45禁:オジサンのためのカラーコーディネイト

アラ還の筆者が45歳以上のオジサンを対象に、カラーコーデを図版入りで解説するという前代未聞のおためごかしサイトです。

ネイビージャケットとベージュのチノのコーデ (黄色っぽいベージュ)

2013-05-03 09:04:57 | ネイビージャケットの着こなし
 一口に、ベージュのチノパンといっても見比べるとその色は微妙に違っています。
大抵の方は、オフホワイト(白に近い生成り)のパンツ(ジーンズタイプであったり
チノであったり)とやや濃いめのベージュの二本は持っておられると思います。
これに最初に出てきた赤みの強いベージュ。これは白や生成りと合わせました。そして黄みを含んだベージュはブルーのインナーとあわせています。ベージュが淡いときはシャツもダンガリーの薄めのブルーをチラ見せ。
 さて、本日はパンツの黄みがややはっきりしたチノ。これにはデニムシャツを前面に見せるコーデです。前回のブルーよりはっきりした色落ち少なめのきれいな色のデニムシャツをあわせています。今年はカラーチノがブームなこともあって黄色みの濃いめのチノパンもショップで見つけやすいでしょう。

 さらにパンツを濃いベージュにすると、カジュアル感は増します。茶系のベージュにはオフホワイトのカットソーを合わせましたが黄(緑)よりの濃いめのベージュにはやはりブルー。少しだけくすんだブルーのニットのベストかカーディガン。下に着た白シャツの面積を大きく出して全体が暗めになるのを防いでいます。20代の雑誌のコーデですが、色とアイテムの組合せは45歳以上でも使えそうです。靴は替えるとして。

 そして最後が明るめの「黄色っぽい」チノ。この写真と同じPTO1のチノを持っていますが、クローゼットの他のチノやオフホワイトパンツに比べて黄色っぽいライトベージュです。ネイビーブルーをそのまま明るくしたような、ややパープルがかったボタンダウンシャツをあわせています。都会的で大人のコーデ。

 さてチノパンを替えるだけで合わせるインナーも大きく変わるネイビー・ベージュのコーデ。雑誌のコーデでは、網羅してはいても細かいニュアンスの違いまで読み取る機会は少ないのではないでしょうか。
 さてTPOですが、最初のデニムシャツは気取らないカジュアルな装い。休日の買い物から家族との気軽な食事まで、二番目はトラベルやレジャーウエアとしてカッコいい。旅行に行かないまでもエスニックレストランで飯を食うときなど、派手目なベスト一枚が気分を盛り立ててくれます。3番目はポケットチーフを派手目にして休日予約したレストランにパートナーをエスコートするのにふさわしいです。ややパープルがかったシャツが華やいだ気分にさせてくれるのではないでしょうか。

ネイビージャケットとベージュチノの着こなし その2(より着崩すには)

2013-05-02 06:00:19 | ネイビージャケットの着こなし
ベージュのチノパンとのコーデはラフながらも品よくまとめたけれど、ネイビージャケットもっとカジュアルに着崩すなら、次の方法があります。
 ひとつは、パンツの色をより茶系に。インナーはバルキーなサマーニットや凹凸感のあるリップル生地などを持ってくるとプレーンなカットソーとは違ったカジュアル感が増します。

 デニムシャツを合わせるなら、パンツはより黄味がかったベージュにしてブルーとの対比をねらいます。インナーは白Tでもいいですが、グラフィックプリントのライトグレーのTシャツでもおちついた感じになります。(このデニムシャツのチラ見せ、うまくいかない時は、最初はボタンをしめて着てからボタンを外せばきれいに見せられます。)

 黒ジャケのときは、同じようなコーデをしてボタンを閉めたのになぜネイビージャケットだと前を開けるのか?http://blog.goo.ne.jp/omuzim/2
これは、黒とブルーとベージュの強いコントラストに対してネイビーとブルーとグレーとベージュの穏やかなコントラストを意識しているからだと思います。ことに黒ジャケのコーデでは、かなり鮮やかなデニムシャツだったのが、今回は薄青のデニムシャツ(写真はダンガリーシャツ)とそれに融け合うようなグレーシャツを上半身に持ってきて横のグラデーションでまとまりを作っています。それと対比させるベージュのチノパン。上着丈とシャツの着丈とTシャツの丈をあわせると二つが強調され綺麗に見えます。まぁ45歳以上のオジサンは上着丈の短いジャケットを着るのはかなり抵抗があるのでしょうけれど。

 さて、TPO的には昨日と同じ。ゴールデンウィークの小旅行に。海外旅行でも通用するし薄手のコート一枚かインナーの調節で海外の気温の変化にも対応できます。気取らないスペインバールやJAZZのライブハウスを訪ねるにもふさわしい恰好だと思います。

ネイビージャケットとベージュチノのコーデその1

2013-05-01 05:35:26 | ネイビージャケットの着こなし
ネイビージャケットにデニムをあわせるコーデの次は、チノパン合わせです。このコーデは旅行など、手持ちの服が限られて着回しで、印象をがらりと変えたいときなどに役立ちます。ネイビージャケットに、デニムパンツ(色落ちでもリジッドでも)ベージュのチノ、そしてこれから解説する白パン、ライトグレーのパンツと4本あるだけで10日間くらいの旅行はこなせてしまいます。
 さて、連休の狭間ということで、もっとネイビージャケットを活用いたしましょう。最初は白いカットソーです。

 写真はLEONからです。クチネリさんというデザイナーさん、タダの白いTシャツではラフすぎるから、下にポロシャツを着て、襟を出す。Tシャツも少し厚みのあるカットソーを着て下半身のベージュのカーゴパンツとのバランスをはかっています。
エルメスでしょうか、ベージュのコンビのレザースニーカーも色をあわせてシンプルながらカジュアルでシックな装いになっていますね。胸に刺したポケットチーフも一文字のTVホールドでこれがまたネイビーと赤系(茶っぽいベージュ)の挿し色として効いています。
 カットソー、バスクシャツの下にポロシャツの襟を見せる着こなしは、黒ジャケと白パンのところでも出てきました。http://blog.goo.ne.jp/omuzim/2
白パンがベージュになり、黒ジャケがネイビーになるだけでかなり雰囲気が変わります。こんな感じです。

 黒ジャケが白との対比でネイビーっぽく見えたのに対して、ベージュとの対比でネイビーが黒っぽく見えるのが面白いと思いませんか。
 柔らかなカジュアル感がでているコーデです。先ほどのクチネリさんよりやや肌色よりのソフトな雰囲気のベージュパンツを選んでいます。ネイビージャケットもニット系の素材のほうがカジュアル感が増します。ジャケットがもうすこしカチッとした雰囲気ならば、ポロシャツの襟出しで対応するとうまくまとまります。
 さて、これはTPO的には旅行中、それも海外出張のオフの日に美術館を観るなんてシーンにピッタリですね。いや、別にゴールデンウィークの帰省とか箱根の旅行なんかでもいいですよね。オフだからってここぞとばかりに薄いカーキやキャメルのジャケットとか出してきても着回しがきかないから荷物になるだけです。
 さて連休も後半に入る前に、ネイビージャケットを着て出かけましょう。旅行じゃなくても美術館に行くとかいつもと違った着こなしを楽しむ機会はいろいろありますよね。
 そうそう、こういうシンプルな着こなしこそ45歳以上の大人のコーデです。特に靴の選び方が重要になるのがお判りでしょうか。さぁ、いつものローファーもいいですが新しいデッキシューズをパートナーと一緒に探しにいくのもいいかもしれません。


ネイビージャケットにリジッドデニムのコーデ

2013-04-30 00:08:05 | ネイビージャケットの着こなし
 ネイビージャケットにブルーデニムをあわせて、インナーにボタンダウンシャツとセーターというコーデは、実は1970年~1980年代の大学生なら誰しも経験したはずのものです。ですからネイビージャケットにデニムを合わせると聞いただけでそれは「ダサい」と思ってしまうかもしれません。
 実際に資料を集めてみるとネイビージャケットにデニムのコーデはさほど多くはありません。海外スナップではよくみかけるネイビージャケットにブルーデニムでタイドアップというコーデも意外と少ないです。本日はその中から個性的なコーデを二枚ご紹介します。
 雑誌ブルータスのファッション特集は年二回。他のファッション誌とは一線を画したオリジナリティの高いコーデが多い中で、このネイビージャケットのコーデは特に印象深いものでした。ただしこれは編集部のページでなくサンローランの広告ページ。インナーに深いインディゴブルーのシャツ。パンツもインディゴブルーのデニムパンツ。
色落ちの少ない暗めのデニムシャツも持っている。もちろんリジッドデニムもある。でも二つを上下で合わせて着ようという発想はなかなか持てませんよね。そのうえネイビージャケットを着ようというのは、思いもつかない発想ですが、こうしてインナーのシャツとパンツの色が溶けあう感じになると、ジャケットの品のよさが余計に引き立つと思いませんか?
 モデルの着ているデニムシャツは少しオーバーサイズですがそこまで真似る必要はないでしょう。例によってタックアウトで着るシャツの着丈だけは注意です。ショップで買う際に、着丈を補正していれば大丈夫ですが、ジャケットの裾から丸くシャツの裾が出たらぶち壊しですから要注意。
 去年の夏以降、単色コーデが流行っているようですが、ネイビー一色を取り入れるにはこの手は有効かもしれません。
 紺ずくめ。これを着てどこにいくのか。たまにある一人だけの休日。独身気分でちょっとカルト的な映画でも見て、近くの駅前のバーでカクテルでも飲む。どうせ仕上げはラーメンだとしても、ハードボイルドな気分に浸るにはいい着こなしではないでしょうか。

 もう一方のコーデ。インナーにくすんだベージュのカットソーを取り入れて、リジッドデニムとネイビージャケットを合わせる着こなしもよく見かけます。
 写真はかなり黒に近いミッドナイトブルーのジャケットですが、ネイビージャケットでもあまり青っぽくない暗い色を選ぶほうがインナーとのコントラストが出ます。パンツのブルーが明るすぎてもカジュアルな感じになりすぎるので暗めのパンツを合わせるのがコツ。
 スカーフで白をアクセントに効かせることで、全体を地味になりすぎないようにする効果があります。
 さて、バイクに乗れとは申しません。でもなんとなくドライブにふさわしい恰好ですよね。

ネイビージャケットとデニムパンツのコーデ やや暗いデニム編

2013-04-29 08:32:39 | ネイビージャケットの着こなし
 ネイビージャケットに白Tのコーデにライトグレーのニットを肩に掛けるなら、パンツは明るい色落ちデニムがいいと申しました。それなら、濃いめのデニムとネイビージャケットは、どう合わせるのかというと、まずは、やや濃いめのデニムから。明日は、色落ち無しのデニムのコーデをご説明します。
 さて、ライトグレーのコーデでは一度も出番のなかったデニムシャツの登場です。そして黒ジャケのと出てきた「シャツ挟み」「シャツちら見せ」の技をまた使います。シャツの前ボタンをなぜ開けるのか。それはインナーの白を見せたいからですね。白いストールを巻けばいいじゃないかと仰る方、あなたは上級者です。ネイビーTシャツのコーデの時に、白いストールが出てきたので早速ネットで買ったぞ、という方。まだ出番はありますので、今回はシャツの白を生かしましょう。
 ここで、グラデーションコーデの基本をご説明します。グラデーションとは一つの色の明るさに諧調をつける着こなしです。多くは黒または白で終わります。始まりは基調になる色。この場合はネイビー。ネイビーに色落ちデニムのブルーと白とで3段階のグラデーションコーデの完成です。
 これをネイビージャケットの着こなし第一回でご紹介し、今回はネイビーに暗めのデニム、色落ちデニムシャツ、白Tという4段階グラデーションということになります。


 ここで鋭い方は、ピュアなブルーやスカイブルー、ターコイズブルーなどの派手目な色とかはダメなのか?ブルーの同系色だから使ってもいいのではないかとご質問されるかもしれません。実際、パソコンソフトでネイビーにどんどん白を加えていって(明度を増していって)も鮮やかなブルーは出てきません。
これは明度差でなく彩度の差をみせるコーデで同系をまとめようとしてグラデーションと彩度対比を混同しがちです。鮮やかなブルーは、友達づきあいがよくないので、併せる色は少なくしぼらないといけません。これは後日ネイビージャケットの着こなしでご説明いたします。
 先ほどのデニムシャツ挟みをモノトーンチェックのシャツに替えて、インナーからボーダーTシャツを覗かせてもシックな着こなしになります。柄モノを重ねるのは嫌だと仰るならインナーは白Tでもかまいません。

 TPO的にはちょっと電車に乗って街までパートナーの買い物につきあうときの気軽な着こなしに。
 デニムパンツが暗くなり過ぎないように。ジャケットとシャツの中間の色合いになるように選ぶのがコツ。シャツは、一枚で着てもおかしくないワッフル地とかすこし厚みのある素材感のものを選ぶと大人っぽく見えると思います。

ネイビージャケットと色落ちデニムのコーデ その2

2013-04-28 10:36:37 | ネイビージャケットの着こなし
 さて、白シャツと色落ちデニムにネイビージャケットのコーデといえば、サファリに掲載されて有名な、ベッカムのコーデ。これはひとつひとつは見慣れたアイテムながらTシャツのVの形や肩にかけたグレーのニットの色などがうまくバランスしています。
そのまま、マネようとしても、デニムの色合い、インナーのシャツの形で結構迷いそうです。まぁ「ベッカム風」ということでトライしてみるのも面白いです。ジャケットはモヘヤトロピカルなどの薄手のサマーウール。肩パッドなしのアンコンジャケット。デニムは色落ちしすぎていない程度の明るめのブルーがいいようです。必ず、ライトグレーのニットを添える。着てしまってもいいのですが、肩にかけると白・グレー・ネイビー・ブルーの色のバランスがいいようです。
 ネイビージャケットには生成り(≒白)のパンツグレーのインナーという鉄板コーデがあり、またライトグレーのパンツに白シャツというコーデもタイドアップするコーデの基本中の基本。
 では、ネイビージャケットに色落ちデニムなんてコーデがなぜ、出てきたのかというと、ネイビーに近い色、黒ジャケの着こなしからではないでしょうか。黒ジャケに色落ちデニム。これがカッコいい着こなしであることはすでにご説明いたしました。http://blog.goo.ne.jp/omuzim/preview?eid=92fdbafe60ff81ebacdc974b91a5cd4f&t=726195831517c4ef109bcb?0.5323206997357022
ジャケットがネイビーになることで、少しだけ「ブレ」が生じるのではないでしょうか。それを修正するのがグレーのニットというわけです。
 TPO的には、休日のちょっとした外出。気軽にネイビージャケットを活用する最も手軽な手段として。白い革のスニーカー、あるいはデッキシューズが欲しくなりそうですね。


ネイビージャケットとデニムパンツのコーデ

2013-04-27 14:02:18 | ネイビージャケットの着こなし
今回から、ネイビージャケットの着こなしにはいります。これを白パンとのコーデからはじめたのでは、余程の白パン好き、それもレオンかぶれのオジサンだと思われてしまいます。そこで、今回は色落ちデニムから、入ります。インナーにはネイビーのTシャツ。これはブルー系で色を絞り込んでいますが、ここで重要な役割を果たすのが白。白はやはりコーデのまとめ役です。白っぽいストールを巻き、足元は白いデッキシューズです。上半身を同色でまとめる場合、シャツはタックインで着たほうがすっきり見えるようです。
 ネイビージャケットは、サマーウール(ホップサック、フレスコなどと呼ばれる多孔質のざっくりした生地のもの)でもいいですが、コットン素材のジャージなど。
インナーのシャツはTシャツのほかポロシャツでもまとまります。色はネイビー以外にチャコールグレーでもいいでしょう。黒は合いません。ネイビーと黒は近すぎて不協和音を発することが多いです。コーデでは、似た者同士の組合せは常套手段でも、そっくりでちょっとだけ違うものをあわせると気持ちが悪いというケースが多いです。
 とはいえ、ネイビーはグレー(ライトグレーからチャコールまで)、ベージュ、ピンク、ブルー、オリーブ、ゴールドなどメンズの主要な衣料の色との相性がいいです。これほど便利なジャケットも他にないと思われます。
 にもかかわらず、休日のちょっとした買い物にネイビージャケットを羽織るということが、あまりないと思われます。今穿いている色落ちデニムにチャコールグレーのポロシャツにネイビージャケットを羽織り、白いデッキシューズを履くだけで気取らないお洒落な出で立ちになってしまう。この辺がネイビージャケットの魅力ですね。
 明日も引き続き、明るいデニムパンツとネイビージャケットのコーデについて考えます。