鬼界浩巳事務所ホームページならびに
鬼橋ブログは
7月1日より夏休みに入ります。
暑さ厳しき折、
皆様におかれましては
夏風邪などお召しになりませぬよう
くれぐれもご自愛いただきますことを
切に祈る我々でございます。
なお、
再開は8月1日を予定しております。
首を長くしてお待ちくださいませ。
日直・鬼界
(きのうのつづき)
とにかく、汗が出る。
信じられないくらい汗が出る。
当然、ノドが乾く。
しかし、
自力じゃ脱げないのだ、着ぐるみは。
衣装のアシスタントの女の子が
脱がせ係なのだが、
メインのタレントさんのお世話をしてたら
こっちの世話は後回しになる。
待ってるしかない。
暑い。
息が苦しい。
暑い。暑い。
頭がかすむ。
1+1がいくつなのかわからなくなる。
暑い暑い暑い
ああ、そこに見えるのは三途の川だ・・・
と、
「お待たせしましたぁ」とか明るく言いながら
脱がせに来る。
お待たせじゃねえんだよっ!
こっちは生きるか死ぬかなんだよっっ!!
一度、待ちきれなくて、
グローブみたいな着ぐるみの手を使って
頭部を脱ぎ捨てたら、
めっちゃくちゃ怒られた。
「この着ぐるみは一点モノなんだよっ!!
大事に扱ってくれっっ!!」
オレより着ぐるみが大事だってことか?
そんなことを繰り返し、
やっと昼食休憩になった時、
突然、隣で
「ドサッ」
という音がした。
ジャファーさんが入った着ぐるみが倒れていた。
慌てて、頭部を脱がすと、
ジャファーさんは失神していた、泡を吹きながら。
悪いけど笑っちまったっす。
人間って本当に泡を吹くんですね。
初めて見ました。
一服の清涼剤になりました。
午後0時25分、
ジャファーさんは救急車で運ばれて行った。
香港一の着ぐるみ師、
あえなく退場。
実働3時間。
やわすぎじゃっ!!
ちなみに、
ジャファーさんの着ぐるみには
若い助監督数人が交代で入り、撮影しました。
そして、
もう一体の着ぐるみは
僕一人でやり遂げました。
すっげえっ!!
香港一に大勝ちしたぜっ!!
日直・鬼界
(きのうのつづき)
どう見ても怪しいジャファーさんを
一層怪しく見せているのが
オールバックの頭髪だ。
ポマードでコテコテ。
便所の芳香剤みたいな匂いがプンプン。
あの頭髪の上にかぶりものして、
えづかないのか?
そもそも、
着ぐるみ師なら、
髪の毛、短いのでは?
やっぱ、ガセじゃねえの、あの人。
と疑ってるうちに
撮影が始まった。
まずは、2体の動物が競技場のトラックを走るシーンだ。
「よぉーい、スタート!」
監督の声がかかる。
僕は走り出した
つもりだったが、
一歩目で転んでしまった。
着ぐるみって、ぜーんぜん感覚が違うんですよ。
足を上げてるはずなのに
着ぐるみの足は上がってない。
足を前に出してるつもりなのに
着ぐるみの足は止まったまま。
自分の足は走ってるはずなのに
着ぐるみの足はほとんど動いてなくて
転ぶわけです。
そしたら、隣でジャファーさんが大笑い。
じゃかあしいんじゃっ!
こっちは初めてなんだよ!
ただでさえ、中国人の笑いは甲高いのに、
ジャファーさんはほとんど超音波だ。
耳に痛いし、
神経に障る。
香港一の着ぐるみ師なら、
ちったあ教えてくれたらどーなんだい。
なのに、
ジャファーさんは笑ってるだけだ。
くっそー、あったまくるー!! (つづく)
日直・鬼界
(きのうのつづき)
衣装さんが手にしてたのは
動物の着ぐるみだった。
うぇぇぇぇぇっ!!!!!
これ、着るんすか?
マジ?
裸でいてもぶっ倒れそうな暑さですよ。
ホントに着るの?
マジ?
ふと見ると、
僕を誘った監督がニヤニヤ笑ってる。
だまされたっ!
はめられたっ!
かどわかされたっ!
なんでもいいけど、
とにかく、やられたっ!!
前回、一緒に仕事したときは
特殊メイクの群集モノだった。
皮膚呼吸ができなくて
共演者がバタバタと倒れていく中
僕だけは
十数時間、メイクしっぱなしだった。
そのときの頑強さが買われたのか。
それにしても、
前もって言ってくれたら来なかったのにぃぃぃ!!
いや、来たか。
お金もらって香港旅行させてもらえんだもんな。
すっぽんぽんで飛行機に乗って来い
って言われても、来たな。
動物の着ぐるみは2体ある。
ってことは、
もう一人、犠牲者が?
キョロキョロ見回すと、
いた。
どう見ても、普通のスタッフとは違う人物が。
『死亡遊戯』のブルース・リーと同じジャージを着た、
そのうえに、
『アラジン』のジャファーそっくりの顔なんですよ。
ぜったい、あいつだあ!!
てゆうか
すっげえ、怪しいーーぃ!!! (つづく)
日直・鬼界
鬼橋日誌が、7月中、夏休みをとることになったキッカケが、
僕のタイ旅行です。
7月に10日あまり、撮影でタイに旅行することになったのです。
海外ロケといえば、
忘れられない思い出がある。
ある日、
「鬼界ちゃ~ん、
ロケで香港いくんだけど、行かない?」
と知り合いの監督に誘われ、
二つ返事でOKした。
何を撮影するのかも聞かないで・・・・。
夕刻、香港着。
助監督さんが迎えに来てくれた。
「あ、どうもどうも、鬼界さん。
今回は本当にすいません。
どうか本当によろしくお願いします。・・・頑張って下さい。」
妙に恐縮している。
はて?なんだろ?
そして、最後の
微妙な間があいた「頑張って下さい」が気になる・・・。
ま、いっか。
翌日、ロケバスで着いたところは
すり鉢型のスタジアムだった。
真夏の炎天下、
午前8時だというのに、
温度計は、45度を越えていた。
「鬼界さぁん、衣装はこちらになりまぁす」
衣装さんが手にしていたのは・・・・ (つづく)
日直・鬼界
前回のオーストラリア戦のあとの
さきおとといのブログ、(「の」ばっかだ)
冗談で、あんなタイトルにしたじゃないですか。
そしたら、
アクセス、ガーンと増えちゃった。
本当に、どっかのサッカーバカ様が
ご覧遊ばしたんだ。
驚いたさ。
そーゆーもの?
じゃ、毎日そんなタイトルにする?
『中村俊介が担う中盤のプレッシャーと
三都主の攻撃参加がはらむ日本代表の致命傷』
ってのはどう?
あのお、意味通ってますか?
聞きかじった言葉を並べただけなんですが・・・。
あるいは、
『昨日、ジーコとちょっと話したのですが』
とか
『川口と楢崎の不仲説は本当だった』
みたいな下世話なのがいいかな?
もしくは
『村上ファンドがワールドカップに及ぼす
梅雨前線の活動と中川翔子のプロ野球交流戦』
の、てんこ盛りパターンがいいかしら?
そして、
今夜はクロアチア戦か。
もしも、万が一、奇跡的に、間違いで
日本が勝ったりしたら
また大騒ぎだ。
大阪府民全員が道頓堀に飛び込んだりするんだろうな。