功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

「いま救国 超経済外交の戦闘力」「在庫僅少」(2021-03-02 05:55:00)

2021-03-02 10:53:00 | On the Road
「いま救国 超経済外交の戦闘力」 ( 扶桑社新書 ) は、紀伊國屋書店のウエブ書店で長いあいだ、「在庫僅少」とあり、少なくとも複数冊の注文はできないらしい情況が続いています。

 読みたいひとが居るのに、手に入らない。
 著者としては、断腸、はらわたを断たれる、そのものです。
 他で・・・とは申しません。

 読者のみなさん、あるいは読者になろうかとお考えのみなさんに、こゝろからお詫びします。
 残念ながら、ぼくにもなぜこうなっているのか、事情は分かりません。編集者は良心的なひとですから、問い合わせはしましたが、分からないままです。

 その後、増刷の連絡はこの編集者から来ました。
 ただし、まったく間に合わないでしょう。
 みなさんの読む意欲が薄れ、忘れられた頃に、増刷分が出てくる。
 実は、この繰り返しです。
 しかし、編集者はもちろん、版元もまったく悪くないと、ごく静かに考えています。



 国会議員が書いた本、それに対する強烈な偏見を、ありありと日々、感じています。
 というより「政治家の本」と記した方が、どなたにも分かりやすいでしょう。
 そもそも、政治家の本は、その議員ご本人が書いた例はさほど多くありません。史上、もっとも有名な「日本列島改造論」という田中角栄さんの本は、実際の著書のひとりが、共同通信政治部のぼくの大先輩 ( 故人 ) だったりしました。
 ぼくの共同通信退社に、最後まで反対されていたおひとりで、色んな会話を交わしましたから、よく事情を存じあげています。
「政治家の本」への偏見は、これまでの旧来の政治家たちご自身が作ってきたことも公平に指摘せねばなりません。

 だから、ぼくが国会議員として公務を務めながら、書いている限りは、ぼくの著作はノンフィクションも物語 ( 小説 ) も同じ運命でしょう。
 どんなに苦労して時間を作り、ほんとうはやはり眠る時間を削るほかなく、魂を捧げていちごんいちごんを書き、句読点まで創意工夫の試みをどれほど続けても、これまでの「政治家の本」と同じ扱いを受けるでしょう。
 同時に、とにかく何より、ぼくの本が悪いのです。

 こんなに辛い、苦しい話はありません。
 ぼくは、もの書きなのです。

 そして国会議員です。日本社会で言う政治家ではありません。政治家稼業でメシを食っていません。だから政治献金を受け取らずパーティ券も売らないのです。旧来の政治家像をおのれの実際の生き方で叩き壊して、新しい国民が議員になられる道を開くことを目指して、一番やりたくなかった選挙に臨みました。

 ごく少数のかたがたは、理解されています。
 同時に社会の圧倒的な多数派は、カケラも、理解なさいません。

 おのれの予感、見通し、その通りに、無駄死にするほかありません。
 しかし作品だけは、死しても甦ってほしいと願います。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」で「わたしは灰猫」を「百年先に理解される文学」と、笑顔で申しているのは、冗句ではなく本音です。




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