江戸時代の小噺
(写真:大名屋敷の門)
武芸が盛んな時代。一儲けをしようと思った町人が木刀を拵えて、丸の内を「木刀、木刀」と云って売り歩いた。
ある大名屋敷の長屋の窓から「いくらだ」という声がかかった。
「はい、三分(約4万5千円)でございます」と答えたところ
「それは高い。半額にせよ」という。
「引けません」と答えて四~五間も歩いたが、町人は思い返して
「まけて(割り引いて)あげましょう」 . . . 本文を読む
『野うさぎの走り』
JR錦糸町駅北口に〔 やきとり、ひもの、とうふ 居酒屋 『おふくろ亭』 〕という看板が掛かっている居酒屋がある。
「やきとり」「ひもの」「おふくろ」…連想ゲームだ。思わず一緒に歩いていた家内の顔を見た。家内もピンと来たらしく、「ナニヨッ!」とスゴイ剣幕で‘にらみ’返された。
ここまでは「前振り」…落語で言う「枕」。これからが本題。↓
北口の前の道を少し行くと、直 . . . 本文を読む
イエスは仏教徒だった
標題を見て、osan3も到頭 “頭が変になった”か?! 「可哀想に」とお思し召しになった方も多いことだろう。頭が変であることは否定しない。だが、この言葉は、次の人物にこそふさわしい。
死ぬ前の10年間は狂気の闇の中にいたと云われる「ニーチェ」という哲学者が、『反キリスト』という本の中で「イエスは仏教徒だった」と書いているらしい。
「らしい」というのは、い . . . 本文を読む