日直・鬼界
政界が風雲急を告げてきた。
喜ばしい展開である。
え?
今日はマジな話?いえいえ、
麻生おろしがどうとか、
解散総選挙がどうとか、
そんなこたあどーでもいいんです。
政治のニュースが増えると、
政治家のインタビューが増えるでしょ。
国会の廊下とか
党本部の玄関先とかで
政治家のコメントを取ろうとして
記者が群がりICレコーダーを突き出す場面、
あれです、楽しみは。
もちろん、インタビューされてる政治家ではなく
している記者。
男はどーでもいいんです。
並み居る男性記者の中に
一人か二人いる女性記者。
これがなぜか密かにレベルが高い。
NHKの7時のニュースの5万倍くらい美しい。
各局なり各社なりが
キレイどころを送り込んでるとしか思えない。
理由は?
不明。
写るか写らないかわからないところに美人を使う意味はないし
美人がインタビューするほうが政治化の口が滑らかになるとも思えない。
でも、なぜか美人が多い。
もちろん、100発100中というわけにはいきません。
総理の定例記者会見はダメ。
毒にも薬にもならない優等生というかマジメタイプが多い。
「わたし一生懸命仕事してまっす!」みたいな。
問題外。
野党も、当たればデカイけど、はずす確率のほうが高い。
狙い目は、自民党のそこそこエライ人。
これはバラエティに富んでいてかなり楽しめる。
極めつけは、
昨日の加藤元幹事長(どうでもいいけど自民党にはやたらと元が多い)のインタビュー。
加藤が廊下を歩いてくる。
金魚のフンみたいに記者がぞろぞろついてくる。
インタビューに応じるために加藤が立ち止まったそのとき、
ちょうど、バカ面した男性記者とマヌケ面した男性記者の間から
廊下の壁にもたれている女性記者がフルショットで写った。
最近、僕のお気に入りの、若い頃の川島なお美に似た美人記者だ。
加藤が話を始めているのに
女性記者は壁にもたれかかったまま、
けだるそうに髪をかきあげる。
そう、けだるそうにだ。
彼女はその場を動かない。
加藤じゃない人物を待っているのか、とこちらが思いかけた刹那、
彼女は溜息をひとつもらし、
おもむろに加藤に群がる人だかりに近づいてくる。
そして、一旦、フレームアウトしたあと、
ウンコ男性記者をかきわけ、
加藤の斜め後ろにポジションを取り、レコーダーを突き出す。
そのタイミングを待っていたかのように、カメラが加藤にズームインし、
彼女の顔半分が画面から切れるのだが
加藤の頭越しに、彼女のアーモンド型の潤んだ右目がアップになるのだ。
こんな絶妙なタイミングの精巧な画面つくりは
ドラマや映画でもできませんぜ。
『おくりびと』よりも
この30秒間のニュースにオスカーを贈呈したい!
政治は本当に奥が深い。
痛感しました。