わっぷ 2005-05-12 15:14:45 | 眇め草紙 わっぷ 我、垂乳根(たらちね)の胎内を出(いで)しころは、眉目秀麗な男(お)の子なりしかど・・・今や、昔日の面影は毫(ごう)もなく、単なるボケ爺になりにけり。 青雲の志に燃え、“末は博士か大臣か”と嘱望されし白皙(はくせき)の美青年……と、勝手に勘違いした吾が輩は、一心不乱に勉学に励んだ…とは、真っ赤な偽り。 学費は、巷の赤提灯に、或いは ♪赤い灯青い灯 灯る 脂粉の匂い紛々(ふんぷん) . . . 本文を読む