第782話 「空気人形」

いやぁ・・・日記を全然書いてなかったなぁ。
そんな訳でちょいと色々あった事をまとめて書こうかなと。

この前、台風で仕事が休みになりました。
でも午後には晴れたんで気になってた映画を観に行きました。
「空気人形」という映画です。

「空気人形」という映画に興味を持ったのはまず監督が是枝監督だった事。
昔、観た是枝監督の「ワンダフルライフ」という映画が凄く好きなんです。
当時は凄いショックを受けましたよ。
そして「ワンダフルライフ」に出演していたARATAさんが
「空気人形」にも出演しているんです。
そして不思議なストーリーと不思議な映画のタイトルですね。

ストーリーはある男が所持している性欲を満たす人形が
ある日、心を持ってしまうというストーリーです。
性欲を満たす人形なんで・・・いわゆる大人のおもちゃです。
なので女性がこの映画を観るのはキツい場面がチラチラあります。
まぁ板尾創路が演じる人形を所持する男の役は
男から見てもちょっと気持ち悪い役なんだけど。

でもこの映画の世界観は素晴らしかった。
切なくもあり少し残酷でもあり。
そして他の登場人物も空虚な人々なんですよね。
そしてラストが悲しい終わりなんだけど少し希望があるみたいな。

説明がないんで意味が分からない箇所が何個かあったんだけど
ネットの意見を見たら色んな解釈があって“なるほど”って感じでした。
深いな・・・って感じでしたね。是枝監督らしいなと。

ストーリーも深いし映像も良かったんだけど音楽も素晴らしかった。
音楽はworld's end girlfriendというアーティストなんです。
私は名前は知ってたけど聴いたことはなかったんですよ。
ポストロックのアーティストみたいですね。
ポストロックって環境音楽とか映画の音楽っぽい部分もあるんで
なるほどって感じでしたね。私はポストロックも大好きなんで。

この手のストーリーって結構あったりするんですよね。
人間じゃないものが心を持つという。
古くはピノキオから私が子供の頃に好きだったヒーローもののキカイダーとか。
映画だとブレードランナーとか僕の彼女はサイボーグとか。
心を持つことによる葛藤があったり逆に人間が教えられたりとか。
そして作り手の深いメッセージがあるんですよね。

私は昔ジャンプで連載されてた電影少女を思い出しましたね。
電影少女の“あい”はラストで人間になってハッピーエンドになるんだけど
「空気人形」のラストはちょっと切ないかな。

この手の映画は私は大好きなんですよね。でも一般的じゃないと思う。
好き嫌いがはっきり分かれますね。
私はハリウッド的な映画はあまり好まないんです。
一回観たらもういいやって感じで。

でもこの手の映画は何度も観たくなるんですよね。
私は音楽と同等に映画も大好きなんだけど
この手の映画に出会うと映画が好きでホント良かったって思うんです。
うん、また観たいですね。

※You Tube動画


●空気人形・予告