じぶんの足でたつ、それが教養なんだ

「われこそは」と力まないで、じぶんの歩調でのんびりゆったり歩くのがちょうどいい。

どんな教育を再生するの?

2007-03-31 | 論評(comment)
 教育再生会議:「道徳」を正式教科に 
 政府の教育再生会議の第1分科会(学校教育)が29日、首相官邸で開かれ、道徳教育を小中高校を通じた「正式な教科」と位置づけることで意見が一致した。道徳教育は現在、絶対評価(小学3年以上3段階、中高5段階)の対象外だが、将来は対象に加える方向で検討し、5月に出す第2次報告に盛り込むことでおおむね合意した。(毎日新聞・07/03/29)
 どのような教育を「再生」しようとするのか。これまでの経過をみていればおおよその見当はつきます。一軒の家を建てるのに、この部屋はどうしろあの部屋はこうしろと、自分たちの狭い了見を押しつける。そこに住む人間の事情をいっさい無視するようなもの。そして、ご当人たちはそんな家になんか住む気遣いはないのだ。無責任。
 いったいどんな視点から教育をとらえようとするのか。まあ、再生ならぬ破壊を促すような代物だといえますね。「修身の復活」だからどうだというのではない。横から上からなんといおうと、それとはかかわりなく、ひとりの子どもの成長を押さえつけ(ゆがめ)ない教育にこそ、こころを傾けなければならないのだ。
「自己の行為に対してあくまで責任をもち得るだけに深い生を続けて欲しい」(小砂丘)ということを肝に銘じること。