人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第152回 『上り坂の儒家、下り坂の老荘』

2024年08月19日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第152回

『上り坂の儒家、下り坂の老荘』


論語などを代表とする、孔子を中心とする儒家の思想、

老子と荘子を合わせた老荘思想。

東洋思想の面白いところは、それぞれを人生の状況に応じて

使い分けたらいいという柔軟な発想をしています。


儒家も老荘も、「現世を肯定する」という点では、欲望も肯定し、

立身出世や富を求めることも肯定しています。

ただ、社会のあり方について、儒家の思想が「現行肯定プラス改善」で

現状の状況を受け入れた上で、改善を要求するのに対して、

老荘思想は、
「現行否定」。現在の状況を否定して、

根本から変えていくというものになります。


どちらも、とても深い思想だと思いますが、それぞれの時代の状況、国の状況に応じて、

それぞれの思想を「上り坂と下り坂」で使い分けて活かしたらいいと言っています。



このような話を聞きますと、東洋思想を生かしてきた過去の達人たちは、

本当にそのあたりの
柔軟さというか、肚がすわった在り方を感じさせてくれます。


個人的には、今の時代背景や、ここ数年の日本の状況などを鑑みると、

まさしくこれからは「老荘思想の出番」かなと感じています。

「老荘思想」の本質は、とても深いもので、私も何年もかけて探究中です。


「老荘思想」を一緒に学び合う、コミュニティを年内中にゆるやか始めようと思います。

もし、興味がある方がいましたら一緒に探究しあいましょう。



参考図書
『老子の無言』田口佳史著 光文社

 

 


茅ヶ崎海岸

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