そして、歯科金属アレルギーの症状は口の中やその周囲に出る場合と、全身に出る場合の2つに大きく分けられます。
口の中・周囲に出る場合は、唾液に溶け出した金属イオンが口の中や周囲にアレルギー反応を起こします。次のような病気があります。スリーウェイシリンジ
●口内炎・舌炎
口内炎が頻繁にできたり、舌に炎症を起こすことがあります。
●口唇炎・口角炎
唇の周りが赤くただれたり、口の両端(口角)が赤く炎症を起こして切れたりすることがあります。超音波スケーラー
●口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)
口の中の粘膜(特に頬っぺたの粘膜)に白い線状、レース状、網目状の模様が現れ、周囲が赤くただれます。触れるとピリピリ痛むことがありますが、無症状の場合もあります。
●味覚障害
アレルギー反応が舌の表面の味の受容体(味蕾)に起こると、味が分かりづらくなることがあります。
全身に出る場合は、体に取り込まれた金属イオンが体内のタンパク質と結合してアレルゲンとなり、汗として排出されるときにその皮膚の表面でアレルギー反応を起こします。重篤化すると鎮痛剤も効かないくらいの痛みを伴う状態になることもあります。