名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

どこから考えるの? 文章問題・・・

2013-10-03 12:24:05 | 中学3年

文章問題が大変なのは、式や計算方法を考えるのに

どこから考えればいいのか 分からなくなる~と言うことがあります。

そのひとつの答えとして

まず、何を求めようとしているのか?を考える。

そのためには、何が分かればいいのか?を考える

という作業のくりかえしで うまくいく場合が多いようです。

 

前回の問題

ア、イ、ウ、エ の4枚のカードがあります。

ア、イ、ウ の 3枚のカードの裏には 整数が書いてありますが

エのカードの裏には分母が2以上の約分できない分数が書いてあります。

カードの数字を2つずつかけ算したところ

ア×ウ=15、イ×ウ=10、ア×エ=12 のようになりました。

エのカードの裏に書かれている分数はいくつですか

 

 

ここで まず、を求めようとしているのか?

これは、エのカードに書かれた分数を求める事でした。

そのためには、何が分かればいいのか?

その分数とアの整数を掛けたら12になるので アの整数が分かればいい

そのためには、何が分かればいいのか?

アの整数が 何通りあるのか?そのうちの どの整数ならつじつまが合うのか?

    という筋書きです。

 

では、実際に検証してみましょう。探偵になった気分で

 

求めたいのは エ の分数です。

ア×エ=12 ですから  アが分かればいい!

ところで ア×ウ=15ですから  アは1、3、5、15 のうちのどれかです。

このうち 1と3を使うとエが整数になってしまうので だめですね。

ということで、アの候補は 5 か 15

もし アが5だったら ア×ウ=15より  ウは3 となりますが

イ×ウ=10 という条件から ウは 3ではない!

ということは、もしかして アは15なのか?

アが15 だったら、ウは1でイは10。全部整数です。

そうなるとア×エ=12ですから

エ=12÷15=4/5(5分の4) と分かります。

めでたしめでたし~

 

と、ここで中学生以上の皆さんからは アは -15でもいいんじゃないのか?

という声が聞こえてきそうです

そうです、ア、イ、ウ の数字は整数となっていますので みんな負の数でも

計算上は間違ってはいませんが、小学生はまだ負の数を習っていませんので

ここでは、プラスの数だけでOK!なんです。

 

まあ、こういうところがいいかげんなので、中学に入ってから戸惑う

ということもあります。はい。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿