緑とともに・・・・

小田原市にある樹木卸販売を生業とする有限会社小田原植木のBlogです。

白梅・杉田も西へ

2011年02月24日 | 事業紹介




西方の由緒正しきところからのご注文が続きましてありがたい限りです。
今日のこの杉田という品種の白梅は、京都の高台寺さんの境内にお植えいただけるうめです。






鷲峰山高台寺は、観光に人気の東山にあるお寺で、豊臣秀吉が病死した後、出家した北政所(ねね)が建てたお寺です。ねねさんは人望が厚く、宿敵だった家康にも一目置かれ、高台寺は手厚く加護を受けたと言われています。

という歴史的なお話もさることながら、落語好きな私としては人情落語の「幽霊飴(子育て幽霊)」を思い起こします。

ある夜、店じまいした飴屋の雨戸をたたく音がするので主人が出てみると、青白い顔をして髪をボサボサに乱した若い女が「飴を下さい」と一文銭を差し出します。主人は怪しんだが、女がいかにも悲しそうな小声で頼むので飴を売ってやります。 翌晩、また女がやってきて「飴を下さい」と一文銭を差し出します。主人はまた飴を売ってやります。 その翌晩も翌々晩も同じように女は飴を買いに来ますが、とうとう7日目の晩に「もうお金がないのです。どうかこれで飴を売ってもらえませんか」と女物の羽織を差し出しました。主人は女を気の毒に思っていたので、羽織と引き換えに飴を渡してあげます。
翌日、女が置いていった羽織を店先に干していると、通りがかりのお大尽が店に入ってきて「この羽織は、先日亡くなった自分の娘の棺桶に入れてやったものだ。これをどこで手に入れたのか」と聞くので、驚いた主人は女が飴を買いにきたいきさつを話します。
お大尽も大いに驚き主人ともども娘を葬った墓地へ行くと、新しい土饅頭の中から赤ん坊の泣き声が聞こえます。掘り起こしてみると、娘の亡骸が生まれたばかりの男の赤ん坊を抱いており、手には飴屋が売った飴が握られていました。きっと赤ん坊が不憫で死に切れず、三途の川を渡る6文銭を1文ずつ使って飴を買っていたんだろう、と飴屋とそのお大尽はうなずきあい、さてこの子をどうしようかと相談します。
「それならばこの子をお坊さんにするためにお寺に預けよう。高台寺がいい」というお大尽に飴屋はその理由を問いかけますと「それは、子を大事(高台寺)にする」という落ちですが、
実際高台寺の裏は無縁仏の墓地が広がるこの世とあの世の境の辺りだったそうです。江戸時代あたりは、暗くさびしい場所だったのでしょうね。そんな幽霊飴は今ではお土産として売られているそうです。

話は大きくそれましたが、そんな由緒あるお寺に白梅が参ります。ご覧の皆様も京都に行った際にはぜひ杉田梅をお探しになってください。






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