人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第149回『君子之交淡若水 小人之交甘若醴』(荘子)

2024年07月29日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第149回

『君子之交淡若水 小人之交甘若醴』(荘子)


これは、老荘思想における荘子(そうじ)の名言のひとつになります。

「君子の交わりは淡きこと水のごとく、小人の交わりは甘きこと醴(れい)のごとし」

君子のつきあいは、水のように淡く、淡々としているが、

小人のつきあいは、『醴』、
すなわち甘酒のようにべたべたしているというものだ

という、文章になります。


まさに、人間関係の達人である方々をみていると、

一見淡々としているように
みえますが、そこに執着もせず、

その関係性を楽しむがゆえに、ほどよい距離感や
間合いをとられていて、

長くいい関係をもたれていらっしゃるように感じます。


そのような方々から、いろいろと学ばせて頂きながら、自分自身も精進しているところです。

ついつい、この人は自分を受け入れてくれる、わかってくれると思うと、

その人に
話を聞いてもらいたくなり、依存してしまったり、

関係性が密になってしまうときもありますよね。


だからこそ、この言葉を大切にし、素敵な方々とはちょうど良い距離感で、

長く良い関係を築いていきたいと思っています。




参考図書 『荘子の人間学』守屋洋著 日経BP社





武蔵国分寺

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