大阪教育条例NO!

2012年、大阪で成立した教育関連条例の具体化と、「君が代」不起立処分に反対する運動の交流ブログ

約170名で「君が代」処分、首切り=再任用拒否の撤回を決議!

2013-05-13 19:50:58 | 2013年卒入学式の状況
5月11日には、大阪で撤回せよ!「君が代」処分、首切り=再任用拒否 「日の丸・君が代」強制反対!5.11集会が開かれ、約170名が集まりました。今年新たに不起立処分・再任用拒否を受けた4名と、昨年から不起立処分に対して人事委員会闘争を続けている7名から報告がありました。集会では、これらの被処分者の思いを共有しながら運動をさらに拡大していこうと、決意を新たにしました。以下、集会で確認された決議です。

集会決議


 今春の大阪府内の卒入業式は、大阪府議会で「君が代」、起立・斉唱強制条例が成立して2回目でした。今年も、大阪府・大阪市教委は校長に対して、式場内の全教職員に「君が代」起立斉唱の職務命令を出し、不起立者を徹底して処分する姿勢を昨年以上に強めました。
 大阪府教委は、2012年度卒業式で10校12名の教員に対して「不起立」処分を行い、このうち2度目の「処分」となる2名に対しては「減給10分の1・1ヶ月」という「累積加重」処分を行いました。豊中市でも、昨年度に戒告処分を受けた1名に「職員室待機」を命じ、「職員室を離れた」などを理由に「減給10分の1・1ヶ月」処分を強行しました。大阪府教委は、職務命令違反に加えて、「式典の秩序や雰囲気を損なう」ことを減給処分の根拠とし、最高裁判決を完全に無視したのです。さらに、大阪府と豊中市は、「不起立」処分を受けたことに加えて、「意向確認書」を文言通りに提出しなかったことなどを理由に4名の教員を再任用拒否、事実上の解雇としました。また、東京でも同様の動きがあり、連続4回の不起立者に対して、「秩序維持のため」として「減給10分の1・1ヶ月」の処分を強行しています。私たちは、大阪と東京で進む「君が代」不起立者の徹底した排除に断固として抗議し、「不起立」処分と再任用拒否の撤回を要求します。

 大阪府教委と市町村教委は、他方で「不起立」の可能性の高い教職員を卒業式や入学式の会場に入れさせない「職務命令」も校長に出させています。無理にでも、「不起立者ゼロ」を演出し、子どもたちに「抵抗者」など存在しないのだと教え込もうとしました。そんな中、2013年度の府立高校入学式で、「君が代」を「歌わなかった」教員が、「歌っていない」と確認され、「厳重注意」とされました。中原徹新教育長は、9月までに「起立と斉唱を確認する客観基準」の作成を目指すとしています。教職員に対する「口をこじ開けてでも」する強制は、次に教職員が「子どもたちの口をこじあけてでも、大きな声で歌わせる」段階に進むことを目的にしたものに他なりません。

大阪府・大阪市で、橋下・「維新の会」は、「君が代起立強制条例」成立以降、堰を切ったように教育への政治介入を次々と強行してきました。首長による教育目標の設定、「高校の学区撤廃」や3年連続の定員割れで「統廃合」、「学校選択制」を口実にした小中学校の統廃合(廃校)の促進、「全国学力テスト」の学校別成績の公表等の圧力、授業評価アンケートによる教職員評価育成システムの強化、教育委員会制度の解体攻撃と更なる政治介入等々。学校や子どもたち、保護者、教職員をいやが上にも徹底した競争至上主義の渦の中にたたき込みます。「君が代」不起立処分の撤回を求める闘いは、まさに橋下「教育改革」に反対する突破口となる闘いです。
不起立処分、再任用拒否に対して、昨年7名の被処分者が人事委員会に処分撤回の不服申立を行いました。さらに、今春の被処分者のうち4名が新たに不服申立を行いました。私たちは、
「不起立」の思いを共有し、被処分者の闘いを支え、ともに「君が代」処分撤回、首切り=再任用拒否撤回の大きな運動を作っていきます。そのためにまずは大阪での運動のネットワークを強め、闘いを前進させていきます。

2013年5月11日
撤回せよ!「君が代」処分、首切り=再任用拒否
「日の丸・君が代」強制反対!5.11集会参加者一同

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