まあ、お付き合いください。
丸山真男(丸山眞男)という途轍(とてつ)もなく偶像化されたオッサンがいる。政治学者だ。とくに東大法学部で、神格化傾向がひどいらしい。
このオッサンと、「生まれつきの不良少年」を自称する鶴見俊輔(哲学者)が、ことあるごとに、相手を貴族呼ばわりして、自分の方が庶民であると主張しあっていたようだ。
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リッカ
漢字で書くと「立夏」。二十四節気の一つ。
今日から夏ってこと。夏の気配が現われて来る、毎年5月5日頃。天文学的には、天球上の黄経45度の点を太陽が通過する瞬間。英語で言うと、「the first day of summer」.(goo辞書)だと。
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立夏
気象的には6月からが“夏”だが、二十四節気では陽暦 5月初旬頃からを夏とする。新緑の季節で、 . . . 本文を読む