公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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心揺さぶる 生産性を変革するには、心を変革する事から始めよう。

2016-12-03 11:56:14 | 日本人

心を揺さぶる。そんなリーダーシップを平尾誠二は語っていたが、野球の達人、野村克也著『野村ノート』(野村/克也著 小学館)には、「心が変われば態度が変わる 態度が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる 運命が変われば人生が変わる」という言葉が、ヒンズー教の教えとして記述されている(p13~14)らしい。だから

「心が変われば態度が変わる 態度が変われば行動が変わる 行動が変われば法律が変わる 法律が変われば国是が変わる 国是が変われば憲法が変わる 憲法が変われば世界が変わる」
何事もこう心の変革から柔軟にいきたいものです。スポーツに限らず生産性は心が変えるものということわかってもらえるように伝えられるかな。ラクビーチームではなく大きな国の生産性を変革するには、ガツンと心が揺さぶられる危機と夢が必要だ。


人間社会の生産性は人口と、種族集団性、知的有機性、物的有機性(交易及び財の保存)の掛け算に依存する。1990年までの日本はこの四つのファクターのいずれも上昇していた。



日本人ははじめから掛け算で上昇していたわけではない。敗戦から二度目の酉年。昭和44年米国という先を走る車社会巨人の背中が見えるようになってから、あの豊かさが手にいれられると思った瞬間、昭和23年生まれを中心とした競争教育世代の人口の塊が走り出したのだ。夢は儚くすぐにオイルショックが来たが、そこから日本人は本当の創造性に目覚めた。日本人に冷や水を浴びせた原油高と円高、交易条件の変更が、民族に頭脳の目覚めをもたらした。

ノーベル賞だけが頭脳の目覚めではない。思い出せる範囲でも、市井の知恵がセブンイレブンを全く異なるビジネスに変え、結果日本の物流も決済も変え、戸口デリバリーをヤマト運輸が変え、花王のPOSが供給プッシュ型生産体系を需要プル型に変えた。原油高でプラントの排熱は再利用され、基礎素材コストを徹底的省エネ努力で吸収して円高条件での輸出競争力を維持した。鉄鋼にも高張力イノベーションがあった。自動車は軽量化し、リーンバーンエンジンでマスキー法を軽々乗り越え。大型タンカーやコンテナ輸送が標準化し輸入品の港湾コストを著しく逓減し、国民は平社員まで輸入ワインやスコッチを楽しむようになった。ピザを食べるときには、隠れた功労者日本人 稲塚権次郎(リュックの権次郎さん)を思い出そう緑の革命の土台品種は小麦農林10号(昭和10年)だったことを。

丸金vs丸ビで豊かさの表象が単純だった時代、誰もが手の届きそうな表象に心踊っていた。今はどうだろう。

必要なことは今も同じく、大きく世界に慢心を叱ってもらうことだろう。情け無いことだが、豊かさの副作用は今を変えたくない心理。これは万国共通。








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