お供え餅を一つだけ・・

2004-12-30 | Weblog
「一夜飾りはいけません」というのは門松だけでなく
お供え餅にも当てはまるのでしょうか・・・?
そんな気がするので今日お供え餅を買ってきて玄関に飾りました。

子供の頃、12月30日の朝、目覚めると良い香りがしていました。
お餅をつくために母がもち米を蒸しているんです。
その頃実家はとても古い家で、台所にかまどがありました。
餅つきの時以外はあまり使っていなかったみたいです。
母がもち米を蒸し、父が餅つきを始めています。。
私達姉妹はかまどの火を眺めながら、半分くらい餅になった状態のものを
分けてもらって食べるのが大好きでした。

つきあがると、熱々のお餅を母が手早く千切り、丸めてお供え餅を作ります。
私たちも一組ずつもらって勉強机に飾るのでした。
お供え用の小さな橙などありませんから、普通のミカンを載せます。
アンバランスですぐに落ちてしまうのですが、やはりミカンが無いと
しまりがない感じがするんですよね。。

いつ頃から30日の餅つきをしなくなったのか
不思議なことにはっきり覚えていません。
多分家を建て直して台所が変わってからなのでしょう。
もち米を餅屋さんに預けて、代わりに餅つきをしてもらったり
餅つき機を購入して少しずつつくようになったりしていきます。
その餅つき機で、母は正月になって2日くらいに餅つきをして、
つきたてを食べさせてくれて、帰省する楽しみの一つでした。

テレビのDash村を見ると、昔の台所が懐かしく思い出されます。。
寒くて使いにくくて子供心には恥ずかしくて、あんなに嫌だったのに・・・。