『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

驚いた事に、中身の問題ではなかった!

2020年11月21日 | 『自由の哲学』
先日「自由の哲学」を読む4回のクラスをさせてもらって、
ビックリしたことがあります。

参加してくださった方の、参加目的が、
必ずしも「自由の哲学」を学びたい
というわけじゃなかった、ということです。
これはもう、青天の霹靂でした!!

それまで、自分を縛っていたあれこれ。
たとえば、
「まだ私、わからない所だらけだから」とか、
「書いてあるように生きて初めて語る資格が…」とか。
「他の哲学者の自由に対する見解も学ぶ必要があるかな」とか、
「そもそも私、この本の本質を掴んでる?」とか…。

そういうプレッシャーや、
行動しない事への言い訳のあれこれが、
まるで的外れだった、
と教えてもらったんだから、衝撃です。

価値観が通じ合う仲間と、学び続けたいとか、
表面的でない話をする場が欲しいとか、
この本(他の本でもいいかも)の言葉で自分を点検し、
自分を育てていきたい、とか。

自覚的に自分を開いて語りあい、
身の丈で努力はしても無理はせず、でも、
お互いに応援し、励ましあいながら、
少しずつ人間らしく自分を育てていきたい。

言葉にしてみると、
そういうことが目的だったのです。

考えてみれば、私だってそうです。
別にシュタイナーを学びたいわけじゃなくて、
人間としてもうちょっと真っ当になりたいと思った時に、
シュタイナーの本がタシになりそうだから学んでいる、
という順番です。

だから、個人的にはシュタイナーを大事に思うけど、
シュタイナー以外を否定しようなんて毛頭思わない。
「それはシュタイナーじゃない」という言い方は、
「だからダメだ…と言いたいの??」と困惑する。
他のいろんなことも、人生のタシになる事だらけだから。


ちょっと話がズレましたが、
そんなわけで、自分が何かをやろうとする時に、
テーマについての知識と愛があるに越した事はないけど、
思い切って言うなら、
真摯な気持ちと、場を作ることの方が大事なのかもしれない。

本の内容と同じくらい大事なことは、
その時間が、学ぼうとする人のタシになり得るかどうか、
ということなんだと、みなさんに教えてもらった。

即効性は求めない。
死ぬまでずっと、もしかして死んだあとも、
ジワジワ効いて光を増すような学び。

そう教えてもらって以来、
何があれば、みなさんのタシになるかなぁ、
どうしたら、その後の人生に役立つかなぁ、と、
来月のクラスの内容を頭の中で転がしている。

どうやってモノを見れば、ホントウの事に近づけるのか。
自分を自由に向けて育てていくことにとって、
見ることがいかに大切かを、
まずは自分が、そしてそれぞれが実感できる方法を、
思いつきますように。


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4 コメント

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Unknown (ZIP)
2020-11-21 08:00:51
自分が嫌いなサツマイモを作らないからといってそれが=孫に対して愛情が無いということにはならないでしょう。

確かに人間が文脈依存的だとはいえ、本質とは明らかにかけ離れた概念を持ち込んでの表現はもうやめた方が良いと思うわけです。
そういう癖を認知バイアスというわけです。
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Unknown (hasutama)
2020-11-21 13:11:32
4回となると、考えますよね

(私をのぞく)メンバーが素晴らしいこともあってみんなで輪になって一つのことに向き合うという、それ自体がたいへん稀有で贅沢な時間に思えます
うまく言えないですが、場の力ってあるんだなーと前回すごく感じて・・それが作れているということって、ほんとに素晴らしいと感じています

私だけの考えですが、4回で区切っても、必ずしも最後まで行かなくてもいいような気さえします

本の内容が言葉で展開していくけれど、それぞれの部分的な言葉も種を含んでいて・・(変な言い方)
あ、つまり、言葉の展開の力というものもあるので・・ん?かえって訳が分からないか・・

オキツさんの、包容力ある柔軟な知性そのものへの信頼感や安心感が参加者の自由な学びを育む「場」となっているのは間違いありません!

友人から、カオス好きと言われている私(笑)も、のびのびと参加させていただいて

いつものことながら、支離滅裂でごめんなさい
いつも本当にありがとうございます






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Unknown (オキツ)
2020-11-21 23:26:47
ZIP様
もし良かったら、認知バイアスに気付くコツや、それを取り除く練習方法とかがあれば教えてください。

hasutama様
真剣にお考えいただきありがとうございます。謙虚に自分を育てたいと願う人が集まれば、あんなに豊かな場が作れるんですね。こちらこそ感謝しています。
今回は4回限定なので全編読むのは無理ですが、エッセンスだけでも共有できたら幸せです。次は2回目なので「見る」がテーマ。それこそ個人、時代、民族などの“認知バイアス”にも気づいて、深い認識に至れたらいいですよね。別枠で取り組んでいる植物観察も、理解の助けになってくれるでしょう。
私こそ言うことがカオスなので、hasutama様の助け舟にすがりっぱなしです。おかげさまで学びが深まります。こないだの「ドイツ人としての焦り」なんて考えたこともなかった。来ていだけてホントに嬉しいです! 次回もよろしくお願いします(祈)。
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Unknown (ZIP)
2020-11-22 00:09:52
それこそまさに、ものの見方を学ぶということでしょう。
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