ドイツのメルケル首相は27日にパリを訪問し、フランスのオランド大統領と会談した。
国内銀行の経営難に直面するスペインとキプロスが相次いで欧州連合(EU)に金融支援を求め、支援要請国が拡大する中、EU統合の深化による欧州債務危機の打開策で一致点を探ったとみられる。
28、29日のEU首脳会議を前に、夕食を交えながら約2時間にわたり意見交換したが、声明などは出さなかった。
危機克服の切り札とされるユーロ共通債など加盟国相互の扶助体制の構築をめぐり、最大の負担を強いられるドイツは各国が主権を大幅にEUに譲り「政治同盟」に向かうことが前提と主張。
一方、EUの「連邦化」を望まないフランスは共通債導入などによる危機克服・予防が先決としており、議論がかみ合っていない。
(共同)
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