7月の研究会は
『盆点祭』と銘打って
先月相伝させていただいた三名に
それぞれ盆点の点前をしていただきました
参加者は七名
各自の理解を深めていただくために
連続して三回
盆点を集中稽古いたしました
「祭」とは本来
人が集まって
神仏や祖先に感謝や祈りをささげる行為です
本日は
長い間茶の道を歩き続けてきた社中と
盆点を稽古させていただけることを
共に感謝し喜び合いながら
熱い心をたぎらせて
緊張感ある時間を過ごしました
『水上青々翠』
(すいじょうせいせいたるみどり)
前大徳文雅師
「元来是浮萍」(がんらいこれふびょう)と続き
意味は
水面が美しく青々と見えるが
それは根のない浮き草にすぎない
世の価値観に囚われぬ
自由人の生き方
(「茶席の禅語大辞典」より)
今日は皆さんに
三種の盆の拭き方を
お伝えしました
私自身は
これを全て教えていただく機会に巡り会うまで
ずいぶんと長い年月を費やしました
でも熱心な社中の方々に
少しでも早くお伝えしたく
今日は一挙大公開!
とは言え
盆点の真髄はお盆の拭き方にあるわけでもなく
ここから先は自分自身で求め
自ら気づきを得ていっていただきたいと思います
もちろん私もまだ
その旅の途中にあります
本日は
3つの黒楽を使いました
いずれも
利休七種の茶碗の写しです
常の稽古でも時々使っている
稽古用のお茶碗ですが
3つ同時に出すことは初めてで
それぞれの特徴がよくわかって
楽しめました
銘 せせらぎ 鼓月製