OKERUのひとりごと

2012年10月にアメリカ・ケンタッキーから帰国。
ジャックラッセルのももちゃんと日々の生活について
綴っています。

切ない話、新生児取り違え

2013年12月03日 | 話題
12月3日(火) 

先日、60歳になる男性が生まれた時に病院で取り違えられたことに対する裁判の判決が出ました。
取り違えをした病院に3,800万円の損害賠償命令が出たそうです。

ニュースでその取り違えられ、本来なら裕福な家庭に育ち十分な教育を受けることが出来たのに、
取り違えられた先の家庭は母子家庭で生活保護を受けながら生活していたために、十分な教育を受けることが出来なかった。
その結果、全く違った人生を送らざるを得なかった、ということでした。

どんなにお金をもらったり(3,800万円は少ないけど)、たとえ謝罪があっても、
時間だけは元に戻すことが出来ないんですよね。
本当に切ない話です。

こういった新生児の取り違えという事件は、今までに分かっているだけでも何十件も起きているそうです。
また、その悲劇性から映画やドラマでも取り扱われるテーマで、
最近では福山雅治が主演した映画「そして父になる」がそうで、記憶に新しことです。
今では病院も最新の注意を持って取り扱っているようですが、これからはこんなことが1件も
起こってほしくないです。


ところで、記者会見では、その男性の実の弟さん達が実のお兄さんを探し出すために奔走してくれたことが語られていました。
また、育ててくれた母親や兄弟が貧しくても自分のことをかわいがってくれ、感謝していると、
その男性が話していました。
そして、これからそのお母さんたちに対してもできることはしていきたいと、言っているのを聞いて
少しホッとしました。
この男性のこの優しい言葉を聞いていると、貧しかった故に辛い思いをたくさんしてきたけど、
家族の愛情に恵まれて育ってこられたんだなぁ、と想像できます。
切ない事件の中での、せめてもの救いでした。

これからは実の兄弟とも交流を続けていくそうで、過ぎ去った時間は取り戻せないけれど
幸せな未来を過ごせることを祈っています。