公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

今読んでる『時間の非実在性』ジョン・エリス・マクタガート

2017-03-16 19:35:00 | 今読んでる本
マクタガートの言い回しはとりつきにくく面倒だが、時間が実在しないことに驚きはない。私の理解できる実在の定義を当てはめ判断するならば、相互作用しないものは、存在していたとしても実在(実質の存在効果も含め)しない。この世界から相互作用を決定する4つの力を除けば、宇宙がなくなったと同じ不存在効果として実質的無となる。
運動が時間の関数で記述できても、光子の運動が時間と相互作用してる訳ではない。そのように運動を記述できるというだけの記号。時間から光子がエネルギーをもらうようなことも、電磁波として時間が光子に干渉することもない。もしそのような力の関係が地上に存在するのであれば、理論上、時間を不均一に歪める事ができる。ただし我々の知らない時間から受け取る非常に小さな力が発見されるのであれば、事情は違ったことになる。巨大な重力が空間を歪め空間を通じて時間と相互作用できる状況以外に私たちの持つ時間という概念や感覚や解釈は、何らかの運動や寿命による代替であって、たとえ時間の関数であっても、実在ではない。
例えばこの世の時間は時刻の累積として記録されているがそれらはすべてある時間の微小単位1秒間に91億9263万1770回振動で分割された時の倍数 すなわち有理数の時刻である。われわれは有理数時間で満足し、それで実用満足ているが、無理数は数学的に無限に実数直線を満たしている。時間とはスカスカの時刻の累積に過ぎないことを思い出す必要がある。
こだまもひかりも時間と相互作用できない。存在とは実在を記述する抽象的形式であって、物理学には時間も含め抽象的形式は無数にある。今そこの現在と過去を隔てるのは思考形式であり、それが未来でも火曜サスペンスでも同じことだ。

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