中井学のヒップターンスイングをずっと練習しています。最近横振りになってきてしまったので原因を考えたのですが、縦振りのように振ればレイドオフの位置にグリップが上がることが分かりました。ヒップターンスイングは腕は振らず、体を使って振るのでシンプルで良いと思います。
◎ヒップターンスイング練習法
中井学のヒップターンスイングが一番良いと思い、練習してきました。今まで色々な人の本を読みました。スイング理論は色々あるので、自分に合うスイングを選べばよいと思います。
1.グリップ
・左手は、手で持たず、中指、薬指、小指で持ち、右手は中指、薬指で持ち、人差し指はシャフトに引っ掛けるだけにする。
・両手とも人差し指に力を入れない。人差し指に力を入れると上半身が固くなってしまう。
・グリップは、右手の親指と人差し指には力を入れない。
・グリップは、ストロンググリップにする。
※右手の親指と人差し指は、力が入ると手打ちになる。これを解消するには、しばらく右手の親指は軽く添え、人差し指は伸ばしてグリップする。
2.アドレス
・スタンスは肩幅に開き、クラブを握って頭上から静かに下ろすと、腕が胸の前で止まり、ヘッドが膝の高さで止まる。この動作で両肘は自然に締まる。
・次に股関節から上体を前傾させ、ヘッドを地面に近づけ、最後に両膝を軽く曲げてアドレスは完成する。
・両足を少し開き、下半身がぐらぐらしないようにしっかり立つ。
★グリップは、全てのクラブで左太ももの内側とする。
・手は、両肩から垂らすような感覚でよい。
・前傾角度は、手を伸ばし、指の先が膝頭にかすかに届く程度で、背筋を伸ばし胸を張る。
・スイングの軸は意識しない。軸を意識すると重心の平行移動が行えず、ヒップターンを実践できなくなる。
・両足の重心バランスは、5対5とする。
・ボールの位置は左足かかとの延長線上からスタンスの真ん中の間にする。
・スクエア・スタンスで構える。両足を少し開く。
★右足は、体重が後ろに行かないように直角にした方が良い。
・左腕、クラブは一直線にし、ハンドファーストに構える。
・ハンドファーストに構えるには、左足太ももの内側でグリップする。
3.基本スイング①~8・4スイング
・手を使わず、肩を回してクラブを振ることを習得する。
・SWを使い、手を動かさずにクラブを動かす練習をする。
・手首を伸ばしたまま使わず、肩を右に45度、左に45度動かして打つ。バックスイングで時計の8時、フォロースルーで4時を指す位置に収める。
・腕とクラブのY字が崩れないように肩を左右に回してボールを打つ。
・両肘は胸につけておき、打った後も離れてはいけない。
・SWで40~45ヤードを目標にする。アプローチの練習にもなる。
・手首を固定することが重要。
・まっすぐ立って両手でクラブを横に持ち、そのまま体を左右に回す。次に前傾して同じ動きをし、クラブを持って同じことをしてみる。
4.基本スイング②~9・3スイング=ハーフスイング
★スイングで最も重要な部分です。この範囲の動きを一定にすることがスイングの精度を高めます。ヒップターンスイングを習得するのに最適の方法です。
・スイングの目的は、腰を45度、肩を90度左右に回すとともに、腰の回転と足の動きを完成し、インパクトプレーンを完成させ、球を芯でとらえる感覚を身に着ける。
・手の位置は腰の高さまで上げ、シャフトが地面と平行のラインはかかとのライン。クラブは地面と水平にする。
・背骨(頸椎から後頭部)を軸にして体を回転させ、左右の体重移動をする。
・バックスイングとダウンスイングで肩の位置が変わらないように注意する。
・フィニッシュで右足はつま先立ちになる。
・SWで50ヤードを目標にする。
5.基本スイング③~L字スイング
・ここからフルスイングの第1歩です。すべてのスイングの基本です。練習はここから始めてもかまいません。
・バックスイングで腰の位置まで手を上げ、クラブを垂直に立てる。
・トップで作った腰45度、肩90度の関係を維持したまま、腰を左に45度回すと肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
・コンパクトだが、腰と肩は最大に回しているので、苦しさを感じるトップを作る。
・フィニッシュで腕を水平にし、クラブを垂直に立てる。
・SWで60ヤード、PWで90ヤード、8Iで120ヤードを目標にする。
・このスイングができたら、次にフィニッシュをフルスイングの位置まで完成させ、最後にバックスイングで肩甲骨を回してフルスイングのトップを作り、フルスイングを完成させる。
6.基本スイング④~フルスイング
・バックスイングで腰を右に45度回転させ、肩を90度回し、肩甲骨を使ってクラブを回す。止まった所がトップで、個人差があるので、位置はあまり気にしない。
・このままダウンスイングで腰を左に平行移動しながら45度回すと、インパクト直前に肩は飛球線と平行になり、ここから腰の捻転を解き放ちインパクトを迎える。この時、左肘が左胸に巻きつくような感覚になる。
・インパクト後は体を回し、腰は飛球線方向を向き、肩は90度以上回り、左肩後ろにグリップが来る。
◎ヒップターンスイングのまとめ
スイングは、ミート率を上げることを最優先に考えます。
①基本事項
・腕は全く振らないで体の前に固定しておく。
★バックスイングで腰を45度、肩を90度回してトップを作り、インパクトまでこの関係を維持する。
・腰が左に45度回転すると肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
★上半身は前傾しているので、肩は横ではなく、縦に回転するイメージで、後ろというよりも上に上げる感じである。
・両肘は、バックスイング、フォロースルーでは体から離れるが、基本的に体から離さないようにする。
・腰の正しい動きは、バックスイングで腰を右に、ダウンスイングで左に平行移動させる。骨盤を前傾させてシーソーの要領で動かす。
・ヒップターンの基本は、直立の姿勢で腰を左右に動かす。この動きを骨盤を前傾して行うことでヒップターンは完成する。
・ヒップターンを行うと、バックスイングで右膝が伸び、ダウンスイングで左膝が伸びる感覚になる。
・頭はアドレスの位置から動かさず、コマのように体を回すことで腕を回転させる。
・目はアドレスからインパクトまでボールから目を離さない。
・腕のコックは左手首を上に上げるだけ。手首を回してはいけない。
・腕は前傾した体を軸に体を横に回すことで、クラブは勝手に上がり、下がる。
・腕は肩の高さより上に上げてはいけない。肩を中心に回るイメージ。
・トップの姿勢で体を起こし、両手が肩の高さと同じであればOK。
②バックスイングからトップまで
・バックスイングの始動は、そのまま上げると腕を使ってしまうため、左右の足踏みで右に体重が乗った時に肩を回してクラブを引き上げるようにする。
・クラブが上に向かう惰性により左手首が親指側に少し曲がり、コックする。
・バックスイングでは、右膝を伸ばし、腰を右に平行移動させ、みぞおちを右に向けるだけで、腕は何もしない。
★バックスイングでは、体重を右股関節、右足内側でしっかり受け止める。
・トップオブスイングで胸が目標の反対側を指すが、両手の高さは肩までにし、絶対に右肩より高くしてはいけない。
★直立して上半身を右に旋回した後、前傾したのがトップの位置です。この位置に上がるようにするには、縦振りの意識を強め、肩をしっかり回すことで完成します。
・肩が90度回っていればトップは完成なので、トップスイングの位置などは考えず、大体この辺に上がればよいくらいの気持ちでスイングする。
③ダウンスイングからインパクトまで
・左膝を左に移動し、ダウンスイングの切り返しを始動する。
・左膝を一気に伸ばし、右足を蹴るようにして腰を左に平行移動させると腰が自動的にターンし、フィニッシュで胸が目標を指す。腰が回転を主導する。みぞおちを左に向けるように意識する。
※左膝を伸ばさないと腰は早く回らない。左膝を伸ばすことでヒップターンが起こり、腕を振らなくてもクラブは勝手に振られる。
・トップの位置から腕は振らずに体を回転し、腰を左45度まで回した時、肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
★トップで右足に体重が移動し、このまま胸を左に向けるようにしてインパクトを迎えるようにする。自分の感じでは、腰を左に動かすよりも右足体重のまま体を捻った方が正確に打てるように思います。
★インパクトの瞬間は、球の行き先は考えず体を回すことに集中する。体の力を抜き、どこへ飛んで行っても構わない気持ちで打つ。
・インパクト後も腕は何もせず、体を回転させる。
・インパクト後に前のめりにならないよう右足踵をしっかり地面につけておく。
・インパクトの前後は必ず両肘を体に付けておくことがショットの安定性につながる。
※谷将貴は、胸を右に向けたまま左に体重移動し、次に回転し、最後に両手を伸ばしてリリースすると言っています。体重移動を先に行い、それから肩を回すのです。
④フォロースルーからフィニッシュ
・フォロースルーで両腕を伸ばしていく。
・前傾角度はフォロースルーでも維持し、最後のフィニッシュで起き上がる。
・フィニッシュで左腕は背中に回り左肘は地面を指し、右肘は左肩あたり、グリップは頭の左後ろに横に上がり、右手甲が上を向き、クラブは首に巻きつくように横になる。右足は上がり、I型フィニッシュとなる。
・フィニッシュでは右足はつま先立ちとなるが、両膝は付かず、右足はまっすぐになる。両膝を付けないこと。
・フィニッシュで頭がほぼ左足の真上に来る。
・左足親指の裏側を浮かせると回転しやすくなる。
★フィニッシュでは、前から見て左腕がしっかり見えるまで回す。打った後をおろそかにしてはスイングは完成しない。
◎素振りについて
・もっともベーシックな素振りは体幹素振りです。コースでのショット前にも有効です。ただし、最初だけ行い、ラウンド中はあまりしない方が良いです。
・アドレスを作り、バックスイングでみぞおちを右に向け、両手は肩の高さまで上げ、クラブは垂直に立て、ダウンスイングでみぞおちを左に向けると腰が自動的にターンし、フィニッシュで胸が目標に向け、両手は肩までの高さで止め、クラブは垂直まで上げない。腕は何もしない。
・ショット前の素振りは本番のリハーサルである。背筋、腹筋、腰など体幹部をしっかり使えている素振りをする。
◎スイングの重要点
・最後に自分がスイングで気を付けている点を簡潔に書きます。
★バックスイングの始動は、左右に足踏みしながら体重が右に移動したときに始める。
★スイングでは、雑念を払い胸を右、左へと動かすことだけを考える。
★打ったら終わりではなく、フィニッシュをしっかり取るようにする。
★スイングの最も重要な部分は体の前のハーフスイングです。この部分を徹底的に練習することでミート率が上がり、方向性もよくなり、飛距離も伸びます。
★肩は横に回しますが、前傾しているので縦に動かすイメージです。横振りになるとグリップが肩より下がってしまいます。
・体重移動は、バックスイングでは右股関節で受け止め、バックスイングで左足、左膝、左股関節を垂直にして左に体重移動し、インパクト後は右肩を飛球線方向に、右腰を左に送り込むようにします。
★体の上下動を無くすため、バックスイングからインパクトまで右ひざの角度を変えない。
★ダウンスイングでは左膝を伸ばし、腰の回転をスムーズにする。
★自分のクラブの飛距離を知るため、エクセルで飛距離表を作ってみましょう。100%、90%(3/4)、80%、70%(ハーフショット)、60%(8-4時)、50%で、クラブのロフトの差で表を作ります。自分の場合は1度で3.5(4度で14)ヤード、3.75(4度で15)ヤードの2つで計算しました。これを作っておくと練習でも目標として使えます。
★飛距離表(1度当たり3.5ヤードで計算)
(フル) (3/4) (10-2) (9-3) (8-4)
番手 ロフト 100% 90% 80% 70% 60% 50%
4I 20.0 196.0 176.4 156.8 137.2 117.6 98.0
5I 23.0 185.5 167.0 148.4 129.9 111.3 92.8
6I 26.5 173.3 155.9 138.6 121.3 104.0 86.6
7I 30.5 159.3 143.3 127.4 111.5 95.6 79.6
8I 34.5 145.3 130.7 116.2 101.7 87.2 72.6
9I 39.5 127.8 115.0 102.2 89.4 76.7 63.9
PW 45.0 108.5 97.7 86.8 76.0 65.1 54.3
AW 50.0 91.0 81.9 72.8 63.7 54.6 45.5
SW 55.0 73.5 66.2 58.8 51.5 44.1 36.8
RW 60.0 56.0 50.4 44.8 39.2 33.6 28.0
★練習では、毎回デジカメを三脚に付け、後ろから撮影してグリップがどの辺まで上がっているかチェックしてください。自分の場合、良いショットは1球、失敗の時は2球打つようにして後でチェックするようにしています。これを続けることで自分のスイングの変化が分かるようになります。
・最後に自分の飛距離を知るため、飛距離計(GPSゴルフナビ)を使うことをお勧めします。
参考文献
「中井学の飛んで曲がらないヒップターンスイング」
「ティショットシングルになる」
「サラリーマンでもお金をかけず素振りだけで100を切る方法」
「谷将貴のスイングの基本」
「藤田寛之が実践するスイングエクササイズ」
◎ヒップターンスイング練習法
中井学のヒップターンスイングが一番良いと思い、練習してきました。今まで色々な人の本を読みました。スイング理論は色々あるので、自分に合うスイングを選べばよいと思います。
1.グリップ
・左手は、手で持たず、中指、薬指、小指で持ち、右手は中指、薬指で持ち、人差し指はシャフトに引っ掛けるだけにする。
・両手とも人差し指に力を入れない。人差し指に力を入れると上半身が固くなってしまう。
・グリップは、右手の親指と人差し指には力を入れない。
・グリップは、ストロンググリップにする。
※右手の親指と人差し指は、力が入ると手打ちになる。これを解消するには、しばらく右手の親指は軽く添え、人差し指は伸ばしてグリップする。
2.アドレス
・スタンスは肩幅に開き、クラブを握って頭上から静かに下ろすと、腕が胸の前で止まり、ヘッドが膝の高さで止まる。この動作で両肘は自然に締まる。
・次に股関節から上体を前傾させ、ヘッドを地面に近づけ、最後に両膝を軽く曲げてアドレスは完成する。
・両足を少し開き、下半身がぐらぐらしないようにしっかり立つ。
★グリップは、全てのクラブで左太ももの内側とする。
・手は、両肩から垂らすような感覚でよい。
・前傾角度は、手を伸ばし、指の先が膝頭にかすかに届く程度で、背筋を伸ばし胸を張る。
・スイングの軸は意識しない。軸を意識すると重心の平行移動が行えず、ヒップターンを実践できなくなる。
・両足の重心バランスは、5対5とする。
・ボールの位置は左足かかとの延長線上からスタンスの真ん中の間にする。
・スクエア・スタンスで構える。両足を少し開く。
★右足は、体重が後ろに行かないように直角にした方が良い。
・左腕、クラブは一直線にし、ハンドファーストに構える。
・ハンドファーストに構えるには、左足太ももの内側でグリップする。
3.基本スイング①~8・4スイング
・手を使わず、肩を回してクラブを振ることを習得する。
・SWを使い、手を動かさずにクラブを動かす練習をする。
・手首を伸ばしたまま使わず、肩を右に45度、左に45度動かして打つ。バックスイングで時計の8時、フォロースルーで4時を指す位置に収める。
・腕とクラブのY字が崩れないように肩を左右に回してボールを打つ。
・両肘は胸につけておき、打った後も離れてはいけない。
・SWで40~45ヤードを目標にする。アプローチの練習にもなる。
・手首を固定することが重要。
・まっすぐ立って両手でクラブを横に持ち、そのまま体を左右に回す。次に前傾して同じ動きをし、クラブを持って同じことをしてみる。
4.基本スイング②~9・3スイング=ハーフスイング
★スイングで最も重要な部分です。この範囲の動きを一定にすることがスイングの精度を高めます。ヒップターンスイングを習得するのに最適の方法です。
・スイングの目的は、腰を45度、肩を90度左右に回すとともに、腰の回転と足の動きを完成し、インパクトプレーンを完成させ、球を芯でとらえる感覚を身に着ける。
・手の位置は腰の高さまで上げ、シャフトが地面と平行のラインはかかとのライン。クラブは地面と水平にする。
・背骨(頸椎から後頭部)を軸にして体を回転させ、左右の体重移動をする。
・バックスイングとダウンスイングで肩の位置が変わらないように注意する。
・フィニッシュで右足はつま先立ちになる。
・SWで50ヤードを目標にする。
5.基本スイング③~L字スイング
・ここからフルスイングの第1歩です。すべてのスイングの基本です。練習はここから始めてもかまいません。
・バックスイングで腰の位置まで手を上げ、クラブを垂直に立てる。
・トップで作った腰45度、肩90度の関係を維持したまま、腰を左に45度回すと肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
・コンパクトだが、腰と肩は最大に回しているので、苦しさを感じるトップを作る。
・フィニッシュで腕を水平にし、クラブを垂直に立てる。
・SWで60ヤード、PWで90ヤード、8Iで120ヤードを目標にする。
・このスイングができたら、次にフィニッシュをフルスイングの位置まで完成させ、最後にバックスイングで肩甲骨を回してフルスイングのトップを作り、フルスイングを完成させる。
6.基本スイング④~フルスイング
・バックスイングで腰を右に45度回転させ、肩を90度回し、肩甲骨を使ってクラブを回す。止まった所がトップで、個人差があるので、位置はあまり気にしない。
・このままダウンスイングで腰を左に平行移動しながら45度回すと、インパクト直前に肩は飛球線と平行になり、ここから腰の捻転を解き放ちインパクトを迎える。この時、左肘が左胸に巻きつくような感覚になる。
・インパクト後は体を回し、腰は飛球線方向を向き、肩は90度以上回り、左肩後ろにグリップが来る。
◎ヒップターンスイングのまとめ
スイングは、ミート率を上げることを最優先に考えます。
①基本事項
・腕は全く振らないで体の前に固定しておく。
★バックスイングで腰を45度、肩を90度回してトップを作り、インパクトまでこの関係を維持する。
・腰が左に45度回転すると肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
★上半身は前傾しているので、肩は横ではなく、縦に回転するイメージで、後ろというよりも上に上げる感じである。
・両肘は、バックスイング、フォロースルーでは体から離れるが、基本的に体から離さないようにする。
・腰の正しい動きは、バックスイングで腰を右に、ダウンスイングで左に平行移動させる。骨盤を前傾させてシーソーの要領で動かす。
・ヒップターンの基本は、直立の姿勢で腰を左右に動かす。この動きを骨盤を前傾して行うことでヒップターンは完成する。
・ヒップターンを行うと、バックスイングで右膝が伸び、ダウンスイングで左膝が伸びる感覚になる。
・頭はアドレスの位置から動かさず、コマのように体を回すことで腕を回転させる。
・目はアドレスからインパクトまでボールから目を離さない。
・腕のコックは左手首を上に上げるだけ。手首を回してはいけない。
・腕は前傾した体を軸に体を横に回すことで、クラブは勝手に上がり、下がる。
・腕は肩の高さより上に上げてはいけない。肩を中心に回るイメージ。
・トップの姿勢で体を起こし、両手が肩の高さと同じであればOK。
②バックスイングからトップまで
・バックスイングの始動は、そのまま上げると腕を使ってしまうため、左右の足踏みで右に体重が乗った時に肩を回してクラブを引き上げるようにする。
・クラブが上に向かう惰性により左手首が親指側に少し曲がり、コックする。
・バックスイングでは、右膝を伸ばし、腰を右に平行移動させ、みぞおちを右に向けるだけで、腕は何もしない。
★バックスイングでは、体重を右股関節、右足内側でしっかり受け止める。
・トップオブスイングで胸が目標の反対側を指すが、両手の高さは肩までにし、絶対に右肩より高くしてはいけない。
★直立して上半身を右に旋回した後、前傾したのがトップの位置です。この位置に上がるようにするには、縦振りの意識を強め、肩をしっかり回すことで完成します。
・肩が90度回っていればトップは完成なので、トップスイングの位置などは考えず、大体この辺に上がればよいくらいの気持ちでスイングする。
③ダウンスイングからインパクトまで
・左膝を左に移動し、ダウンスイングの切り返しを始動する。
・左膝を一気に伸ばし、右足を蹴るようにして腰を左に平行移動させると腰が自動的にターンし、フィニッシュで胸が目標を指す。腰が回転を主導する。みぞおちを左に向けるように意識する。
※左膝を伸ばさないと腰は早く回らない。左膝を伸ばすことでヒップターンが起こり、腕を振らなくてもクラブは勝手に振られる。
・トップの位置から腕は振らずに体を回転し、腰を左45度まで回した時、肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
★トップで右足に体重が移動し、このまま胸を左に向けるようにしてインパクトを迎えるようにする。自分の感じでは、腰を左に動かすよりも右足体重のまま体を捻った方が正確に打てるように思います。
★インパクトの瞬間は、球の行き先は考えず体を回すことに集中する。体の力を抜き、どこへ飛んで行っても構わない気持ちで打つ。
・インパクト後も腕は何もせず、体を回転させる。
・インパクト後に前のめりにならないよう右足踵をしっかり地面につけておく。
・インパクトの前後は必ず両肘を体に付けておくことがショットの安定性につながる。
※谷将貴は、胸を右に向けたまま左に体重移動し、次に回転し、最後に両手を伸ばしてリリースすると言っています。体重移動を先に行い、それから肩を回すのです。
④フォロースルーからフィニッシュ
・フォロースルーで両腕を伸ばしていく。
・前傾角度はフォロースルーでも維持し、最後のフィニッシュで起き上がる。
・フィニッシュで左腕は背中に回り左肘は地面を指し、右肘は左肩あたり、グリップは頭の左後ろに横に上がり、右手甲が上を向き、クラブは首に巻きつくように横になる。右足は上がり、I型フィニッシュとなる。
・フィニッシュでは右足はつま先立ちとなるが、両膝は付かず、右足はまっすぐになる。両膝を付けないこと。
・フィニッシュで頭がほぼ左足の真上に来る。
・左足親指の裏側を浮かせると回転しやすくなる。
★フィニッシュでは、前から見て左腕がしっかり見えるまで回す。打った後をおろそかにしてはスイングは完成しない。
◎素振りについて
・もっともベーシックな素振りは体幹素振りです。コースでのショット前にも有効です。ただし、最初だけ行い、ラウンド中はあまりしない方が良いです。
・アドレスを作り、バックスイングでみぞおちを右に向け、両手は肩の高さまで上げ、クラブは垂直に立て、ダウンスイングでみぞおちを左に向けると腰が自動的にターンし、フィニッシュで胸が目標に向け、両手は肩までの高さで止め、クラブは垂直まで上げない。腕は何もしない。
・ショット前の素振りは本番のリハーサルである。背筋、腹筋、腰など体幹部をしっかり使えている素振りをする。
◎スイングの重要点
・最後に自分がスイングで気を付けている点を簡潔に書きます。
★バックスイングの始動は、左右に足踏みしながら体重が右に移動したときに始める。
★スイングでは、雑念を払い胸を右、左へと動かすことだけを考える。
★打ったら終わりではなく、フィニッシュをしっかり取るようにする。
★スイングの最も重要な部分は体の前のハーフスイングです。この部分を徹底的に練習することでミート率が上がり、方向性もよくなり、飛距離も伸びます。
★肩は横に回しますが、前傾しているので縦に動かすイメージです。横振りになるとグリップが肩より下がってしまいます。
・体重移動は、バックスイングでは右股関節で受け止め、バックスイングで左足、左膝、左股関節を垂直にして左に体重移動し、インパクト後は右肩を飛球線方向に、右腰を左に送り込むようにします。
★体の上下動を無くすため、バックスイングからインパクトまで右ひざの角度を変えない。
★ダウンスイングでは左膝を伸ばし、腰の回転をスムーズにする。
★自分のクラブの飛距離を知るため、エクセルで飛距離表を作ってみましょう。100%、90%(3/4)、80%、70%(ハーフショット)、60%(8-4時)、50%で、クラブのロフトの差で表を作ります。自分の場合は1度で3.5(4度で14)ヤード、3.75(4度で15)ヤードの2つで計算しました。これを作っておくと練習でも目標として使えます。
★飛距離表(1度当たり3.5ヤードで計算)
(フル) (3/4) (10-2) (9-3) (8-4)
番手 ロフト 100% 90% 80% 70% 60% 50%
4I 20.0 196.0 176.4 156.8 137.2 117.6 98.0
5I 23.0 185.5 167.0 148.4 129.9 111.3 92.8
6I 26.5 173.3 155.9 138.6 121.3 104.0 86.6
7I 30.5 159.3 143.3 127.4 111.5 95.6 79.6
8I 34.5 145.3 130.7 116.2 101.7 87.2 72.6
9I 39.5 127.8 115.0 102.2 89.4 76.7 63.9
PW 45.0 108.5 97.7 86.8 76.0 65.1 54.3
AW 50.0 91.0 81.9 72.8 63.7 54.6 45.5
SW 55.0 73.5 66.2 58.8 51.5 44.1 36.8
RW 60.0 56.0 50.4 44.8 39.2 33.6 28.0
★練習では、毎回デジカメを三脚に付け、後ろから撮影してグリップがどの辺まで上がっているかチェックしてください。自分の場合、良いショットは1球、失敗の時は2球打つようにして後でチェックするようにしています。これを続けることで自分のスイングの変化が分かるようになります。
・最後に自分の飛距離を知るため、飛距離計(GPSゴルフナビ)を使うことをお勧めします。
参考文献
「中井学の飛んで曲がらないヒップターンスイング」
「ティショットシングルになる」
「サラリーマンでもお金をかけず素振りだけで100を切る方法」
「谷将貴のスイングの基本」
「藤田寛之が実践するスイングエクササイズ」