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進化する伝統行事

2019-07-19 09:19:15 | ◇ 行事

盆踊りは、盆の踊りですから、盆の行事に直結しています。

お盆の由来ともなったお釈迦様の弟子の目連にさかのぼります。
餓鬼の世界に落ちた母親を救い出した目連の話です。
このとき母親は餓鬼の世界を抜け出し天へと舞い上がっていったのですが
その時の舞う姿が盆踊りの原点といわれ、
あるいはそうではなくて、母親が餓鬼の世界を抜け出したことで
歓びのあまりに目連が踊ったのが始まりともいわれています。
いずれにしても古い古い時代の話ですから・・・・。

日本での盆踊りの由来は
平安時代の僧「空也」が念仏を唱えながら踊るようになったことが始まりのようです。
空也上人は平安時代の僧。
当時、知識人や貴族などに浄土教を広める僧が多い中、
空也は諸国を旅し、庶民の下で阿弥陀仏を唱えながら浄土教を広めた僧です。
いつも念仏「南無阿弥陀仏」と六音を唱えているので、口から六体の阿弥陀仏が現れたようです。
京都六波羅蜜寺で重要文化財となっています。


⇒六波羅蜜寺

こうした由来や歴史ある行事は、
原型をできる限り忠実に守ろうとする行事もあれば、
どんどんと進化していく行事もあります。
一般大衆を広く巻き込む行事は、その熱意が集結して発展していき、伝統を超えていくような気がします。
それがまた次の伝統となるんでしょうね。


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