四季・花だより

花は友達!季節感あふれる、三浦半島の花便りなどを中心にお届けしています。

椿の実

2009年07月23日 | 樹木
・朝の、まだ柔らかい日を浴びて椿の実が輝いていました。
種子から絞った油は、椿油として化粧用、食用、工業用として利用されていることはご存知の通りです。材は木魚、印鑑、楽器、道具類と多岐にわたります。

・日本人の椿との関わりは5千年の歴史を持つといいます。福井県三方五湖の縄文時代の遺跡鳥浜貝塚からは椿の材を利用した石斧の柄が出土していて、椿細工の櫛も発見されているといいます。

・椿は多くの園芸品種があり親しまれていますが、一番の難点はチャドクガが発生することです。チヤドクガはツバキ科の茶ノ木、山茶花、ナツツバキ(別名シャラノキ)、ヒメシャラなどに発生し、最近はビワ(バラ科)にもつくようです。発生もご丁寧に年二回4月~5月頃と9月頃です。
特に葉の裏をよく見て確認する必要がありますね。虫に触れると猛烈な痒みに襲われます。また脱皮した脱殻、糸に触れても同じ痒みを生じます。
被害に合わないとその辛さは中々理解できませんね。樹木を常日頃しっかり管理し、用心用心です。
(椿の実の美しさから、とんだところに話がそれました)

アコウ(雀榕)2-1

2009年07月23日 | 樹木
・近くの海岸付近に生えていますが、三浦半島では珍しいのではないでしょうか?。
和歌山県、四国、九州方面の暖地の海岸に自生していると聞きます。
どうしてこの地にあるのかわかりません。植栽したのでしょうか?。春に落葉しますがすぐに新葉が展開します。
何よりも珍しいのは、幹にイチギク(無花果)を小さくしたような、球形の果実をつけます。↓の画像とあわせご覧下さい。

・クワ科のイチジク属です。樹高は20㍍にもなるようですが、この木は海風のため陸地に向かい大きく傾いています。インドボダイジュ、ガジュマルなどと同じゴムノキの仲間だそうです。和名の由来は判っていないようです。

ミズヒキ(水引)と蜘蛛

2009年07月23日 | 草花
・タデ科の多年草です。長さ2~3㍉ほどの小花が列をなし、蜘蛛の糸が張っていて湾曲を描いていました。小さな小さな花ですが、毎年庭の片隅で忘れずに、キチット花をつけてくれます。

・藪の中などに自生していますが、小さな花を点々とつけるさまは捨てがたく、風情もあり観賞価値も充分あります。
白花品をギンミズヒキ(タデ科)、黄色のものをキンミズヒキ(バラ科)と呼び、チヤンスがありましたら撮影し紹介します。自分はキンミズヒキはまだお目にかかったことがありません。

タケニグサ(竹似草)

2009年07月23日 | 草花
・まっすぐな茎が中空で、竹に似るためからついた名だといいます。
別名チャンバギク(チャンバ菊)、意味はわかりません。
ケシ科タケニグサ属の多年草です。日本の中でも最大級の多年草といわれ、高さは人の背丈を越えるものもあります。葉も大きい。小花の数は数百あるそうです。

・崖崩れや樹の伐採した後に生えるパイオニア植物の一つといわれています。欧米では観賞用として庭園に栽培されるといいます。「お国変われば~」ですね。