浦安にて

2011年04月07日 | 日記

千葉県内の理事長達には理事長のメーリングリストがあり、千葉ブロックの情報や県内各地の青年会議所の情報交換がされています。

今回の震災を受けて、各地の被害状況や各LOMの要望、各LOMの活動などの情報交換がされてきました。

震災直後から、情報のやり取りが始まり、各地の状況が細かく我々に伝わってきました。

 

テレビや新聞などの報道よりも早くかつ正確な情報が送られてきました。

今回の震災で千葉県内で旭と浦安が大きな被害を受けていますが、我孫子市でも188棟も損壊するなどの情報もあり、ネットワークの重要性を感じる瞬間です。

 

浦安市は今回液状化で大変な被害が出ていて、今現在でも砂の除去が終わってなく、土嚢袋がまだまだ足りない状況のようで理事長オールメールでもそのことについて、以前から触れられていました。

実際、浦安の市内で土嚢袋を入手するのは困難な状況のようです。

今回は下水の復旧が見通しが立ってなく、風呂はおろかトイレすらできない状態が今でも続いていて、便袋も必要との要請がありました。

そんな状況を以前から知っていて、指をくわえるだけの状態になっていたのが大変申し訳なく思っていたのですが、メールを見て少しでも協力したいと思い、4月6日は土のう袋を届けに浦安の深作理事長にお会いしに行きました。

 

深作理事長もこれまで毎日ボランティアに参加していて、本業の接骨院の営業もままならない状況のようですが、本当に頑張っていました。

浦安市商工会議所で待ち合わせをして合流し、近くの浦安市役所まで行き、災害支援物資と言う事で岩舘委員長にも土嚢袋を提供してもらい、合計1000枚超を渡してきました。

その時に市の職員の方が代車を持って引取りに来てくれた時に少し立ち話をさせてもらいました。

 

今、深作理事長は液状化の酷かった地域にあって、現在は砂の撤去が終わっているが使用禁止になっている公園の使用を考えているようです。

理由は市内の子ども達を遊ばせたいとの事。

現在、市内の小学生は学校のグラウンドが待ってく使えない状態で体育どころか校庭で遊ぶこともできない。

下水も使えない状況なので給食も提供できず、短縮授業になっていて子ども達も大変な苦労を強いられているようです。

 

今度のGWも多分同じ状況になってしまう事が予想されるため、深作理事長はどうにかして子ども達を外で遊ばせてあげたいので、連休中に公園の開放をして欲しいと話していました、その中で深作理事長は事業をやって子ども達と交流をしたいのだとの事。

中々、許可が下りるのが難しいようですが、どうにか実現にこじつけたいと強く願っていたので、実現できるのではないでしょうか。

やはり、こんな時に青年会議所と言う団体は必要なのだと再認識させてもらえます。

 

その後、深作理事長にお願いをして市内を案内してもらい被害状況を見せてもらいました。

テレビでは何度もその状況を見ましたが、やはり現場に行くと本当に多くの事を感じます。

 

ずっとボランティアとして活動していた深作理事長はテレビ局の対応などもしていて、テレビ朝日やTBSの取材なども受けているそうです。

その中で、TBSの取材班が市内を案内してほしいと言う依頼があり、浦安市の現状を少しでも多くの人に知ってもらいたいと思い案内をしたらしいです。

 

市内を色々案内し、現状を見て貰っていたのですが、途中で頭に来て案内をやめて帰ってしまったらしいです。

取材班達は災害復旧を頑張っている人達に目もくれず、ひどい状態の場所に来ると「欲しいのはこういう絵なんです」と嬉しそうに言われたらしいです。

マスコミの本質を見たような話です。

深作理事長は浦安市民でもあり、少しでも浦安市の為になればと思い受けた仕事ですが、市民感情として許せなくなるのは当然だと思います。

 

そんな話をしていると今、浦安市の被害の象徴ともいえる公園に着きました。

 

左に原副理事長と深作理事長。

 

当時、テレビの取材も来ておりました。

風が吹くと片付いていない砂埃が舞い我々に襲い掛かります。

まさか浦安でこんなに砂埃を浴びるとは思ってもいませんでした(笑)

しかし、その横でお花見をしている方々がいて、徐々に日常に戻りつつあるんだなと、ちょっとした嬉しさを感じられました。

 

他にも色んな場所を見させてもらいましたが、本当に町が大変な事になってます。

高級住宅街の地域も見るも無残で、DHCの社長宅も大変な状況になってました。

お笑い芸人のぐっさんの家は無事なようでした(笑)

 

本当に町が壊れてしまったと言う感じです。

液状化での被害の為、国の災害認定が下りないとの事で、復興には市の財源のみが頼りとなり、その額が700億超だろうと言われているそうです。

浦安市の一年間の予算に相当する被害を受けてしまい、数年は復旧にかかるようです。

 

深作理事長は、前回の阪神大震災の時に被害がひどかった地域の住民はみな他の場所に引っ越してしまい、町から人がいなくなり治安も悪くなってしまった。

浦安はそうならなければ良いと心配してました。

浦安駅や新浦安駅の周りは大きなチェーン店が多いため、震災後は殆ど休業中でお酒を飲む場所もないとの事。

浦安市の景気回復に貢献できないようです(笑)

 

 

いろんな話をしましたが、今回のボランティア活動の中で浦安JCは素晴らしい可能性を発見したらしいです。

毎日の様にボランティアをしていると、大学生たちが本当に数多く参加をし、一緒に活動する機会がとても多かったようです。

その中で、色々話をしていると「青年会議所活動にとても興味があり、やってみたい。」との事

しかし、「お金が無い」。

 

学生がお金あったら怖いよね(笑)

そこで、浦安JCは彼等にジュニアJCとしてこれから参加してもらうようです。

いわゆるオブザーバーのような形なのでしょうが、例会には参加や事業に会員同様に参加してもらうとの事。

 

お互いにとって素晴らしい事だと思いました。

まちを愛する気持ちがこのような素晴らしい出会いをさせてくれたのかもしれません。

 

やはりJCは動いてナンボです。

 

お忙しい中、本当に深作理事長にはお世話になりました。

 

皆さんも、ぜひ他のLOMのメンバーと沢山交流してください。