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七宝焼き

2019-08-28 20:58:14 | ◇ 仏教・仏像

七宝焼きという工芸品があります。
金属を素地として、その上にガラス質の釉薬を焼き付けしたものです。

今年令和になって天皇皇后両陛下が訪れたあま市七宝焼アートヴィレッジにある高さ152.0cmという大きな作品
「間取り花鳥文大花瓶」


⇒あま市七宝焼アートヴィレッジ


西洋ではエナメルといいます。
エナメル作家土田善太郎氏による
「クリムト七宝焼き」


⇒valuepress

七宝」は仏教の七つの宝から来ています。
極楽浄土や仏国土の荘厳さを表現するのに使われています。

七宝(しっぽう・しちほう)は経典によって多少の違いがあります。

無量寿経
 金・銀・瑠璃・玻璃(水晶)・しゃこ(貝殻)・珊瑚・瑪瑙

法華経
 金・銀・瑠璃・玻璃・しゃこ・真珠・まいかい(中国産の赤い石)


この世は煩悩と苦しみにまみれた六道の世界
極楽浄土は、欲望から解放され、苦しみのない安息な場所で七宝の世界

七宝が美しいもの貴いものとしての象徴なら、この世で煩悩と言われる物欲もよしではないか・・・
と思ったりします。
もっと深い意味、あるいは本質的な意味があるのでしょうが、素直に極楽浄土は安楽な場所で、そこへ行くために普段から心身ともに煩悩に浸らず振り回されず生きよ、ということなのでしょうね。



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