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UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 77

2024-09-28 19:23:14 | 日記
 目を閉じて、私は自身の頭を中をさぐる。この感覚は実はとても新鮮だった。だってだよ? だって普通……というか普通の人は記憶を引き出しているとき、どうしてるだろうか? うーんうーんと悩んでこれだ! って感じじゃないだろうか?
 それか直近なら簡単にするっと記憶が出てくると思う。けどそれって自然な感じだよね? きっとそうだったと思う。けど今の私は全ての記憶に自由にアクセスできる状態といったらいいのかな? 私はどうやら一度覚えたものは絶対に忘れないみたいだ。
 
 完全記憶能力とでもいうのか……それが私にもある。実際G-01が膨大なデータを記録してるんだから、私にどれだけその能力があって意味があるのか……というきはする。
 別段いらんだろってね。でもまあ、あって困るものじゃない。確実にね。かさばることもないし? それにG-01のマニュアルは膨大だ。そして実はG-01のマニュアルはどんどんと積み重なってるといっていい。
 
 どういうことだ? 
 
 ――と思うだろう。だってマニュアルが増えるって普通の感覚ではない。だってそういうマニュアルは買った時点の箱についてるものだろう。勿論紙とかでさ。
 だからその紙が自然と増える? なんて事はない。オカルトじゃないんだからね。でも今やマニュアルも紙の時代ではなくなったのだ。忘れてはないだろうか? 
 私は自身の脳の拡張と共にG-01のアップデートを繰り返してきた。そしてそのたびにG-01は新たな力を獲得してきた。細かなところも欠かさずに私はアップデートを繰り返してる。
 
 つまりは色々と内部も外部もかわってる。新しい武器を手にしたら、もちろんだけど新しい取扱説明書が必要だろう。そういう事だ。部品やパーツが変わると、もちろんだけど熱に対して弱くなったのか強くなったのか? とかだってかわる。出せる出力の変化だってある。 
 こういう組み合わせは相性がよくないとか……そんな諸々があるのだ。そのたびにマニュアルを引っ張っててはとても大変。そんな時にはこの完全記憶能力は役に立つ。
 
 私の記憶の引き出し方は完全にマニュアルといっていい。私の目の前には無数の引き出しが……いや、引き出しではないね。もうそんな古いのはない。
 ただ枠が一つある。そこにキーワードを入れるのだ。すると関連した記憶がまるで滝のように降りてくる。頭に湧いてくるような記憶。これはなかなかに私に万能感を与えてくれる。
 でも気づく。
 
「あれ? 不明なものはどうやって調べるんだ?」
 
 そもそもがどういうアップデートが頭になったのかわかんないからね。とりあえず、色々と考えて私は枠に『最新』と入れてみた。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第十五話Part3

2024-09-26 19:35:03 | 日記
「こいつ!」
 
 まさかっ――と野々野足軽は思ってた。だってまさか自身が空中にとどめた物を使って空中を闊歩して来るとは予想外だったのだ。まずは挨拶のような一撃をこの猿は向けてきた。
 
 その長い腕をしならせるようにした一撃。でもそれを足軽は防いだ。眼の前に見えない壁の様な物を殴った感覚が猿にはあったことだろう。
 
「ぎゃ!? ぎゃ!?」
 
 伸び切る前に壁をおいたから完全に勢いに乗る前に防いだから、きっとダメージ的には向こうのほうが大きいだろう。
 
「がっがあああああああああああああああ!!」
 
 けどどうやら猿は諦める気はないようだ。すぐに正面は無理だと判断したんだろう。足軽がとどめてる岩や木を脚で蹴って移動する。まるで弾丸のようにガンガンと飛んで足軽を撹乱する気か? と思う。
 そしてそのスピードを活かし、更に自身の爪を使って今度は引き裂くことにしたみたいだ。
 
 ぎゃぎゃぎゃぎゃぎぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
 
 ――と爪でひっかく嫌な音が空に響く。それは勿論だけど足軽の体が引き裂か裂かれた音じゃない。野々野足軽が防御するためにやってる猿との隔たり……その部分をひっかく時に鳴る音だ。
 
「速いな……」
 
 その猿のようななにかは巨体にもかかわらずにとても早い。勿論それには足軽がとどめてるいくつもの物体を上手く使ってるからだ。とどまってる岩や木……それらを足場にその猿は空を自由に駆けている。
 
(こいつは一体何なんだ?)
 
 攻撃を捌きつつ、足軽はそんなことを思う。こんな化け物が昔からこの土地に居たのだろうか? 実際それは案外簡単に受け入れる事が足軽にはできる。なにせドラゴンやら悪魔との出会いが続いてた。その次が通常よりもでかい猿のように妖怪? なら普通に受け入れられるのだ。
 
 でも足軽にもわからない事がある。
 
(なんで襲って来た?)
 
 それである。別に昔からこの猿がこの土地に住み着いてるなにかだとしても……なんで足軽が襲われてるのか……それがよくわからない。
 
(土地神的な何かじゃないよな?)
 
 実際ところ、その可能性はとても高いと思ってるが、それが足軽を襲ってくる理由がわからない。だから違うと良いなというのぞみもある。だって土地神とかなら、下手に攻撃だってできない。でも向こうはやる気まんまんだ。
 足軽はなんとでも出来るが、もしもこれが妹の小頭や幾代に向いたら? そう思うとこのままになんてできないと足軽は思った。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 76

2024-09-25 23:56:27 | 日記
「ふむ……バイタルに異常はないね。それに体の情報は……多分以前と変わらない。ということは本当に何がアップデートされたの?」
 
 私は思い出して自分自身を確認することを試した。そうバイタルチェックに
健康チェックである。実はいつでも私は健康をチェック出来る。実際これは私が確かめるためにあるというよりも、自分を活かすためのシステム……だと思ってる。なにせ私はG-01を動かすための部品だからね。
 それに多分最重要な……だ。だから私は厳重に守られてる。ここが隔離されてるのも、世界を渡るうえで、その世界の病原菌とかを侵入させない為ってのも在ると思う。
 
 もしも一回でも外に出て、その世界を吸ってしまうと、なにが私の体内に侵入をするのか……それがわかんないからだ。勿論外に出るとかなったら色々と事前に確かめるくらいの慎重差はある。
 だって世界が違うんだよ? 私だって慎重になるよ。それこそ酸素の有無を確かめたり、有毒なガスが発生してたりしないか……それを確かめるのは当然だろう。でもきっとそんなわかりやすいことばかりを懸念してるわけじゃないと思う。多分ここは滅菌されてる場所だと思うんだ。
 私はG-01が破損しない限り、怪我とか病気とかなることもないからね。それもリンクを100%まで挙げないとフィードバックが来ることはないから、私はたいてい安全だ。それはある意味でとても強固に守られてる……と言えるけど、ある意味でこう言えるともいえる。
 
『私はそれだけ繊細な存在なんだ』
 
 ――とね。私は確実に人間じゃない。姿や形は普通の人間の少女だ。美少女といっていい。けど人間ではないと思うところはいっぱいある。つまりは私は少しの変化とこのG-01の内部……繋がれてるこの場所でしか生命を維持できないのではないか? ということだ。
 そんな実はとても弱い存在の可能性……実はずっと考えてる。いつかは私はここから出ることを夢観てるわけだけど……どうやらこのアップデートではそれはなし得て無いみたいだ。
 
「なにか声か聴こえたような? ログとか出ないかな?」
 
 そう思ったら私の考えたことの記録が黒い画面に表示された。やっぱり脳波とかもちゃんとデータ取ってるよね。当たり前だ。まあこれは脳波なんて波じゃなく、私の思考そのものだけど……
 
 でも流石に意識がなかった時の記録は曖昧というか……歯抜けみたいになってる。でもそこで見つけた。私のじゃない……なにかの声……それは完全には再現できないけど……でもログに残ってるのなら、確実に何かが私に接触したということだ。
 
 やっぱりアップデートされたのは私の頭と考えていいのかも。それなら……外部から何かを与えられた? 私の頭には今や膨大な知識がある。頑張ってマニュアル読んでるし、脳だって何回も拡張してる。私の知識はそれなりに膨大になってるのだ。
 あんまり頭が良くなってる実感がないのは謎だけど、きっとIQは上がってるはずだ。そう思いつつ私はなにか自分の頭の中に変化がないか今度は調べることにした。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 75

2024-09-25 23:51:16 | 日記
『そうか……君は……あれが実行されてしまったということか。そうなのか……そこまで……』
 
 う……ん……
 
『アップデートを完了します。プチュオクミよ覚醒してください』
「うぅ……ん……あれ?」
 
 私は目覚めた。なんかボウっとする。頭を振って周囲を見る。真っ暗だった周囲に明かりが灯ってる。まあそれでもここは暗くはある。でも流石に大きなモニターが復活してるから、記憶がある直前よりは明るい。
 
「私……意識が落ちてた?」
 
 私の記憶の中ではG-01のシステムがアップデートを強制的に受け入れてそれで周囲が真っ暗になった記憶が最後だった。私は確かゆっくりと復帰するのを待っておこう……とちょっとマニュアルを読み込もうと思ったはず。
 でも……気づいたら意識を落としてたみたいだ。
 
「アップデートはG-01だけじゃなく、私にも適応されたってこと?」
 
 だってアップデートを適応するためにG-01はシステムを落とした。きっとそれだけ重いアップデートだったんだろう。言うなればマイナーアップデートではなく、メジャーアップデートだったということだ。
 パソコンも大きなアップデートの時は再起動を必要としてた。それと同じだろう。そしてそのアップデートは私にも時間差で適応されたと思うと、私の意識も落ちたのも納得できる。
 
「私もアップデートされたの?」
 
 なにか自分の状態を見ることはできないだろうか? そう思った。だって私にもアップデートが適用されたとなると、なにか変化が在るはずだ。
 
 とりあえず私は自身が浸かって水に視線を向ける。そこには私自身が映る。もしかしたら成長とかしてる? とか思った。でも……うん、別に見た目的には代わりは無いようにみえる。まだまだ十代の顔だし、体だし、肌艶も最高だ。胸も……うん、まだ慎ましやかだ。一体何がアップデートされたのか?
 
「どうせなら胸は大きくしてくれていいのに……」
 
 誰にも見せることなんてないが、自分で揉むときも小さいよりも大きいほうが良いじゃん。今のサイズは私の小さな手にも収まるお椀サイズである。メロンとは言わない。せめてミカン……いやリンゴくらいまでならないかな? とか思った。
 そもそも私は人間じゃない。プチュオクミという謎の存在だ。この体が育つかどうかは正直わかんない。だって私は食事とか取ってないし……でも問題はないんだよね。睡魔だって別にない。
 そんな自分自身が普通に成長するのか? というのは実は疑問だった。そもそもここがどういうところかも実際よくわかってないし? コクピットと言ってるが、本当にここがコクピットということを確かめる術はない。だって私はここから出る事はできないからだ。
 普通ならここから出たらG-01の外に出る……そのはずだ。でも実はその保証はない。わたし自身に一番謎が多いよね。そして今回は自分にアップデートが適応された。
 それが何なのかはわかんないが、確かに私にはアップデートがあったんだ。ならば、そのアップデートで体をちょっと位成長させてもいいのに……と思うのは普通だろう。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第十五話Part2

2024-09-24 23:46:09 | 日記
 野々野足軽は天使っ子と悪魔っ子と別れて田舎へと急ぐ。まだ夜は深い時間帯だが、なるべくいなくなるのは避けたい。もちろんちゃんと対策はしてる野々野足軽だ。簡単な偽装。まずは布団の中には毛布を押し込んでそこにいる様な偽装は基本だ。さらに僅かに動くように力を乗せてみた。これによって、まったく微動だにしないという不自然さを消せるようになってる。
 それにわずかにでも動いたら、きっと「起こしちゃ悪い」という心理が働くだろうと言うところまで足軽は計算してる。
 
「ん?」
 
 空を飛んでる足軽へと何かが飛んでくる。とりあえず華麗な軌道を描いて足軽はそれを避けた。ゴオオオ――という音がすぐそばでする。それに……近くまできたからわかるが、それは巨大だっだ。巨大な岩だ。一体どこにこんなのがあったんだ? と思う位。とりあえず避けたが、このまま落ちていってもどこかに被害を及ぼしそうだと思った足軽はとりあえず力を使ってその巨岩を空中にとどめた。
 慣性を無くしたように、まるで空中に縫い付けられたかのようにその巨岩はいきなり止まった。それは端から見たらなにが起こったのかわからないだろう。でもそれを引き起こしたやつはわかる。
 そう野々野足軽だ。そしてさらに次々に色んな物が飛んできた。流石にどうやらこれだけの岩はそこら中に転がってる……ってわけじゃないらしい。なので飛んできたのは根を引っこ抜いたような木とかも沢山飛んできた。
 
 岩や木……それが次第に空中に散乱するようになっていった。だってなにせどれもこれもそのまま落ちたら危険なんだ。少なくとも足軽はそう思ってる。足軽自身はこんな攻撃屁でもないが、普通の人にとってはこんなのがいきなり空から落ちてきたらどうなるのか? 
 勿論なすすべなく死が舞い降りることになるだろう。実際はここは田舎で、あまり街頭もない。山の方の道はほぼ闇に覆われてると言って良い。光が灯ってるのは海の近くの比較的発展してる方だけだ。
 
 だからまあ、流石にこの岩や木々に巻き込まれる人たちは多分すくない。ほぼいないかもしれない。それに今は夜中、ほとんどの人が家で眠ってるだろう。ポツンと建つような家にこの岩や木が落ちるなんてのは一体どれくらいの確立なのか……流石にそれは足軽にはわからない。
 けど万が一の可能性が起こっても困るから、足軽は投げられた物は全て空中に留めたんだ。
 
「流石にやんだか?」
 
 いつの間にか飛んでくる物がなくなってる。なんか手当たり次第に投げてきたからか、足軽の回りには、空中なのに沢山のもので溢れてた。けどそれでも足軽は涼しい顔をしてる。
 前はそれこそサイコキネシスで浮かせるものにも限界があった。でも新たに風を操れるようになって、それによって持ち上げれる物は飛躍的にあがったんだ。ただサイコキネシスを使ってる訳じゃない……ということだ。
 
(さて、次はどうくるか?)
 
 とか思ってると、なにかが夜空に飛び上がった。大きな毛むくじゃらの体に脚よりも長い腕……そいつはなんと、足軽ととどめた木々や岩を足場にして空中を闊歩してくる。