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2007,7,28
堂ケ森・二ノ森(愛媛県)
1689m・1929m
(1)
保井野登山口-から池-稜線-堂ケ森山頂
7月22日に 、中四国も梅雨があけ、夏山の季節が到来しました。
アルプスへと心は急ぐのですが、
仕事に追われる毎日で、ブログも日本酒が主役になったのではないかと
錯覚するほどの状態。
とにかく、登山へ自分の体を覚醒するべく、山を選択。
一つは、木曽駒ケ岳。
もう一つは、笹原に囲まれ、西日本の名峰である
石鎚山を西側から眺めることができる、
愛媛県では、第二の高峰、「二ノ森」
この二つに絞り、お天気次第で決定しようと
予報に目を凝らします。
この日、信州では、不安定な天気で、雷雨があるかも。
で、二の森に行こうと決めたのですが、
ここで、問題が。
と言うのは、登山口の保井野は標高が、約600m.
二ノ森の標高は、1929m。
つまり、標高差1329mを日帰りしなければならない。
プラス、堂ケ森から二ノ森は標高差100m。
1429mの標高差を日帰りし、尚且つ、
下界の気温が、36℃というこの夏一番の暑さの予報。
いや~、アルプスへの予行演習ではなく、
過去一番の過酷な登山の予感がします。
保井野登山口 6:56 (600m)
先客は、1台。静かな山行の予感?
登山口から、堂ケ森の特徴である反射板が見えます。
かなり、距離があります。
標高差、約1089m。
ん~、行けるのか?
自分との戦いになりそうな予感。
予行演習が本番になりそう。
最初は、左右にタイヤでフェンスを作り、
ゆるやかな傾斜な杉林を抜けてゆきます。
標高差と、気温を考えて、
スローペースで入ります。CTは完全無視です。
ゆるやかでも、一歩一歩を着実に登り、
九十九折になり、最後に木段を過ぎると、
唯一の休憩地、「から池」に到着です。
から池 8:14
から池で、90度右に曲がると、「しゃくなげ道」となります。
でも、5月の終わりから6月初旬ということで、
7月の終わりの今日は、
な~んもありません。
最初は、これから急登が始まるとの情報でしたが、
ゆるかなまま。
ん?と思っていると、
支尾根に出、またまた90度右に曲がると、
本当に急登が始まりました。
岩場が登場し、まだまだ慣れない登山靴で、かかとに違和感が。
平たく言えば、靴ズレ。
我慢できず、テーピングをほどこし、
再出発。
今まで以上に、道は険しくなり、
所々、虎柄のロープまで出て来て、
下りに通りたくないな~と思いながら
通過してゆきます。
急登は、支尾根に入ってづっと続いています。
時計のスントは、1400mを超えても、
一向に稜線に出ません。
かなり、ヒ~ヒ~言ってますが、まだ先がありそうです。
やっと、熊笹が現れ稜線が近いことを知らせてはくれるのですが、
まだ、稜線に出ません。
稜線 9:37
やっと、稜線に出て視界が開け、これから稜線漫歩と思ったら、
笹が刈られていない!
ウソでしょ~。
情報では、丁寧に刈られていて、まったりとした
稜線歩きを満喫できると書いていたのに、
腰まで、いや高い所では胸の高さにまで達しています。
梅ケ市方面に目をやっても、笹がすごい。
全く整備はされていません。
眼下には、松山の水瓶、「面河湖」を望むことができます。
あまりの苦しさに、あざみの花で癒しを。
でも、あざみの葉っぱってちくちくして痛いんです。
山行だけでなく、花も痛い本日です。
一つ山を越えると、見えました。
堂ケ森の最大の特徴である反射板が見えました。
その後も笹原を掻き分け、頂上手前に着くと、
本日の第一山人発見!
本当に、ここまで誰にも会っていないです。
本線から、堂ケ森の山頂へ行く途中、
ユリの花が出迎えてくれました。
堂ケ森 10:16(1689m)
やっと到着しました。
ここからは、本当に360度のパノラマ。
もちろん、東にはこれから向かう「二ノ森」そして「石鎚山」
北には、うっすらと瀬戸内海。
で、ここは反射板があるので、ちょうど日陰になるんです。
これ幸いに、昼食をとります。
ここでも、1689mの高地なんで、風が爽やかなんです。
下界は、確実に35℃近くを記録し
アイスクリームが飛ぶように売れているはずですが、
ここでは、時には寒い思いをしました。
贅沢ですね~。
では、食事も済ませましたし、二ノ森へ向かうとしましょうか。
でも、えらい下ってるな~・・・・。