とりにっき

ひますぎていそがしい。

twitterは、@asakaranamabeer

やってはいけない就職活動

2011-01-31 21:41:51 | 就活
いま後輩が就活中で、うちの会社を受けると言うのでいろいろアドバイスをしてるんですけど、そうやってアドバイスをしてて気づいたことがありました。
志望する会社の内定者やリクルーターに話を聞くことの重要性。
私がなにを後輩に話したかというと、説明会の時期・内容、先行の手順・時期、面接の内容、なんかです。なかでも大きいのは面接で聞かれた内容でしょうね。エントリーした人向けのページの人事ブログとかで得られない情報ではないんですが、前年の面接で(第一面接、第二面接、役員面接の三回にわたって)実際に聞かれたことをほぼまるまる知るのとではまったく情報量が違います。
そういう選考に関することを聞くには、内定をもらって時間がたっていない人がいいし、それに対して、仕事内容とか働いてからの事を聞くには同じ大学のOBとか、勤続年数がある程度あった方がいい(私は後者に関しては経験がないので推測でものを言ってますが)。まあこれは当然の話です。要するに、会社の関係者に話を聞いたら超有利!という事ですね。

あと、どこの会社かにかかわらず、エントリーシートの一般的な攻略法として、他の人と見せ合って添削しあう、という方法があります。就職支援の人が添削してくれたりもしますよね。エントリーシートを自分以外の他者に見せること、これも就活をうまくやっていくためにはかなり重要な要素となるようです。ただし、私は去年まったく誰にもエントリーシートを見せていませんし添削も受けていません。ちなみによくある就活Howto本も一切読んでません。Howto本はともかくとして、誰にもエントリーシートを見せなかった結果どうなったかというと、エントリーした会社が50社超(リクナビのブックマーク企業数を参考にしました)、エントリーシートも相当数出しましたが、面接に行けたのはたぶん10社もなかったはず。今当時の手帳を見た限りでは5社。履歴書やエントリーシートは数え切れないほど出したのに、数えるほどしか面接には行けなかったわけです。なにが良くなかったかは明白です。エントリーシートの出来が悪かったから。
一人でエントリーシート書いてばんばん通過する人はそれで何の問題もありません。でも通過しない人は、通過しない理由を探さなければいけません。でも一人で書いているだけではなにがいけないのかわからない。というか実際私はなにがいけなかったのか、いまだにわかっていません。通過したもの通過しなかったものを比べても分かりません。自分では常に「これでよし」と思ったものを出してるわけですから。要は、エントリーシートに行き詰ったら他者を頼れ!という事です。

そしてSPI。これは言わずもがなですが、おそらく大抵の人は複数で集まってやっています。webテストの準備画面で、「一人でやれ」などという注意書きがでることもありますが、「友達と解くだと?絶対に許さない」と思ってる企業なら、一画面に一問しか表示しない形式にする(多人数での協力プレイが困難)とか、そもそもWebテストなんてせずに、テストセンターを使う(テストセンター行ったことないので詳細は不明ですがおそらく複数でテストを説くことは不可能なはず)とか説明会で解かせるとかいう方法をとるはずです。Webテストを友達と協力してやって通過したあと、説明会に行ったら同じものを解かされて極端に成績が悪かったので不正がばれて落とされた、とか聞いたことがありますが、そんなのは都市伝説レベルの話だと思います。Webテストで会社が見ているのは、ただ単に「SPIが解ける=教養がある、勉強ができる、努力ができる」ということだけではなく、「協力し合える友人の有無」だったりするのでは?という考えをする人を見たことがありますけど、あながち間違いでもないのかなと思います。要は、SPIも誰かと一緒にやらなきゃ損!という事です。

以上に共通することは、「他人」の存在です。
ただし、「就職活動は一人ではできない」ということではありません。実際私はさっき書いたとおり、志望する会社の人とコンタクトをとることもしなかったし、エントリーシートを誰にも見せなかったので、ほとんどの会社の選考で面接まで行けませんでした。しかし数少ない通過したもののなかで、運よく内定がもらえました。なので無事に就職できることとなったわけです。でも内定がもらえた企業は一社だけです。これは運と縁に恵まれたとしか言いようがないです。
後輩に、「就活どうやってやるんですか」などと聞かれても、はっきり言って答えに困ります。「○○すればいいよ」とはとても言えません。「○○しないほうがいい」つまり「こうすると失敗する」という、反面教師的なことしかアドバイスしてあげられません。自分の就職活動が、おせじにも「うまくいった」とは言えないものだからです。
つまり、「一人ではできない」ではなく、「一人でやらない方がいい」「みんなでやったらもっといい」ということですね。でも「みんなでやる」ためには、当然「みんな」がいなければいけません。
就職支援課にエントリーシートを見てもらったり面接の指導をしてもらったり、ということはある意味「ひとり」の人でもできることですが、私は正直言ってそれすら億劫でした。だからうまくいかなかったんでしょうね。まあそういう一人の環境でも就活がうまくいく特異な(?)人も中にはいるでしょうが、大抵は、協力者がいればいるほど良いと思います。複数の人と会って就活の情報交換をして、エントリーシートを見せ合って、面接の練習をして・・・。協力者となにをするのか、いなかった私にはわかりませんけれど(言ってて悲しい)、ただでさえ精神的にダメージを受ける就活、苦労を分かち合える人がいればダメージも軽減するというものでしょうね。

よく「就活生に求めるもの」という質問に、一見かなり曖昧にきこえる「コミュニケーション能力」という解答をする企業がいますよね。じつはうちの会社もそうです。ただそのことについて私が思うのは、就職活動がある程度うまくいっている学生であれば、最低限のコミュニケーション能力は持っているのではないかという事です。これは思いつきですが、だからこそ、「コミュニケーション能力」がどの程度かをを暗に知るために「現在の就職活動の状況」について聞くのではないかと思います。「内定企業3社」と「内定企業0社」では受ける印象が全く違うのははっきりしていますが、「面接結果待ち」の企業があるだけでもかなり違うと思います。

つまり、これらのことをまとめて得た結論は、「リア充は就活に強い」ということです。我ながらなんてくだらない結論なんだと思いますけどね。
同じ学年で就活をしている友達がいないと、相当不利なんだという事を、身を持って痛感したわけです。ほとんど学校も行かず、家でこもって延々エントリーシート書いてたけど、無駄だったのかなんて思うと悲しいし、もう二度と就活なんてしたくないと思います。
こんなご時世で、就職留年なんてことにならなくてよかったと本当に今の会社に感謝です。就活のこと書くと結局いつも〆の言葉がこれになっちゃいますけど。本当に感謝・・・。
もしも就活生の方がこれを見ていたら、私を反面教師にして頑張ってくださいね。以上です。