猟期が始まり、ぽつぽつと増やしながら罠をかけてようやく10日目に猪がかかりました。
師匠始め先輩猟師たちはガンガン獲ってきていたので、これで私も一安心です。
思い返せば猟期始まりの頃、まだまだ猟期モードになれずなかなか気持ちが乗りませんでした。
久々のシシとの対決を思うと不安とアドレナリンで寝つけず、100キロの猪が罠にかかっていた場合を想像してはウンウンと寝つかれない夜を過ごしていました。
今期は脂の乗り具合を考えて、里に近いほうの猟場から罠を掛けていたのですが、里のシシは大物が多く足跡もビックリするくらいのものが付いていることがあります。おまけに師匠がジャスト100キロの大物と格闘して来たところだったので、より不安があおられていたのです。
おかげで罠の見回りも消極的で、獲物がいなければホッとするという日々を繰り返していました。しょっぱなからビビりモードでのスタートだったのです。
しかし、ある夜猪の夢を見ました。
罠にかかっていた猪はほんの2,30キロ程度でなんのことはない大きさです。
な~んだ、今までの心配は杞憂だったな~、なんてホッとしている夢でした。
翌日はそのせいか猪が罠にかかった確信と、やる気モードが目覚めた感覚を得ました!
その夢を見た翌々日に自信満々で猟場に行くと、案の定一発目で猪がかかっているではありませんか!
これは狩猟の神様のお告げか!?
ようやくこれで今期がスタートした実感がわきました。
最初の猪は、どことなく場の雰囲気の変わった猟場にそっと忍び寄っているときに思いがけない方向から飛び起きてきました。
あれ?なんだかワイヤーをつないだ場所から相当ずれてるような気がするけど…?
なんだか変な感じを覚えながらもとりあえずどういう状況か観察です。
猪は飛び起きた後、こっちへ来るなとばかりの逃げ腰で鼻先で土をかいてはこちらに飛ばしてきます。
なかなか丸々としたよい感じの猪です。
しかし、いつものようにアグレッシブではなく妙に弱気な奴のようです。
いつものパターンなら何度も突進してくるはずなのに、逃げようとするばかりで一度も向かってこず、あろうことかすぐに寝ていた場所に戻ってへたり込んでしまったではありませんか。
そおっと私が近づいて、1メートルの距離になっても逃げようとしません。
やっつけるタイミングを見計らいかねているうちに、やっとその場を逃れて少しだけ遠くに移動しました。
私もホッとするやらいぶかしむやら。
とりあえず罠の様子がおかしいことに変わりがないのでワイヤーがどうなっているのかじっくり確認すると、なんと驚いたことにワイヤーをくくりつけていた木が2本とも根元から折れて移動し、他の木に引っ掛かって止まっている状態でした。
これは思わぬところに猪が居るはずです。
猪も相当暴れたのでしょう。
そういえばこの2本の木はちょっと頼りなかったのですが、青い葉っぱが少し残っていたのでまだ生きているだろうということで罠を掛けたのでした。
しかし、半分枯れていたようでみごとに根元からぽっきりと折られていました。
これからはこういう木にはかけてはいけないなとしっかり学んだ出来事でした。
状況を理解して、深追いするとワイヤーの絡みがほどけて自由に動ける範囲が広くなりそうだと判断したので、ここはひとつ誰かに手伝ってもらおうと決心しました。しかし、いくら師匠に電話をしてもつながりません。これは徳島に鹿撃ちに行っているに違いない…。
とりあえずこいつは置いといて、先に他の罠も見回ってくることにしました。
少し離れた猟場には足跡がたくさんついているのですが、道がはっきりせずにランダムに歩いているのでちょっと難しいところです。
その中でもやや道がはっきりとしているところに仕掛けた罠に2頭目がかかっていました!
近づくとここでも細い木が倒れていましたが、ワイヤーを掛けている木は大丈夫なようです。
ガサガサ激しく音がする方へ近づいて行くと、そこそこの大きさの奴がいました。
こいつは非常にアグレッシブで何度も突進を繰り返してきましたが、ワイヤーがしっかり足に掛り、しかも倒木にも巻きついていたので落ち着いてやっつけることができました。
1頭を運び出して、とりあえず先輩猟師の1人が手伝いに来てくれることになったので、やれやれと現場へ向かいました。
先輩猟師とああだこうだとしゃべりながら近づいて行くと、猪はなんと爆睡!
3メートル近づいても微動だにしませんでした。
無理に暴れさせる必要はないからと、先輩猟師の放った1発の銃声であっけなく撃ちとめられました。
きっと奴は自分が死んだことにすら気が付かずに逝ってしまったことでしょう。
鉄砲ってほんとにあっけないもんですね…。
仕留めた猪は意外にもでかいオスでした。
すべての罠の見回りを終えて、に戻るとなんと先輩猟師たちとの合計で全部で8頭も収穫がありました。
しかし、脂の乗りはまだまだ。
里に近くても、やはり12月になるまでは脂の乗りはイマイチなようです。(餌にもよるでしょうけど)
2頭目♀50キロ、脂の乗りはまぁまぁでした。
1頭目♂74キロ!しょっぱなからの大物ですが、気の小ささからして夢に出てきたのはこいつでしょうか。
丸々として見えたのですが、ヨロイばかりが厚くて傷が多く、脂もなく…赤身が肥えていたので良しとします。
こいつは来年用のストックになりました。おいしくいただきます!
というわけで今期もいよいよ始まったという感じです。
里山の神様、
山の神様、
先輩猟師、
師匠、
イノシシたち、今回もありがとう!
そして、今期もよろしくです!
師匠始め先輩猟師たちはガンガン獲ってきていたので、これで私も一安心です。
思い返せば猟期始まりの頃、まだまだ猟期モードになれずなかなか気持ちが乗りませんでした。
久々のシシとの対決を思うと不安とアドレナリンで寝つけず、100キロの猪が罠にかかっていた場合を想像してはウンウンと寝つかれない夜を過ごしていました。
今期は脂の乗り具合を考えて、里に近いほうの猟場から罠を掛けていたのですが、里のシシは大物が多く足跡もビックリするくらいのものが付いていることがあります。おまけに師匠がジャスト100キロの大物と格闘して来たところだったので、より不安があおられていたのです。
おかげで罠の見回りも消極的で、獲物がいなければホッとするという日々を繰り返していました。しょっぱなからビビりモードでのスタートだったのです。
しかし、ある夜猪の夢を見ました。
罠にかかっていた猪はほんの2,30キロ程度でなんのことはない大きさです。
な~んだ、今までの心配は杞憂だったな~、なんてホッとしている夢でした。
翌日はそのせいか猪が罠にかかった確信と、やる気モードが目覚めた感覚を得ました!
その夢を見た翌々日に自信満々で猟場に行くと、案の定一発目で猪がかかっているではありませんか!
これは狩猟の神様のお告げか!?
ようやくこれで今期がスタートした実感がわきました。
最初の猪は、どことなく場の雰囲気の変わった猟場にそっと忍び寄っているときに思いがけない方向から飛び起きてきました。
あれ?なんだかワイヤーをつないだ場所から相当ずれてるような気がするけど…?
なんだか変な感じを覚えながらもとりあえずどういう状況か観察です。
猪は飛び起きた後、こっちへ来るなとばかりの逃げ腰で鼻先で土をかいてはこちらに飛ばしてきます。
なかなか丸々としたよい感じの猪です。
しかし、いつものようにアグレッシブではなく妙に弱気な奴のようです。
いつものパターンなら何度も突進してくるはずなのに、逃げようとするばかりで一度も向かってこず、あろうことかすぐに寝ていた場所に戻ってへたり込んでしまったではありませんか。
そおっと私が近づいて、1メートルの距離になっても逃げようとしません。
やっつけるタイミングを見計らいかねているうちに、やっとその場を逃れて少しだけ遠くに移動しました。
私もホッとするやらいぶかしむやら。
とりあえず罠の様子がおかしいことに変わりがないのでワイヤーがどうなっているのかじっくり確認すると、なんと驚いたことにワイヤーをくくりつけていた木が2本とも根元から折れて移動し、他の木に引っ掛かって止まっている状態でした。
これは思わぬところに猪が居るはずです。
猪も相当暴れたのでしょう。
そういえばこの2本の木はちょっと頼りなかったのですが、青い葉っぱが少し残っていたのでまだ生きているだろうということで罠を掛けたのでした。
しかし、半分枯れていたようでみごとに根元からぽっきりと折られていました。
これからはこういう木にはかけてはいけないなとしっかり学んだ出来事でした。
状況を理解して、深追いするとワイヤーの絡みがほどけて自由に動ける範囲が広くなりそうだと判断したので、ここはひとつ誰かに手伝ってもらおうと決心しました。しかし、いくら師匠に電話をしてもつながりません。これは徳島に鹿撃ちに行っているに違いない…。
とりあえずこいつは置いといて、先に他の罠も見回ってくることにしました。
少し離れた猟場には足跡がたくさんついているのですが、道がはっきりせずにランダムに歩いているのでちょっと難しいところです。
その中でもやや道がはっきりとしているところに仕掛けた罠に2頭目がかかっていました!
近づくとここでも細い木が倒れていましたが、ワイヤーを掛けている木は大丈夫なようです。
ガサガサ激しく音がする方へ近づいて行くと、そこそこの大きさの奴がいました。
こいつは非常にアグレッシブで何度も突進を繰り返してきましたが、ワイヤーがしっかり足に掛り、しかも倒木にも巻きついていたので落ち着いてやっつけることができました。
1頭を運び出して、とりあえず先輩猟師の1人が手伝いに来てくれることになったので、やれやれと現場へ向かいました。
先輩猟師とああだこうだとしゃべりながら近づいて行くと、猪はなんと爆睡!
3メートル近づいても微動だにしませんでした。
無理に暴れさせる必要はないからと、先輩猟師の放った1発の銃声であっけなく撃ちとめられました。
きっと奴は自分が死んだことにすら気が付かずに逝ってしまったことでしょう。
鉄砲ってほんとにあっけないもんですね…。
仕留めた猪は意外にもでかいオスでした。
すべての罠の見回りを終えて、に戻るとなんと先輩猟師たちとの合計で全部で8頭も収穫がありました。
しかし、脂の乗りはまだまだ。
里に近くても、やはり12月になるまでは脂の乗りはイマイチなようです。(餌にもよるでしょうけど)
2頭目♀50キロ、脂の乗りはまぁまぁでした。
1頭目♂74キロ!しょっぱなからの大物ですが、気の小ささからして夢に出てきたのはこいつでしょうか。
丸々として見えたのですが、ヨロイばかりが厚くて傷が多く、脂もなく…赤身が肥えていたので良しとします。
こいつは来年用のストックになりました。おいしくいただきます!
というわけで今期もいよいよ始まったという感じです。
里山の神様、
山の神様、
先輩猟師、
師匠、
イノシシたち、今回もありがとう!
そして、今期もよろしくです!
今季初獲物おめでとうございます!
こちらはなかなか忙しく、罠3つ掛けただけです。しかも見回りは夜。
新しく空気銃もスコープの調整も出来てません。
いったいどうなることやら…
一日48時間欲しいです笑
出だしは直ぐには調子が出ないものなのでしょうね。
これから段々と本調子になっていくことでしょう。
あまり強気にならずにくれぐれもビビリを忘れずにね。
気を付けて頑張って下さいね。
夜の見回り、大変そうですね。脂も今から乗ってくるのでこれからが楽しみですね。
しかし、ほんとに時間はいくらあっても足りないですよね~。
解体はみんなでワイワイやっているのでそう大変ではありませんが、みんなが一度に獲ってきて、全部で10頭近くになるとさすがに大変です。12月中はずうっとこの調子でしょうが。
生き残るためにはビビりは必須の要素だそうで、これからもずっと大事にしていきたいと思います。(笑)