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2012,10,20
石鎚山(1982m)
愛媛県
石鎚ロープウェイ-夜明峠-石鎚山山頂-天狗岳-石鎚山山頂―石鎚ロープウェイ
西日本最高峰を誇る石鎚山。2003年に初めて登り天狗岳へチャレンジした時、あまりの急峻さに、自分が高所恐怖症だと
知った。それからというもの、石鎚山が素晴らしい山なのに、4年前に土小屋から登ったのみ。天狗岳がトラウマになって、
石鎚山=天狗岳となってしまって、足が向かなかった。
紅葉の便りを聞き、今一度天狗岳にチャレンジしたい。そう思い、7時40分始発のロープウェイに間に合うように岡山を
4時40分に出発し7時30分に石鎚ロープウェイに到着。往復料金1900円也お支払い、始発こそ逃したが次の臨時便に乗車。
445mから一気に1200mの世界へ。
■山頂成就駅 8:03 (1280m)
▲山頂成就駅
天気は最高。いざ出発!
▲成就社への登山道
成就社への道は、CT20分の愛慣らしに丁度いい道である。広く傾斜も緩い道だ。
■成就社 8:28
▲石鎚山
成就社に到着し、本日の山行が無事になるようにお祈りし、成就社をあとにする。
ここから、八丁と呼ばれる所まで下って行く。標高にして約100m。これが帰りには非常な登りへと化す。
スタミナ配分をよく考えながら行かねば、前回のようにバテバテになってしまう。
▲八丁坂(クリックで拡大)
やっと登り返し、本格的な登りになった。周りの木々は紅葉し、眺めながら、木の階段でよく整備された道を登って行く。
階段というのは、登りにくいものだがここの階段は段差が小さいので登りやすい。
■試しの鎖 9:32
▲試しの鎖
長い八丁坂を登ると、鎖場が登場。試しの鎖だ。今取りつこうとしている3人家族は、先頭のお母さんが後ろの娘さんに
「鎖場は3点確保で云々・・・」とアドバイスをしていた。
そこへ、横にいた小学生が小太郎に、「鎖場って落ちることがあるんですか?」って聞いてきたので、
「あるよ、登りより下りの方がはるかに難しいんだ。」そう答えた瞬間、3人家族の娘さんに
「なんてこと言うの」と言わんばかりに睨まれてしまった。
別に不安を煽るつもりではなかったのだが。
そういう小太郎も試しの鎖はパスし、迂回路から休憩小屋に向かう。
▲試しの鎖(クリックで拡大)
休憩小屋からは、試しの鎖の下りの光景がよく見える。かなりの高度感だ。試しとは名ばかりで、非常にきついと聞くが
偽りはなさそうだ。
▲瓶ケ森(クリックで拡大)
休憩小屋からは、瓶ケ森がよく見える。この山域では、唯一登っていない山だ。いつかは、と思いながら先に向かう。
休憩小屋を過ぎると傾斜も緩くなる。
■夜明峠 9:59
▲夜明峠(クリックで拡大)
いきなり目の前に石鎚山の全容が姿を現した。雲一つない最高の天気だ。よく見ると、尾根は紅葉が進んでいる。
紅葉を眺めながらの平和な歩きが始まった。
■一の鎖 10:13
▲一の鎖
しかし、平和は長くは続かない。石鎚山山頂へのクライマックスの始まりの一の鎖到着。
早速取り掛かる。が、前日の雨のせいで足元が滑る。慎重に一歩一歩と登る。
▲一の鎖上部
中ほどに来ると、足元も安定してきた。ここらからはリズムも出てきて、無事一の鎖終了。
続いて二の鎖。と言いたいところだが、これが大渋滞。土小屋からは1時間30分ほどで来ることが出来る為
始発のロープウェイで来るよりも、土小屋からの方が早く来ることが出来る。
仕方ないので、二の鎖はパス。あくまで今日の目標は天狗岳登頂だ。鉄の階段や歩道を歩き弥山に到着。
■弥山 10:58~11:10
▲弥山から見る二の森、堂ケ森
弥山で食料をお腹に入れ、ザックを置き身軽になって今回のミッションを遂行するため出発。
▲まずは鎖から
いきなり鎖を使い、岩場を下る。
▲天狗岳(クリックで拡大)
目を進行方向に転ずるとドーンと有名な天狗岳の姿が見えます。それにしても尖ってます。
岩の上を歩きながら、天狗岳の核心部に侵入。
▲天狗岳の核心部
岩をつたい、つたい。写真の左側は断崖絶壁。間違いを犯せば数百メートル落下し、間違いなく天国への片道切符を取得。
そんな緊張感満載の岩を登ると、岩伝い・・・・。 結構広い。以前は、這いつくばって越えた岩なのに・・・・。
緊張感は伴うものの、歩いて越えちゃいました。
▲弥山を振り返る(クリックで拡大)
最後の関門を越え、弥山を振り返って見ると、失われた8年間を取り戻せた感じです。まあ、岩場にいくらか慣れたんだ。
そう感じました。
■天狗岳山頂 1982m (11:28~11:30)
▲天狗岳山頂登頂
そして長年の天狗岳の呪縛から解き放たれる時が来ました。西日本最高峰、石鎚山天狗岳1982mに登頂しました。
絶好のお天気にも助けられ、360度の大パノラマを満喫しました。ただ山頂は、5人も乗ればいっぱいって感じの狭い岩場。
次から次へと山頂目指して人がやってくるので、そそくさと退散します。
さあ帰りましょう。以前に比べ岩の下側に新しい道ができていて、難易度が下がっている感じがしました。
弥山に帰ってビックリ。
■弥山 12:00~12:24
▲弥山は人だらけ
登ってきた時とは比べ物にならないほどの人、人。とにかく、食事を摂ろうにもスペースが無い。そして、天狗岳に向かうと
最初の鎖場へは行列ができていた。石鎚山てすごいんですね。
紅葉だから多いとは思ってましたが、まさかこれ程とは。
この凄さは、下山時にも続きます。登山者の渋滞が鉄の階段に続き、横目で見る小太郎にも2度目のビックリ。
どういうことなんだろう。
しかし、二の鎖の取りつきの土小屋との分岐を過ぎると、それまでが嘘のように人が少なくなり、多くの人が土小屋から
手軽に登山しているのがわかります。
▲瓶ケ森を遠望
帰りは、木の階段でスリップしないように気を付けながら下りていきます。
結果的には1度滑っちゃいました。ハハハ。
八丁からののぼり返しも前回を参考に体力温存できましたので、何とか破たんせずに成就社に到着。
ここで、本日のお礼をお参りして、山頂成就社駅を目指します。
■山頂成就社駅 14:35
成就社からは、よく整備された緩やかで広い道。駅に着くと丁度改札が始まったところ。待ち時間無しで下界に到着です。
久しぶりに石鎚山を登りましたが、やはりいい山です。人気の高さにはかなり驚きましたが。