“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

新田次郎『生誕100年』フェア

2013-03-26 | 日記

山岳小説で知らない人はいない『新田次郎』の生誕100年(6月6日)

記念して秀岳荘ではこのようなファアをやっています。

 

田次郎 生誕100フェア開催中!

 

山を描ききった作家「新田次郎」の肖像

 

新田次郎の息子で文筆家の藤原正彦氏は、2005年『国家の品格』が

ベストセラーになりましたね。

日本人としての自信を取り戻すきっかけを得るような良書でした。

 

藤原雅彦の「国家の品格」

  

 

さて、息子さんはともかく...新田次郎の小説のご紹介です

ナンバーは、この小説

 

孤高の人(上・下) 

 

六甲山で「単独行」に目覚め不世出の登山家と言われた加藤文太郎の、

登山に情熱を傾けた短い生涯を描いた実名小説。山と溪谷社の『山と渓谷』

に連載され、僕が生まれた年の7年後1969年に新潮社から出版されました。

Toshiが若き日の転勤生活を過ごした兵庫県西宮市は六甲山の麓。

毎日毎日...、あの六甲の山並みを見ないで過ごす日は無かった4年間

あっての“思い入れある作品”です。

アミーゴが「単独行」にこだわる原点になったともいうべき小説です

 

 

そして、「孤高の人」と対で読んでいただきたいのは、同じ『山と渓谷』に連載

されたというこの作品

栄光の岸壁(上・下)

 

主人公である芳野満彦(本書中:竹井岳彦)は、17歳の時に冬の八ヶ岳

で遭難し、友人を失うとともに自身も凍傷で両足のすべての指を切断した。

しかし、自分の存在を山に関わることへの執念に変え、不撓不屈の末、

ついに日本人初マッターホルン北壁に挑むという感動の作品。

※芳野満彦氏は昨年2012年2月、80歳で逝去されました。 

 

最後に、この作品もセットでいかがでしょうか

銀嶺の人(上・下) 


女性初のヨーロッパアルプス3大北壁登頂を果たした登山家で女医の

今井通子(本書中:駒井淑子)をモデルにした小説。性格が正反対である

が故か、意気投合した若山美子(本書中:若林美佐子)との出逢いと、

形は違っても、ともに山に惹かれいく心情を見事に描写したした秀作。

 


Toshiが選んだ3作品、たまさかですが新田次郎の長編三部作ということ

らしく、いずれも実在の岳人をモデルに書かれています。

 

その三部作、是非「人は何故山に登るのか?」の答えを探す旅として読ん

でいただければ幸いです。

そして、三作品読み終えた人は一層その答えを山に求めたくなるはず

です

どこかの頂上でお会いしましょう

 

同じような企画を石井スポーツでもやっているようです。 

 

 

 


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2 コメント

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はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-03-30 12:23:33
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっす(* ̄∇ ̄*)エヘヘ。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(*゜ー゜*)ポッ
返信する
>はじめまして、初コメントです! (Toshi)
2013-03-31 14:46:07
めぐみさん

はじめまして。
むさ苦しいブログにようこそいらっしゃいました。
山関連の報告以外とりたてて何もございませんが、ごゆるりとしていって下さいまし。
返信する

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