山岳小説で知らない人はいない『新田次郎』の生誕100年(6月6日)を
記念して秀岳荘ではこのようなファアをやっています。
新田次郎 生誕100年 フェア開催中!
山を描ききった作家「新田次郎」の肖像
新田次郎の息子で文筆家の藤原正彦氏は、2005年『国家の品格』が
ベストセラーになりましたね。
日本人としての自信を取り戻すきっかけを得るような良書でした。
藤原雅彦の「国家の品格」
さて、息子さんはともかく...新田次郎の小説のご紹介です
ナンバーは、この小説
孤高の人(上・下)
六甲山で「単独行」に目覚め不世出の登山家と言われた加藤文太郎の、
登山に情熱を傾けた短い生涯を描いた実名小説。山と溪谷社の『山と渓谷』
に連載され、僕が生まれた年の7年後1969年に新潮社から出版されました。
Toshiが若き日の転勤生活を過ごした兵庫県西宮市は六甲山の麓。
毎日毎日...、あの六甲の山並みを見ないで過ごす日は無かった4年間
あっての“思い入れある作品”です。
アミーゴが「単独行」にこだわる原点になったともいうべき小説です
そして、「孤高の人」と対で読んでいただきたいのは、同じ『山と渓谷』に連載
されたというこの作品
栄光の岸壁(上・下)
主人公である芳野満彦(本書中:竹井岳彦)は、17歳の時に冬の八ヶ岳
で遭難し、友人を失うとともに自身も凍傷で両足のすべての指を切断した。
しかし、自分の存在を山に関わることへの執念に変え、不撓不屈の末、
ついに日本人初マッターホルン北壁に挑むという感動の作品。
※芳野満彦氏は昨年2012年2月、80歳で逝去されました。
最後に、この作品もセットでいかがでしょうか
銀嶺の人(上・下)
女性初のヨーロッパアルプス3大北壁登頂を果たした登山家で女医の
今井通子(本書中:駒井淑子)をモデルにした小説。性格が正反対である
が故か、意気投合した若山美子(本書中:若林美佐子)との出逢いと、
形は違っても、ともに山に惹かれいく心情を見事に描写したした秀作。
Toshiが選んだ3作品、たまさかですが新田次郎の長編三部作ということ
らしく、いずれも実在の岳人をモデルに書かれています。
その三部作、是非「人は何故山に登るのか?」の答えを探す旅として読ん
でいただければ幸いです。
そして、三作品読み終えた人は一層その答えを山に求めたくなるはず
です
どこかの頂上でお会いしましょう
同じような企画を石井スポーツでもやっているようです。
はじめまして。
むさ苦しいブログにようこそいらっしゃいました。
山関連の報告以外とりたてて何もございませんが、ごゆるりとしていって下さいまし。