公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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北朝鮮の砲撃が民家に着弾

2010-11-23 21:10:16 | マキャヴェッリ
 勝手核開発などの挑発は米国を当事者に引き出すことに目的があった。 この間、北は一貫して本土の意図を背景に忠実に動いている。後継者承認も本土の同意が前提であった。
 しかし今回は、事実上事後承認というわずかな距離が生じた。 この関係変化は、北の中枢が本土派の先手をとり、これまでと違った軍事オプションが北にある事を示す必要に追いつめられた弱体化の結果とみることが出来る。本土はいまのところ北の砲撃を非難をする意思がないメッセージを示している。このリアクションには、領土問題を大義として今後も北と本土が連携行動を起すオプションがあるという裏の同志関係メッセージが読める。
 これまで通り米中の戦争が起こりえないと見切って行動を起したという前提に立てば、挑発は交渉を優位に進めるカードと読む事が出来るが、韓国の軍事訓練が韓国単独の訓練ではないという常識に立つならば、これは新たな米中代理戦争の端緒となる可能性がある。中国が海上の国境を東経128度以東に引くためには東シナ海にさらなる嵐を起すことが必要となる。この場合中国本土が目指しているのは海上限定した、米軍の参戦と、日本近海からの米海軍の撤退(開戦しなければ退却はない)とみることも出来る。

北朝鮮の朝鮮人民軍が23日午後2時半(日本時間同)すぎ、韓国が黄海上の軍事境 界線と位置付ける北方限界線(NLL)に向け、陸上から砲撃。韓国軍も応戦し砲撃戦
となった。北朝鮮側の砲弾の一部はNLL付近の韓国・延坪島(ヨンピョンド)に落下 し、韓国軍兵士2人が死亡、15人が重軽傷を負ったほか、住民3人も負傷した。民間 人被害を伴う陸地への砲撃は、1953年の朝鮮戦争休戦以来初。韓国の李明博大統領 は「何倍もの兵力で懲らしめる必要がある」と宣言、朝鮮半島は極度に緊張してきた。

北朝鮮による韓国のヨンピョン島への砲撃があった中、神奈川県のアメリカ海軍横須賀基地に配備されている原子力空母「ジョージ・ワシントン」が日米共同統合演習に参加するためなどとして24日朝、横須賀を出港しました。
一方、今回の砲撃との関連について艦長は「今後の運用はコメントできないが同盟国と連携することで緊張や不確実性を小さくすることが任務だ」と述べました。
アメリカ海軍の原子力空母「ジョージ・ワシントン」は補給や乗組員の休養のため今月1日に母港の横須賀基地に戻っていましたが24日午前7時半ころ横須賀基地を出港しました。
出港に先だってデイビット・ラウスマン艦長は記者会見し出港の目的について「継続的に行っている西太平洋地区での警戒活動を行うためで航海中には演習に参加する」と述べ来月3日から日本の周辺海域などで行われる「日米共同統合演習」に参加するためと説明しました。
一方、23日の北朝鮮による韓国のヨンピョン島への砲撃との関連については「今後の船の運用はコメントできないが西太平洋の同盟国と連携することでこの地域の誤解、緊張や不確実性を小さくすることが任務の1つだ」と述べました。

11月24日 12時41分 NHK



中国の言う「近海」とは戦略上の概念であり、その範囲は、中国が管理する全海域のみならず、以下の海域に存在する『中国固有の領土』も防衛範囲に含む。具体的には、日本から台湾、フィリピンにいたるラインを「第一列島線」と称し、このラインの内側を中国近海と位置づける。小笠原諸島からグアム・サイパンにいたるラインを「第二列島線」と称し、各種作戦を実行できるものとする。躍進前期の最後の年である年内に、冷戦時代の封じ込め線である第一列島線を管理下に置くことが達成されなければ国内の政治問題になる。
 尚、中国の中学校歴史教科書には、かつての朝貢貿易(シンガポールからインドシナ半島全域、タイ、ネパール、朝鮮半島、琉球など広大な地域)国は、「清の版図でありながら列強に奪われた中国固有の領土である」と明記されており、中国では、これらの地域を本来の国境とは別の「戦略的辺疆」と呼んでいる。中国政府が東シナ海ガス田問題等の国際問題で発言する「争いのない中国近海」とは、「戦略的辺疆」の内側海域を指しており、中国固有の領土であるこの地域の安全保障・海洋権益は、中国の手により保全すべきというのが、中国の考えである。
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