【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第135回
『湯の原理』
二宮尊徳は、日本を代表する偉大な農政指導者でもあり、
日本の経営者にも多大な影響を与えた、素晴らしい方でもあります
第106回『積小為大』(二宮尊徳)
その、二宮尊徳が天の原理として、多くの方々に伝えていたお話が
今回の「湯の原理」になります。
「仁というものは人道の極致であるが、
儒者の説明はやたらに難し
身近なたとえを引けば、この「湯ぶね」のようなものだ。
これを手で自分の方にかき寄せれば、
湯はこっちの方へ来るようだ
これを向うの方へ押してみ
湯は向うの方へ行くようだけれども、やはりこっちの方へ流れて帰る。
すこし押せ
仁と言ったり、義と言ったりするのは、向うへ押すときの名前であ
手前にかき寄せれば不仁になり不義になるだから、気をつけねばならない。
人として生まれたからには、他人のために押す道がある。
それを、
先の方に手を向けて他人の
という逸話を残されています。それを端的に下記のような言葉でま
「奪うに益なく譲るに益あり、譲るに益あり奪うに益なし」
これが天理なのだと、二宮尊徳はこの教えをわかりやすく
誰でも人
本当に素晴らしく、有難いですね。
この言葉をかみしめて、今後の人生で活かして、お伝えしていきた
参考資料
『13歳からの生き方の教科書』 藤尾秀昭監修 致知出版社
寒川神社