次の日朝早く宿を出ることに。
ハロン湾へのツアーは7時半にツアー会社の前から出ることになっている。
帰りは夜8時半の予定だ。
ツアー会社のビルは安宿にもなっているので、便宜上その日はそこに泊まる事にしていた。
7時ごろに着いたので、とりあえず荷物を置く。
まだ時間もあったので朝ごはんを食べに行くことに。
実はここに来るまでに、物売りのおばさんがパンとバナナを売りつけようと付きまとっていた。
そして、宿のドアを開けるとそこにはそのおばさんが。
お腹もすいてきたし、相場がいくらくらいか分からないけれど買ってみてもいいかな?
まだ朝早く冴えない頭のままで立ち止まると、頼んでないのにおばさんは笑顔でパンを袋に詰め始めた。
Mエモンの不安そうな顔がちらりと視界の端に見えた。
おばさんはパンとバナナを詰め終えると袋を差し出す。
「いくら?」
「20000ドン!」
「!!」
思わずMエモンと視線を交わす。
『え?20000ドンってちょっと高いんじゃないの?』
『そうだよね?昨日の定食でも二人で30000ドンだったよ・・・』
『ぼられてる?ぼられてるよね?!』
『でも、これっていくらにまけてもらえばいいの?相場がわかんないよ~』
二人が固まったままでいると、近所のおじさんが覗きに来た。
ベトナム語でホニャララと言う、
「え~?20000ドン?それってちょっと高いんじゃないの~?へへへ~」
言葉が分からなくてもおじさんの言うことが手に取るように分かった。
おばさんの顔がたちまちむっとした表情に変わった。
おばさんはおじさんの前にたちはだかって、ベトナム語で
「この人の言うことなんか気にしないで、さっさと買いなよ!!」
おばさんの言うことも手に取るように分かった。
「やっぱぼられてるよ!!」
「どうするっ?やめとく!?」
焦る二人。
そこへ、背後から救世主様が!!
「どうしたんですか~?」
地獄に仏とはこの事か?
まだ寝癖を頭につけた安宿の受付のお兄ちゃんだった。
「え?コレ?
地元の人は7000ドンで買ってるよ、
パン一つ2000ドンだから・・・」
そしてあばちゃんにふたことみこと言うと去っていった。
おばちゃんは満面の笑みから一転恐ろしい形相に変わっていた。
(なんだよー!7000ドン?!
3倍近い値段を吹っかけてきやがってたのか~!!)
だまされそうだったのが助かって、嬉しいやら悔しいやら。
ものすごい険悪な表情のおばちゃんに10000ドン札を渡す。
するとパンをもう一個入れた。
「いらないっちゅうの!!おつりだよ、おつり!!」
ジェスチャーで抗議すると2000ドンのおつりをくれた。
「あと一枚足りないでしょ!!」
なんだかしぶといおばちゃんに、ちょっとだけ愛らしさを感じた。
例のパンとバナナ。
パンが結構おいしくて感動!やわらかくって、ほのあま~い。
バナナは青いけど甘くておいしい!また食べたいな~。
後味の悪い勝利の味をかみしめたあと、宿に戻った。
しばらく待つとツアーのバスがやってきた。
バスといってもただのワンボックスだ。
車にはベトナム人ガイドと運転手、日本人らしき男性一人と
オーストラリア人の中年ちょい過ぎカップルが乗っていた。
私達と、もう一人フランス人女性が乗り込み、
そのあと中国人(?)母子が乗り込んで全員そろったようだ。
バスは一路ハロン湾へ向けて出発した。
ハロン湾までは片道3時間だ。
往復で6時間もかかってしまう。
本来なら1,2泊のツアーが良いそうだが、私達には時間が無いので日帰りのツアーだ。
ガイドのベトナム人男性、マィッ君(←発音はかなり難しい)は英語が堪能で学生だそうだ。
彼は観光の勉強をしていて、将来はホーチミンで観光ガイドをするのが夢だそうだ。
道中は彼が様々な話を聞かせてくれた。
今は稲刈りの季節だと言うこと(田植えもしていたけど)
農民は貧しくて副業としてバイタクやシクロの運転手をしていること。
いろんな海外の企業が進出してきて、郊外に巨大な工場を建てていること。
農民がお金のために土地をたくさん売り払っていることなどなど。
彼の実家も農家だそうで、兄弟の中で大学にいけたのは彼だけだそうだ。
今のベトナム社会を垣間見れて、興味深い話だった。
ハロン湾までの道のりは長いので、途中で休憩が一度ある。
休憩場所は巨大なおみやげ物売り場になっていて、たくさんのお針子さん達が刺繍を縫っていた。
ちょっとした喫茶コーナーもあり、白人旅行者のほとんどが炭酸ジュースかアイスクリームを買う。
もちろん全体的にちょっと高い。
30分の休憩のあと、再び出発してハロン湾へ。
しばらく走ると、風景が少しずつ変わってきた。
山が、まるで中国の風景画のような変わった形になってきたのだ。
それこそハロン湾が近い証拠だ。
ハロン湾へのツアーは7時半にツアー会社の前から出ることになっている。
帰りは夜8時半の予定だ。
ツアー会社のビルは安宿にもなっているので、便宜上その日はそこに泊まる事にしていた。
7時ごろに着いたので、とりあえず荷物を置く。
まだ時間もあったので朝ごはんを食べに行くことに。
実はここに来るまでに、物売りのおばさんがパンとバナナを売りつけようと付きまとっていた。
そして、宿のドアを開けるとそこにはそのおばさんが。
お腹もすいてきたし、相場がいくらくらいか分からないけれど買ってみてもいいかな?
まだ朝早く冴えない頭のままで立ち止まると、頼んでないのにおばさんは笑顔でパンを袋に詰め始めた。
Mエモンの不安そうな顔がちらりと視界の端に見えた。
おばさんはパンとバナナを詰め終えると袋を差し出す。
「いくら?」
「20000ドン!」
「!!」
思わずMエモンと視線を交わす。
『え?20000ドンってちょっと高いんじゃないの?』
『そうだよね?昨日の定食でも二人で30000ドンだったよ・・・』
『ぼられてる?ぼられてるよね?!』
『でも、これっていくらにまけてもらえばいいの?相場がわかんないよ~』
二人が固まったままでいると、近所のおじさんが覗きに来た。
ベトナム語でホニャララと言う、
「え~?20000ドン?それってちょっと高いんじゃないの~?へへへ~」
言葉が分からなくてもおじさんの言うことが手に取るように分かった。
おばさんの顔がたちまちむっとした表情に変わった。
おばさんはおじさんの前にたちはだかって、ベトナム語で
「この人の言うことなんか気にしないで、さっさと買いなよ!!」
おばさんの言うことも手に取るように分かった。
「やっぱぼられてるよ!!」
「どうするっ?やめとく!?」
焦る二人。
そこへ、背後から救世主様が!!
「どうしたんですか~?」
地獄に仏とはこの事か?
まだ寝癖を頭につけた安宿の受付のお兄ちゃんだった。
「え?コレ?
地元の人は7000ドンで買ってるよ、
パン一つ2000ドンだから・・・」
そしてあばちゃんにふたことみこと言うと去っていった。
おばちゃんは満面の笑みから一転恐ろしい形相に変わっていた。
(なんだよー!7000ドン?!
3倍近い値段を吹っかけてきやがってたのか~!!)
だまされそうだったのが助かって、嬉しいやら悔しいやら。
ものすごい険悪な表情のおばちゃんに10000ドン札を渡す。
するとパンをもう一個入れた。
「いらないっちゅうの!!おつりだよ、おつり!!」
ジェスチャーで抗議すると2000ドンのおつりをくれた。
「あと一枚足りないでしょ!!」
なんだかしぶといおばちゃんに、ちょっとだけ愛らしさを感じた。
例のパンとバナナ。
パンが結構おいしくて感動!やわらかくって、ほのあま~い。
バナナは青いけど甘くておいしい!また食べたいな~。
後味の悪い勝利の味をかみしめたあと、宿に戻った。
しばらく待つとツアーのバスがやってきた。
バスといってもただのワンボックスだ。
車にはベトナム人ガイドと運転手、日本人らしき男性一人と
オーストラリア人の中年ちょい過ぎカップルが乗っていた。
私達と、もう一人フランス人女性が乗り込み、
そのあと中国人(?)母子が乗り込んで全員そろったようだ。
バスは一路ハロン湾へ向けて出発した。
ハロン湾までは片道3時間だ。
往復で6時間もかかってしまう。
本来なら1,2泊のツアーが良いそうだが、私達には時間が無いので日帰りのツアーだ。
ガイドのベトナム人男性、マィッ君(←発音はかなり難しい)は英語が堪能で学生だそうだ。
彼は観光の勉強をしていて、将来はホーチミンで観光ガイドをするのが夢だそうだ。
道中は彼が様々な話を聞かせてくれた。
今は稲刈りの季節だと言うこと(田植えもしていたけど)
農民は貧しくて副業としてバイタクやシクロの運転手をしていること。
いろんな海外の企業が進出してきて、郊外に巨大な工場を建てていること。
農民がお金のために土地をたくさん売り払っていることなどなど。
彼の実家も農家だそうで、兄弟の中で大学にいけたのは彼だけだそうだ。
今のベトナム社会を垣間見れて、興味深い話だった。
ハロン湾までの道のりは長いので、途中で休憩が一度ある。
休憩場所は巨大なおみやげ物売り場になっていて、たくさんのお針子さん達が刺繍を縫っていた。
ちょっとした喫茶コーナーもあり、白人旅行者のほとんどが炭酸ジュースかアイスクリームを買う。
もちろん全体的にちょっと高い。
30分の休憩のあと、再び出発してハロン湾へ。
しばらく走ると、風景が少しずつ変わってきた。
山が、まるで中国の風景画のような変わった形になってきたのだ。
それこそハロン湾が近い証拠だ。
かなりそそられたけど、買わなかったよ。
買ってるのは白人さんが多かったなぁ。
白人の女の子がかぶってるの、結構見たよ。
似合ってなかったけどね
人間って不思議。
相場も分かったのでいい体験でしたよ!
フルーツはやっぱり今の時期が一番ですヨ
困る事があるよね。
まさにそういう体験をしたんですね。
救世主が来てくれて本当によかったね。
パンもバナナもとっても美味しそう♪
そういえばこの絵ではオイノコさんは
三角帽子をかぶってるけど、実際も被ってたの?
すごく想像がつくよ~(笑)
イザ細かいやり取りとかになると、モロ日本人が出るというわけですよね。
よく、闘ったと思うよ。よくやった、よくやった。
フルーツだけでも食べに行く価値はありそうですね。
お話しもドンドン佳境に入ってきましたね。
ほんとに救世主が現れてよかったですよ!
ちなみにおつりはきちんともらいました。
バナナはかたいけどあまくて、こういうのって日本では食べられないなーと思いました。
やっぱりフルーツはおいしいです!
やはり、独特の雰囲気がありますね。
宿でのやりとり、面白かったけれど、自分がoinokoさんだったら?と思うと振り切る自信がないなー。
でも、運良く救世主があらわれて良かった。
絵があって、余計に面白い。
イメージ通りだわ。
ホントに「人を見たら泥棒と思え」の世界ですね。
結局1000ドン、余分にそのおばちゃんにあげたの?
バナナは日本に入ってくるときも緑のままらしいですね。
倉庫で寝かせて、何だったっけな?
何か気体をかけたんだったかな?忘れてしまいましたけど、とにかく人工的に黄色くして出荷するというのを以前、テレビで見ました。
だから、見た目は緑色でもおいしかったというのは、納得です。
パンもおいしくて良かったですね。
私は今おなかが空いているので、食べたい。
ベトナムの現状もわかり、次回も、期待してます。