一日ドック

　一年に一回、地元の病院で健康診断のために一日ドックにお世話になる。
　本年も朝８時からこの格好になって様々な検査を受けた。
　今年は、一月からこの健康診断に向けて万全の準備をしてきた。一年の間には病気になったり健康になったりするから一年前と比較しても傾向しかわからないことは理解している。またこの日のために健康になったっていかんという友人のアドバイスもわかっている。けれど少なくともこの日のために３ヶ月にわたってダイエットをして酒を控えてみることは、何もしないよりも自分を見つめる上で意味があると思っている。
　検査の結果は、予想通りで、年をとった分だけ中年が気をつけなくてはならない病気の兆候が現れている。努力したおかげで体重は標準に近づいてきていた。しかし、酒をずいぶん控えているにもかかわらずガンマーGTPの数値が高かったことは、別に注意する項目があることを示している。検査結果は正直である。
　視力検査はとても素敵なギミックがあって、いつまでもピコピコと付き合っていたい機械だ。ところが、裸眼で試したら、勘を働かせようにもCの文字がどこに現れているかさえ全く見えずに情けない思いをした。
　午後の内科検診と保健指導の前に、配られたチケットで昼食をとる。毎年、その病院で一番健康に悪そうなケチャップべたべたのスパゲッティナポリタンを頼むことにしている。今年も、胃透視で飲んだバリウムのげっぷをしながら真っ赤なスパゲッティを食べた。病院食と正反対のこのメニューがあるところが・・いいですね。