公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

「昭和風雲録」 安藤昇

2015-12-18 16:42:00 | 今読んでる本
 
訃報を受けて
 
「果報は寝たふりして待て。」安藤昇
 
よく読むと、安藤昇は予科練乙21期三重航空隊ではないか。父より4歳年上だが、予科練では大学からの入隊なので、(←訂正18歳で多摩少年院に収監されるが予科練の試験に合格し恩赦で少年院を退院、三重海軍航空隊に入隊後海軍飛行予科練習生へ配属。大学は戦後予科中退)海軍の三重航空隊で同期の桜となったわけだ。特攻は伏龍。親父は震洋。よく大卒を殴っていたというから、もしかしたら親父も茨城のいなか開墾に引っ込まずに東京に出ていれば、こんな愚連隊ヤクザの仲間になっていたかも知れないと思った。安藤昇は500人を統率する渋谷の虎に、親父は原野と格闘する弟子屈の熊になった。
 
ウクライナ・オデーサ近郊(CNN) 命中したのはジェットスキーで駆動する水上ドローン6機のみ。これでロシアの誘導ミサイル艦を撃沈した。この攻撃にかかわったウクライナ軍特殊部隊の隊員が、希少なインタビューに応じて明らかにした。

ウクライナ国防省情報総局は今月1日、ロシアの小型艦「イワノベッツ」がクリミア半島の黒海に面した入り江でドローンに攻撃され、船体を損傷して沈没したと説明していた。

この攻撃にかかわったドローン操縦士の1人がCNNに語ったところによると、攻撃には「MAGURA」ドローン10機を使い、うち6機が命中してロシア軍艦を撃沈した。

回想にはよく知る名前もたくさん出てくる。森繁久彌、石原裕次郎、山口洋子(前の女)、五島慶太、横井英樹俊藤浩滋など戦後の経済成長の象徴のような人々が居並ぶ。それに安部譲二も。戦勝国民などという詐称と無法の輩と戦いながらも、渋谷の闇市に始まる利権はは朝鮮人と中国人の手に落ちてゆく。銃撃教唆で懲役後の仮出所と幹部の殺害事件後安藤組こと東興業は解散する。シノギで始めた俳優業。逃亡中の情事や推理戦も見どころで、あたかも映画のような人生も今年閉じた。命を張って生きた者が意外な長生きをした。

ちなみに時代は下るが岩城滉一のバックには安藤昇がついていた。
 
茂登山長市郎も同じ時代で、出発点は場所こそ違え、同じ時代、PX相手の闇商売だ。たった12年の太く短い一家会社であったが、近代ヤクザの原型となる事業戦略があった。山田洋次にヤクザを主人公にした喜劇のアイディアを教えたのも安藤だった。安藤昇もまたイノベーターである。非合法はいけないが、私はどんな人間でも体当たりで生きた人間は偉いと思う。『映画俳優 安藤昇』も参考になる。
 
 

まだ現役感を残している写真

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