公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

強奪社会の萌芽 

2011-10-23 15:14:51 | マキャヴェッリ
追補(TPPは形を変え合意した)

資本主義は終わるとマルクスは著作に書いたが、そのようなことは起こらなかった。それはマルクスのおかげとも言える。当事者にその基盤が終わると予測できるときは最大回避しようとする。当事者(資本家と賃金労働者)間の完全な競争状態がもう少し続いていれば、あるいは19世紀に資本主義経済は終わっていたかもしれないが、産業の脇役であった金融が大きくなることで資本主義は滅びるどころか、形を帝国主義に変えてますます世界中を巻き込んで大きく強力になった。その金融が金利を失えば、金融はどうなるだろう。いろいろな手数料を開発してきただろうが、あくまでも資金を取り合うという前提での話。どんなに金利を下げてもだれも資金を穫りにこないのが今のデフレ、実質金利が高止まりして資金が停滞している。そういう状態が日本で長く続いている。資金はありあまっている。利ざやを求めて世界中を回っている。行き詰まり、それが止まるときは無いと信じるのが資本主義だった。

資金が止まるとき資本主義は一度終わる。

資本主義経済が終わるときは空気に酸素が突然無くなるようなものだ。あらゆる経済活動が一度死ぬ。

だがこれはマルクスの予言が当たっていたことにはならない。なぜなら資金需要は別の形でよみがえるから。


いったん資本主義が死んだ社会によみがえるのは、強いものが必要なものをかき集め国民を養う強奪社会だ。


信じられないだろうか?ならば、世界を見回してみよう小さな強奪社会がもう始まっている。リビアを見よ。エジプトを見よ。イラクをみよ。TPPの中身を見よ。すでに始まっている。自力救済の嚆矢、アイスランドに学ぶ時が迫っている。

其の後
シリア

さて銀行は
2015.10.23

(ブルームバーグ):クレディ・スイス・グループは22日、欧州のプライマリーディーラー業務から撤退すると発表し、欧州の債券市場を驚かせた。世界の大手銀行が債券業務を縮小する傾向の中の最新の展開だ。
クレディ・スイスは債券業務の収入減少を受けてトレーディングと助言を分離する組織再編を発表したばかり。これに続くプライマリーディーラー業務からの撤退だった。
アトランティック・エクイティーズのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏は「クレディ・スイスにとって劇的な決定であり、債券市場の流動性にとってはさらに一歩の後退だ」とし、「コストと投資銀行事業に固定される資本を減らすことが目的だろうが、これが債券市場の未来の姿を示す動きでないことを祈る」と話した。
高い資本比率を義務付ける規制への対応で、世界の銀行は債券トレーディング業務を縮小しつつある。
クレディ・スイスは欧州のプライマリーディーラーとしては業務の規模が小さい部類に入る。ドイツ、フランス、イタリア、スペインなど計7つの欧州連合(EU)加盟国で同業務を行っている。欧州金融市場協会(AMFE)のデータによれば、これに対しバークレイズは17カ国、シティグループ、JPモルガン・チェース、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス・グループ、HSBCホールディングス、ソシエテ・ジェネラルは少なくとも14カ国。
シティの債券アナリスト、ハービンダ-・シアン氏(ロンドン在勤)は「どの銀行も圧力下にある。存在感と市場シェアという点で怪物的存在でないならば、債券ビジネスは割に合わない」と指摘した。
 原題:Credit Suisse Exiting Bond Role Sounds Alarm for Debt Market (2)(抜粋)
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