四~十日は歯と口の健康週間。歯茎が炎症し、歯を支える骨が壊れていく歯周病の予防活動に力を入れている亀山歯科医師会の生川克弥会長に、歯周病の怖さや検診の大切さを聞いた。
厚生労働省の二〇一一年の調査では日本人の四十歳以上の八割が歯周病と判明。近年は三十歳以上の八割が罹患(りかん)しているとされる。スリーウェイシリンジ
生川会長は高校生の歯周病や三歳児検診で「歯肉炎」が散見されるなど低年齢化が進んでいると指摘。「歯周病は歯だけにとどまらず全身で悪さをする病気。怖さが十分に伝わっていない」と訴える。歯周病が進むと歯周病菌が患部から血管に侵入し、他の病気のリスクが高まるという。超音波スケーラー
歯周病に気付かないままの人が多いとして、亀山歯科医師会は亀山市に検診の充実を求めてきた。市によると、昨年度の検診受診率は11・4%で、鈴鹿市の12・8%や津市の13・4%、名張市の14・8%と比べ低かった。
同市は七月から、三十~七十歳を対象にした無料の歯周病検診をこれまでの十歳ごとから五歳ごとに改めて検診の機会を増やす。
生川会長は「十年前を正確に覚えている人はほとんどいない。歯も同じで、五年前なら以前との違いも思い出せるし、かかっていてもより早く対応できる」と期待する。
自分の口の中は自分の目では見えないため、歯科で定期的に診てもらう大切さも訴える。「予防はもちろん、軽度の歯周病なら正しい歯磨きが一番効果的。専門医から歯並びなど自分の口に合った歯ブラシや歯磨き方法を学んでほしい」と呼び掛ける。