松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆Withコロナ時代の新しいまちづくりを考える

2020-10-28 | Withコロナまちづくり
 Withコロナ時代の新しいまちづくりを考える地域円卓会議に参加した。

 沖縄にある、まちなか研究所わくわくの主催である。リアル会場には、那覇市の協働推進課の人たちも参加していたので、両者の共同事業なのかもしれない。

 会場には、20人強の人たち、オンラインでは、全国から、7,8人の人が参加したようだ。私のグループは、4人で、沖縄の人2名、愛知県、そして私が神奈川県からという構成である。

 Withコロナ時代の新しいまちづくりを考えていたので、タイムリーな企画であった。

 論点は、(1)コロナによって、市民活動が失ったもの、(2)逆に開けてきたものである。

 それらについて、オンライン参加者にも発言の機会があり、私は、(2)では、場所的、空間的制約を縮めることになったこと。たとえば、今回は、会場は、沖縄であるが、家にいながら、参加できた。

 むろん、現地に行く良さもあるので、オンライン万歳ではなく、要するに、現地に行くか、オンラインでやるか、選択の幅が広がったことが大きいということだろう。それぞれの暮らしにあわせて、それぞれの暮らしにあわせた選択の幅が広がったという意味は大きいと思う。

(1)の失ったものでは、歴史や伝統といわれてきたものが、コロナで中止に追い込まれるということになったが、コロナでなくなるほど、歴史や伝統は、やわだったのかという問題意識である。

 なくなってもいい、歴史や伝統ではなかったのかが問われたということである。他方、歴史や伝統は、もっとしたたかで、死んだふりもあるので、コロナでなくなったからといって、脆弱な歴史や伝統というわけではないということも留意する必要があるだろう。

 他の発言を含めて、参考になったことはたくさんある。(1)の失ったものでは、たとえば、相談機能などは、リアルの良さをオンラインはカバーできていないだろう。まちづくり活動を行っている人たちは、そのほか、いろいろ感じているだろう。

(2)の新たに開かれたものでは、グループのメンバーに、車いすの人がいたが、コロナによって、オンラインでいろいろなことができるようになったという議論はなるほどと思った。

 つまり、これまでは、その場でまで出かけることが、さまざまな活動の前提条件になっていた。移動が不自由な人は、そのスタート時点で、ハンディで、結果、参加が阻まれていた。ところがコロナ禍で、オンラインになって、その前提条件がなくなり、話しの内容で勝負できるようになったということである。

 障がい者、高齢者など、その力が出せる場面が広がったという点は、社会全体ではメリットで、ここはさらに伸ばす必要があるだろう。

 改めて決意したのが、Withコロナ時代において、まちづくり活動が、失ったもの、新たに開けてきたものを体系的に整理する必要である。そこから、失ったものをカバーする施策や新たに開けてきたものをさらに伸ばす施策が生まれてくる。

 焼津市のまちづくり市民集会では、まさに、この点を整理して、次につなげる議論をしたらよいだろう。

 新たな政策課題を発見できて、わくわくした気分になった。

 
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