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東証、競争戦略に影

2012-02-05 01:23:08 | 日記

海外は大規模障害まれ
 2日の東京証券取引所の大規模なシステム障害は、株価情報などを配信する1台のサーバーに不具合があったのが原因だった。
 しかし、なぜバックアップ機能が正常に働かなかったか、原因は不明のままだ。もっと早く復旧できなかったのかという問題も残る。国内市場で9割超の占有率を持つ東証のトラブルは、東京市場の地盤低下につながりかねない。
 東証の説明によると、問題となったサーバーに最初にトラブルが起きたのは2日午前1時半ごろだった。約1時間後にはいったんは正常に戻ったが、午前7時40分に再び問題が起きていることが確認された。
 通常であれば、予備のサーバーに自動的に切り替わって処理を続けるが、切り替えができず、取引開始直前の午前8時45分になって手動で切り替えた。その結果、午前10時ごろにはほぼ通常の状態に戻ったという。
 取引開始が、午後の取引が始まる午後0時30分まで遅れたことについて、2日夕に記者会見した深山浩永(みやまひろなが)常務は「投資家が注文のやり直しなどをするために一定の時間が必要だった」と理解を求めた。
 トラブルが起きた新システムは、1000分の1秒単位の高速な注文処理機能が特徴で「海外取引所などとの競争を勝ち抜く切り札」(東証幹部)のはずだった。大阪証券取引所との経営統合後の現物株市場は、このシステムに集約して、コスト削減を図る予定だ。
 システムは、不具合が起きることを前提にバックアップなどを備えている。実際、東証のサーバーも半年に1度の割合で小さな不具合が起きていたが、売買停止などには至らなかった。
 海外の取引所でもシステム障害自体は珍しくないが、大規模なトラブルになる例はほとんどなく、野村総合研究所の大崎貞和氏は「適切な価格形成と取引の場を提供する役目を持つ取引所が最も起こしてはいけないトラブル」と指摘している。
(2012年2月3日
読売新聞)


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