「一期一会」
紫野大真師
花入れは
丹波焼 旅枕
今日は
午前中に三名お稽古に来られました
稽古は午前だけだったので
午後からは
一人で濃茶点前をしました
運びのお点前は
水指を自分で置き
それを基準に道具を並べていきます
そして
道具を運び出してから
膝をくって炉縁の内隅を中心に座ります
その座った位置と
置いた道具との関係が良好なれば
点前が機能的にしやすく
また見た目にも美しくなると思います
お弟子さんのお点前を見ていて
座る位置や道具の配置によって
お点前がしづらそうに見えることがあります
例えば
建水が後ろにありすぎて
点前の最初に柄杓を取る時に
身体をねじるようにされたり
お茶碗を左手で取る時に建水の上に手がいったり
茶碗の前に茶入や棗を置くとき
狭すぎていちいち後ろへ下がったり
点前の途中で建水に着物の袖が触れたり
建水の後ろに置いた服紗に着物の袖が触れて乱れたり等々
どうしてかなあと
常々疑問に思っていたので
今月は座る位置と
道具を置く位置について
一人ひとり細かくチェックさせていただくことにしました
というわけで
午後は自分自身で点前座に座って
研究することにしました
自分でこれでいいと思う位置に道具を置き
いつもお弟子さんの点前を見ている場所に
すわって見てみました
運びの点前は基本ですが
意外に難しいものなのだなあと思います
しかし
きちんと定位置にすわり
正確に道具を置くことができれば
とても理にかなっていて
気持ちよくお点前をすることができると思います