ロシアで6日、政治集会などでの法律違反に対し、最高100万ルーブル(約243万円)の罰金を科すことができる改正法が成立した。プーチン大統領率いる新政権誕生後も収まる気配がない反政権運動を抑え込む狙いがあるとみられる。
ロシアでは公共の場で集会などを開く場合、事前に計画を行政当局に提出し、許可を受ける必要があり、参加人数や集会の内容などが計画と違ったり、器物損壊などがあったりした場合、罰金が科される。これまでは最高2千ルーブル(約4860円)だったが、今回の改正によって、500倍に引き上げられたことになる。覆面をして集会に参加することなども禁じている。
最近の世論調査では国民の47%が罰金の大幅引き上げに反対と回答した。集会を主導する政治家ネムツォフ氏は地元メディアに「罰金がこんな高額になれば、誰も集会に参加できなくなる」と語った。(モスクワ=関根和弘)
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