UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 372P

2024-01-29 19:45:49 | 日記
テレビにてニュースキャスターが言う――
 
『聞こえてますでしょうか? 謎の音はあれから断続的に聞こえております。今、世界中でこの音がなんなのか、その調査が――』
 
 どこかの街頭で演説してる者がいる――
 
『おお! 聞こえてるだろう!! この音は地獄の窯が開いた音だ。これから世界は混沌に染まるであろう!! そこで人々は食われ陥れら……世界は破滅する! だが心配はいらない。我らが主に願えば、救いが与えられるだろう』
 
 さらにネット上ではこの音が一体なんなのか、色々と考察がされてた。
 
『なんだこれ?』
『どこから聞こえてるんだ?』
『部屋にいても、外にいても同じようにきこえるし、ヘッドホンとかしてもなんの関係なく聞こえてくるぞ?』
『音じゃないんじゃないか?』
『音じゃない? じゃあ、何なんだよ?』
『それは……わかるわけないだろ』
『はぁーつっかえねえ』
『なんだと! お前はわかるのかよ!』
『まあまあ、そんなことよりもなんか空、震えてね?』
『はあ? 何言ってるんだよ?』
『いや、引きこもり共、ちょっとくらい窓を開けて空を見てみろ。なんか音に合わせて震えてるから』
『おい……マジだぞ』
『おいおい、本当に世界の終わりなのか?』
『これがギャラルホルンの音か……』
『ならこれから始まるのはラグナロクかよ?』
『はは……洒落にならないぞ』
『洒落で済めばいいな……』
 
 世界が謎の音に震える中、その中心にいる野々野足軽も驚愕してた。
 
「まさか、出ようとしてるとか……言わないよな?」
『何が? てか何があったの?』
 
 これは言っていいものか……との野々野足軽は考える。実際この風の子に年齢なんてないと思う。幼そうに見えるのは純粋だからで別に子供だからってことはないだろう。けど……純粋だからこそ、真実を伝えるのはためらわれるというか? なにせ……だ。あの穴の向こうにいた風の少女もこの風の子と同質の存在だったわけだろう。なら……だ。なら……もしも真実をしってこいつまで絶望してしまったら……ドラゴンが二体になる……とかないか? とそれが野々野足軽は心配だ。
 
「お前は、ドラゴンとかにならないよな?」
『何のこと?』
 
 野々野足軽の突然の発言に風の子は首をかしげてる。無理もない。けどそんなことをやってる間にもドンドンと聞こえるその感覚は短くなってる。それに……
 
「空にヒビが入ってないか?」
 
 なんかマジでドラゴンが出てきそうで野々野足軽は焦る。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1011

2024-01-29 19:41:55 | 日記
「どういう……くっ!」
 
 疑問を持った俺だが、休む暇はなかった。なにせ砂獣は次から次へとくるんだ。けどおかしい。だって空から落ちてきた何か……は有限だったはずでは? あれだけの砂獣が既に群がったんだ。すぐにその肉とかなくなってもおかしくない。けど、今まさに来てるやつら全てが強化されてるように見える。
 とりあえず混乱してても、食われるだけだ。武器はないが、俺の拳はこいつらにも効く! その思いで「おらああ!!」と再びなぐる。
 
 ぼきっ――
 
 そんな音が頭に聞こえて来た。勿論だけど、アリ型の砂獣は吹っ飛んでない。奴の甲殻にぶつかった俺の拳がおかしな方向に曲がってるのが見える。そしてそれを理解したらジンジンとした痛みが……うざったいように頭をふって俺を吹き飛ばすアリ型の砂獣。上手く着地したが、殴りが効かなかったことに混乱する。いや、普通は効かないんだが……でもさっき効いたじゃん!? なんで今回は効かないんだ? わけがわからない。
 そんな事を思ってると俺に殴られた砂獣が迫ってくる。武器はないから、結局は殴る蹴るしかない。
 
 ぐっ――と思わず利き手である右拳を握りこむ。すると、そこに痛みはなかった。さっき確かに折れてた筈で、痛みだってあった。あれが妄想とか勘違い……なんてことはない。けどなんと、俺の拳はいつの間にか治ってた。どうやら聖女・ミレナパウスの力が働いたらしい。彼女の魔法はきっと無差別にこの戦場にいる仲間たちを片っ端から回復してるんだろう。だから俺の骨折も綺麗さっぱりに治ってる。
 ありがたいことだが……怖くもある。だって逃げることも……それこそ死ぬことも許されてないのだから。
 
『戦え』
 
 ――と脅迫されてるみたいな感じだ。まあそれで恐怖を感じてのは俺くらいのようだけど……彼女もそうだけど、皆は戦い続けられることがありがたいみたいだ。俺もただ死ぬのは嫌だ。そもそもが死ぬのは嫌だが……けど人間、強制されるとやる気がそがれるというか? 勉強しろと言われるとやりたくなくなるタイプが俺である。まあけど、この戦いでは流石にそんなことを言ってる場合ではない。だからそういうモヤモヤを全て砂獣にぶつけてぶっ殺すのがいいのだ。
 
「そういえばさっきは色々と拳に込めたかもしれない……」
 
 そして折れたときは適当に打ってた。慌ててた。それが悪かった? だから俺は自分の内側に意識をもっていく。そして内から湧き出る怒り……それを拳に乗っけるイメージをもって、そして迫ってくるアリ型の砂獣にる打ち込んだ。