患者さんの訴え

臨床検査技師の女の子が私に「患者さんが鼻の付け根が痛いと言っているんですけど」と言ってきた。
患者さんが苦痛を訴えてきたのだ。

詳しく患者さんの訴えを確認すると、「１週間位前から透析中の半ばくらいに症状が出てくる。痛み止めが欲しいわけではないが、何が原因か知りたい。」ということであった。

透析の副作用でそういう症状は無く、Drに確認しても様子を見るようにという指示だった。

患者さんの訴えてきた時間帯はそれほど忙しい時間帯ではないが、看護師や臨床検査技師の少ない時間帯である。
当院では一人一人の患者さんに担当の看護師がいるが、その訴えのあったときは担当の看護師が休憩に入っている時間帯であった。

緊急を要するような訴えでもなく、だからと言ってDrから「様子を見るように」という指示を伝えると「わかった」と言う。

何が言いたかったのだろう。何がわかったのだろう。

他の看護師にその患者さんの背景を聞いたところ、その患者さんは透析導入してから１年も経過していない方らしい。
慢性腎不全症状や人工透析の症状を受け入れられないらしい。

試されたのかナァ…。

この症状の原因はわからないが、もう少し患者さんと相談しようと思う。
この訴えの裏側には何があるのか…。

看護師って難しい。患者さんは疾患だけではないから…。