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アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

実録 がんばれ若者。 そして親。

2009-06-26 13:55:48 | 青年の子育て
  つづきです。

中3の「驚き」を、はるかに凌駕する高3の「驚き」

でも、私は嬉しかった。
彼が、本当のことを言ってくれて。
主人や私に気をつかって、本心とは裏腹なことを言わないでくれて。


ちょうどこの少し前、ある出来事がきっかけで、人生を悲観した私は心のバランスを崩し、心理療法のケアを受けていました。
そこには、いろいろな方がたくさん来ていて、その人達とグループワークをすることも多かったのですが、皆、ある共通点を持っていました。

親との葛藤です。

身体的に、また心理的に強い支配を、長期にわたり親から受け続けた子は、親が恐いですから、親の気に入られるような「良い子」になる可能性が高いです。

大人になってもそれを引きずり、親のみならず、職場の上司や先輩、あるいは配偶者の前で「良い子」を演じ続け、必死にがんばって、ついに自ら壊れていってしまう人たちを、それでもなんとか自分を取り戻そうともがく人たちを、目の前で何人も見ました。
つらいなんてもんじゃない。

親の「よかれ」が、必ずしも、子どもにとっての幸せではないこと、素直でおとなしい良い子ほど、気を付けなくてはいけないことを、私は全身で学んだのです。

だから私は、息子の言葉に、驚いたけど、同時にほっとしたのです。

「あー、もったいない。上の大学に良い条件で行けたのに。」
と、一瞬思いましたが、次の瞬間、間髪を入れず答えることができました。

「わかった。あなたがやりたいことをやりなさい。応援する。」

そして、夫がまたすごかった。

私学の高校に入れて学ばせるのには、たくさんのお金がかかります。
夫は「それが親の義務だ」と、一生懸命働いてくれました。
それが、ある意味、無駄になってしまう。

工学系の大学に入れば、将来も安心だし、世間的にも問題なく見えます。
それが、美大生になって絵を描くという・・・。

ところが、私の報告に、夫は全く動じませんでした。
「そう、わかった。」
と一言。
すごい人だ。


・・・と、ここまで書いて気がついたんだけど、相変わらず長男はぶっきらぼうで無口だし、夫も極楽とんぼみたいなところあって、いつも「全くもう!!」って思ってたけど、うちの家族は案外イケテるんだねぇ・・・。

                        まだまだつづく・・・


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