The Place

自分の言葉で、ゆっくり語ること

Merry Lou

2008-05-11 00:35:23 | 日記
今日は一日中雨だった。
5月の割にすごく寒かったし。
朝目を覚まして、窓を開けたまましばらく部屋の中に居たら、体が冷えてしまった。
久しぶりに湯船につかりたくなり、昼間からお湯を溜めてゆっくり入った。

そんな緩やかな一日の始まりだった。
だけど、今日は、前から楽しみにしていた特別な日なのだ。

シャーベッツの10周年記念ライブ@東京ドームシティJCBホール。
このバンドは6年くらい前からずっと好きで、CDは全て持っていて、曲はほとんど全部頭の中に入っている。

6年前って言ったら、高専の男子寮に住んでいた頃だ。
今とは全然違った生活をして、違うことを考えていた気がする。
あの頃考えていたことは、「自分はどういう道に進もうか」「自分にはどういう才能があるのか、それとも何もないのか」「自分に合っている女の子はどういう人なのか」たぶんそういうことだったと思う。
最近ではあまり考えないことばかりだ。
自分の頭の中は結構変化してしまったけれど、心に響く音楽は変わっていないんだね。


話が脱線したけど、とにかく、今日のライブは最高だったんだ。
念のため言っとくけど、僕は「最高」って言葉はたまにしか使わないようにしてるんだ。

以下、セットリストと簡単な感想(中盤の曲順は記憶が曖昧)。
自分が今日のライブをいつまでも忘れないために、書いておこう。

1,GHOST
ベンジーと福士さんの二人だけで演奏。シャーベットのファーストシングル。10周年ってことで、原点を振り返るという意図があるのかな、と思った。

2,夢見るストロベリー
曲の途中からドラムとベースが入ってきて、ドラマチックな展開がいい。
「ストロベリーは土から生まれ あんなに赤いよ」深く突き刺さる言葉だね。

3,トライベッカホテル
ちょっと聞きたいな、と思っていたので嬉しかった。
ベンジーの「Let's Party」が聞けたのもよかった。

4,HIGH SCHOOL
モッシュ&ダイブ。自分はバルコニーの指定席なので眺めるだけ。
でも、眺めているのも悪くないね。

5,アンドロイドルーシー
6,カリフォルニアドリーミング
7,Rainbow Surfer
このへんはあんまり印象にない。あんまり好きな曲じゃないしね。

8,タイトル不明
たぶん新曲でしょう。不思議な感じのする曲。
福士さんのコーラスが演歌っぽかった。

9,GOD
10,Gas Panic
ライブ映えがする曲なので、これからライブの定番になりそう。

11,Ray
「クッキーほおばって気ままにいこうぜ」そんな歌詞を悲しげに歌わないで。
切なすぎる。

12,サリー
Vietnum GIGS行きたかったな。

13,小さな花
これは、素直に感動したね。ポピーが風に揺れている情景が目に浮かぶ。
気づいたら泣いていた。

14,Black Jenny
うわー、これもやっちゃうんか、すげーな今日は、っておもった。

15,SIBERIA
そして、シベリアか、たまんねー!
レーザービームを使って雲海みたいな映像を作り出していたので、飛行機に乗っている気分になれた。

16,カミソリソング
もう、どうにでもして、って感じ。

17,ジェームズさん
カミソリソングの後はJJDで本編終了かな、と思っていたので意外。
「窓から外を見てる」の後のギターがたまらない。

18,君の肩にふれて
ドラムのカウント、福士さんの「うふっふー うふっふー」
何百回もCDで聴いたあのイントロ。
それが今目の前に。

19,タクシードライバー
なぜかあんまり印象に残っていない。

20,ジョーンジェットの犬
イントロと中盤のギターソロがカットされていた。好きなのに。
他の客も肩透かしをくらった様子。
でも、ちょっと考えて、たぶん意図的なものだろうと予想がついた。
アンコールでたくさん曲をやるから、本編はさっぱり終わらせようということなのだろう。
アンコールを楽しみにするとしよう。

Encore 1

MC
「アンコールありがとう」
「シャーベッツの10周年に来てくれてありがとう」
「10年なんてあっという間だったね」
「これからどうなるかは誰にも分からないけど、運を天にまかせて進み続けるわ」
って言ってた。ベンジーらしい言葉だ。

1,わらのバッグ
この歌が、これほど強く響いてきたことは無かったな。
気づくと、今日二回目の涙を流してた。

2,シェイク シェイク モンキービーチ
しんみりした歌のあとで、ぐっとテンション上げるのもいいね。

Encore 2
1,チャームポイント
この曲聴くと、どうしても、真冬の屋上ライブの映像が目に浮かぶ。
みんなの揺れ方も、そんな感じ。

2,Merry Lou
まさかこれが最後に聴けるとは思わなかった。
すげー嬉しい。シャーベッツの魅力が凝縮されたような歌だから。
中盤の静かになるところで、ベンジーの歯笛が響き渡る。
永遠にも感じるくらい、空気が凍りつく。
静かで、冷たくて、美しい。
例えるなら冬の森。
これだ、この感じが大好きなんだ。

深い川は静かに流れる

2008-05-03 23:53:46 | 日記
伊豆半島へ一人旅に行ってきました。

バイクで野宿の旅をするのも、もう4回目かな。

一人旅に必要なものは、使い慣れた地図、綿密すぎず無理のない計画、十分な体力、少しのお金、丈夫な服と履きなれたブーツ。

バイクは18歳の時から同じやつに乗り続けていて、テントは4年間使っているし、コッフェルは2代目だ。

無駄な気負いも無く、特に目的も無く、ただ孤独を楽しむためだけの旅。

選ぶことをやめ、閉じたものを開き、夜の音を聴く。

そう、深い川は静かに流れるのだ。