小太郎 山へゆく。

山登りとお酒を中心とした日記です。たわごとと思って聞き流してください。

雲仙温泉旅行(1) 2月23日~24日

2008年03月06日 | 日常でのたわごと

2008,2,23~24

雲仙温泉旅行(長崎県)

(1)

普段は、ヘタ子と山登りばかりに出かけるので、たまには家族サービス(と言ってもオカンしかいない)

をしないと快く山登りに送り出してくれないので、久しぶりに温泉旅行に出かけました。

場所は、2月一杯までの特別宿泊プランをしているとの情報をゲットしたので、雲仙温泉1泊の旅行へ

出発しました。

天気予報は、雪。実は、我が母と旅行に行くとかなりの確立で雪。数年前には、鹿児島の霧島で大雪

に見舞われたのを皮切りに、3年前の黒川温泉も、やまなみハイウェーが大雪。

九州は雪国との印象がありますが今回はどうでしょう?

 

2月24日の午前1時に自宅を出発。

山陽自動車道をひたすら西へ西へ。未明には関門大橋を渡って九州へ上陸。

福岡県と熊本県の境にある広川のサービスエリアに5時30分に到着。

時間も早いので、仮眠をとり朝食をとりに車を降りると、工事中でレストランが閉鎖中。

仮店舗で営業はしてたが、まあ高速をおりてファミレスで朝食でもいいかと車を走らせ、植木IC

で高速を降りたのが運のつき。熊本にはファミレスもなければ、喫茶店もない。

かれこれ、1時間ほど走って、食堂を見つけてやっと朝食にありついた。

かなり早く到着したと思ったが、貯金を使い果たしてしまった。

 

田原坂資料館 8:56~9:45

今回の旅行で個人的に一番行ってみたかった場所。

日本国内で最後の内戦である、西南の役。日本三名城の一つ熊本城をこの内戦焼失した

明治維新の後でも、明治政府が率いる官軍と西郷隆盛率いる薩摩軍。

熊本城を包囲し、北進を続ける薩摩軍。この田原坂で官軍が進行を食い止めた結果、西南の役

で済んでいたのかもしれない。もし歴史以上に薩摩軍が北進を続けていたなら、人望の厚い西郷

隆盛に呼応して次々と薩摩軍に参戦し、どんどん本州へなだれ込み歴史を塗り替えたかもしれな

い。資料館でボランティアガイドさんの説明を聞いていると、ただのクーデターとは思えない、明治

時代の人々の熱い想いを感じることができる。

▲銃弾の跡が残る蔵

▲西南の役で亡くなられた名前を記した碑

以前、沖縄戦線で亡くなられた方々の名前を記した摩文仁の丘を思い出した。

しかし、明治維新直後の時代によくも亡くなられた方々の名前を調べたものだと感心した。

官軍の人々は、出身県ごとに記され、同じ岡山県出身の方々も名前が記されていた。 

▲官軍の戦死者の墓地

勝てば官軍。よく言ったものだと思う。勝った官軍の戦死者は厚く葬られ、一箇所に集められ、

戦没者墓地に埋葬された。一方賊軍の汚名を着せられた薩摩軍は一つの穴に何体も葬られた

という。

これまで、知らなかった西南の役。明治時代の人々の厚い志を知ることのできる場所である。

 

さて、田原坂を後にし熊本の観光地をめぐることにする。

まずは水前寺公園だ。田原坂から40分くらいかと思っていたが、熊本市街地の交通量と道に

迷ったおかげで1時間かけてやっとたどり着いた。

■水前寺公園 11:02~11:23

▲水前寺公園(クリックで拡大)

水前寺公園は、正門から入ったところから見る風景が一番だ。ぐるっと見てまわることのできる

回遊式庭園だが、裏側にまわるととたんに景色がつまらなくなる。

こういった点は、兼六園はさすがに優れている。(後楽園とは言わない)

▲なぜかカモ

▲水前寺公園の梅(クリックで拡大)

今回は梅の開花時期に重なり、普段以上に水前寺公園を堪能できた。

 

次は熊本城だ。加藤清正が築城した壮大なお城。西南の役のおり落城させることができなかった。

西郷隆盛にして、加藤清正にやられたと言わしめた名城。

今年築城400年の歳にあたり、本丸御殿などの公開を控えている。

しかしまあ、壮大なお城だ。32万石の岡山城が小さく思えるほどの大きさ。

久しぶり訪問だったが、こんなに大きかったか?と思ったのが本根。

■熊本城 12:06~13:26

▲天守閣(クリックで拡大)

ただ残念だったのは、工事中で天守閣も4階までしか上がれなかったこと。

天守閣は西南の役の時、失火によって失った為、昭和になって再建された鉄筋コンクリート

の建物。中は資料館となっている。

 

この後、熊本ラーメンの「黒亭」で昼食を摂るため、車を西に走らせたが13時半を過ぎているにも

かかわらず店の前には15名程の行列ができている。結果食事に在りつくのに約40分を要した。

ニンニクの利いたとんこつ醤油のスープがおいしかったが、麺にもっと絡んでくれればと思った。

ただ人気はものすごい。我々の後も行列は途切れなかった。

やっと昼食も摂り、あとは熊本新港からフェリーで島原へ。

1時間の所用時間だが、夜行の疲れからか出港と同時に夢の世界へ。

気が付くと、島原港へ到着の案内。

 

■深井水なし道の駅 16:34~16:40

▲火砕流に侵略された家屋

長崎県での最初の観光地は、雲仙普賢岳(現在では平成新山)の火砕流で大きな被害を受けた

家屋をそのままに保存している、道の駅を見学。

火砕流の量は、ゆうに家屋の1階の屋根に迫るほどの量。

当時、毎日のように報道されていたことを思い出す。

以前来たときには、火砕流の跡が雪崩の跡のようになっていたが、現在では緑が増えている。

道の駅から約30分で雲仙温泉に到着。急いでチェックインして雲仙地獄へ急ぐ。

 

■雲仙地獄 17:47~18:08

▲真知子岩

大きな温泉街のすぐ脇に、水蒸気をもくもくと上げているいるのが雲仙地獄。

本当にホテルの脇である。いや、ホテルによってはロビーの床のアクリルの下から地獄を見ることが

できるところもある。

上は戦後一斉風靡した「君の名は」のロケの舞台になった場所との事。

▲雲仙地獄の向こうに九州ホテル

雲仙地獄を堪能し本日宿泊の東洋館に戻ってきた。

▲東洋館外観

雲仙温泉でも名門のホテル。今回は、2月までの限定プラン、1泊2食でなんと、

驚きの1人、8,000円。土曜日宿泊で、消費税込み。

ほとんどこの価格で決めたような今回の旅行。

部屋はさすがにくたびれた部屋でしたが、食事はすばらしい内容。(もちろん会席)

本当にバーゲン価格です。これはお勧めです。

おいしい食事、温泉を堪能して2日目に備えて寝ます。

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