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UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 76

2024-09-25 23:56:27 | 日記
「ふむ……バイタルに異常はないね。それに体の情報は……多分以前と変わらない。ということは本当に何がアップデートされたの?」
 
 私は思い出して自分自身を確認することを試した。そうバイタルチェックに
健康チェックである。実はいつでも私は健康をチェック出来る。実際これは私が確かめるためにあるというよりも、自分を活かすためのシステム……だと思ってる。なにせ私はG-01を動かすための部品だからね。
 それに多分最重要な……だ。だから私は厳重に守られてる。ここが隔離されてるのも、世界を渡るうえで、その世界の病原菌とかを侵入させない為ってのも在ると思う。
 
 もしも一回でも外に出て、その世界を吸ってしまうと、なにが私の体内に侵入をするのか……それがわかんないからだ。勿論外に出るとかなったら色々と事前に確かめるくらいの慎重差はある。
 だって世界が違うんだよ? 私だって慎重になるよ。それこそ酸素の有無を確かめたり、有毒なガスが発生してたりしないか……それを確かめるのは当然だろう。でもきっとそんなわかりやすいことばかりを懸念してるわけじゃないと思う。多分ここは滅菌されてる場所だと思うんだ。
 私はG-01が破損しない限り、怪我とか病気とかなることもないからね。それもリンクを100%まで挙げないとフィードバックが来ることはないから、私はたいてい安全だ。それはある意味でとても強固に守られてる……と言えるけど、ある意味でこう言えるともいえる。
 
『私はそれだけ繊細な存在なんだ』
 
 ――とね。私は確実に人間じゃない。姿や形は普通の人間の少女だ。美少女といっていい。けど人間ではないと思うところはいっぱいある。つまりは私は少しの変化とこのG-01の内部……繋がれてるこの場所でしか生命を維持できないのではないか? ということだ。
 そんな実はとても弱い存在の可能性……実はずっと考えてる。いつかは私はここから出ることを夢観てるわけだけど……どうやらこのアップデートではそれはなし得て無いみたいだ。
 
「なにか声か聴こえたような? ログとか出ないかな?」
 
 そう思ったら私の考えたことの記録が黒い画面に表示された。やっぱり脳波とかもちゃんとデータ取ってるよね。当たり前だ。まあこれは脳波なんて波じゃなく、私の思考そのものだけど……
 
 でも流石に意識がなかった時の記録は曖昧というか……歯抜けみたいになってる。でもそこで見つけた。私のじゃない……なにかの声……それは完全には再現できないけど……でもログに残ってるのなら、確実に何かが私に接触したということだ。
 
 やっぱりアップデートされたのは私の頭と考えていいのかも。それなら……外部から何かを与えられた? 私の頭には今や膨大な知識がある。頑張ってマニュアル読んでるし、脳だって何回も拡張してる。私の知識はそれなりに膨大になってるのだ。
 あんまり頭が良くなってる実感がないのは謎だけど、きっとIQは上がってるはずだ。そう思いつつ私はなにか自分の頭の中に変化がないか今度は調べることにした。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 75

2024-09-25 23:51:16 | 日記
『そうか……君は……あれが実行されてしまったということか。そうなのか……そこまで……』
 
 う……ん……
 
『アップデートを完了します。プチュオクミよ覚醒してください』
「うぅ……ん……あれ?」
 
 私は目覚めた。なんかボウっとする。頭を振って周囲を見る。真っ暗だった周囲に明かりが灯ってる。まあそれでもここは暗くはある。でも流石に大きなモニターが復活してるから、記憶がある直前よりは明るい。
 
「私……意識が落ちてた?」
 
 私の記憶の中ではG-01のシステムがアップデートを強制的に受け入れてそれで周囲が真っ暗になった記憶が最後だった。私は確かゆっくりと復帰するのを待っておこう……とちょっとマニュアルを読み込もうと思ったはず。
 でも……気づいたら意識を落としてたみたいだ。
 
「アップデートはG-01だけじゃなく、私にも適応されたってこと?」
 
 だってアップデートを適応するためにG-01はシステムを落とした。きっとそれだけ重いアップデートだったんだろう。言うなればマイナーアップデートではなく、メジャーアップデートだったということだ。
 パソコンも大きなアップデートの時は再起動を必要としてた。それと同じだろう。そしてそのアップデートは私にも時間差で適応されたと思うと、私の意識も落ちたのも納得できる。
 
「私もアップデートされたの?」
 
 なにか自分の状態を見ることはできないだろうか? そう思った。だって私にもアップデートが適用されたとなると、なにか変化が在るはずだ。
 
 とりあえず私は自身が浸かって水に視線を向ける。そこには私自身が映る。もしかしたら成長とかしてる? とか思った。でも……うん、別に見た目的には代わりは無いようにみえる。まだまだ十代の顔だし、体だし、肌艶も最高だ。胸も……うん、まだ慎ましやかだ。一体何がアップデートされたのか?
 
「どうせなら胸は大きくしてくれていいのに……」
 
 誰にも見せることなんてないが、自分で揉むときも小さいよりも大きいほうが良いじゃん。今のサイズは私の小さな手にも収まるお椀サイズである。メロンとは言わない。せめてミカン……いやリンゴくらいまでならないかな? とか思った。
 そもそも私は人間じゃない。プチュオクミという謎の存在だ。この体が育つかどうかは正直わかんない。だって私は食事とか取ってないし……でも問題はないんだよね。睡魔だって別にない。
 そんな自分自身が普通に成長するのか? というのは実は疑問だった。そもそもここがどういうところかも実際よくわかってないし? コクピットと言ってるが、本当にここがコクピットということを確かめる術はない。だって私はここから出る事はできないからだ。
 普通ならここから出たらG-01の外に出る……そのはずだ。でも実はその保証はない。わたし自身に一番謎が多いよね。そして今回は自分にアップデートが適応された。
 それが何なのかはわかんないが、確かに私にはアップデートがあったんだ。ならば、そのアップデートで体をちょっと位成長させてもいいのに……と思うのは普通だろう。